
ギアクラッシュを起こしたE&C E-BOLTを直しました(完全に直った訳ではない)
記事作成日:2026年3月30日
先日、E&C E-BOLTがギアクラッシュを起こし、動作しなくなりました。
尚、E&C E-BOLTに搭載されているETUにはデジタルヒューズが搭載されており、高負荷の検知により動作を停止する機能が備わっています。
これにより物理的に動作しなくなっても電子基板にダメージが入る事を抑えています。
という訳で、とりあえず分解して何が壊れているのかを確認します。

まず、ラックギアは無事ですが、見ると明らかに変な所にぶつかった跡が確認出来ました。
何度か擦ってるかも知れないですね…。

セクターギアを取り外した所、ラックギア側の歯が1枚とスパーギア側の歯が2枚欠けている事が分かりました。
E&C E-BOLTのセクターギアはスチール粉末焼結で出来ているのですが、このギアは負荷が掛かった際にはこういう壊れ方をしますね。


ベベルギアとスパーギアも一通り確認しましたが、こちらは何の問題もありませんでした。

ベベルギアとスパーギアに関しては、普段自分がよく使っている製品と同じ(恐らく製造元が同じ)なのですが、E&C E-BOLTセクターギアだけ専用品になっています。
その辺りで強度に違いが出ていたりするのかも知れませんし、今回の根本的な原因がセクターギアの負荷による物なのでセクターギアが壊れただけかも知れません。
という訳で、セクターギアを交換します。
用意したのはいつもよく使っているスチール粉末焼結ギア(予備パーツを何個も持っている)です。

セクターギアに付いているタペットカムを削り取り、ネオジウム磁石を埋め込みます。
ちょっと位置が純正ギアと違っていますが、これに関しては仕方がないでしょう…。
また、カットオフカムの位置も少しだけ違っていました。

この状態でメカボックスに組み込んでみたのですが、どうやら真鍮のカラーを外さないと組み込む事が出来ない事が分かりました。
つまり、E&C E-BOLTのセクターギアのシャフトの寸法はスタンダード電動ガンと違うという事ですね…。
カラーを外してローレット加工されている部分を削りました。


後はシム調整とグリスアップを行い、組み込み。

これで完了…かと思ったのですが、ピストンリリースが出来なくなってしまいました。
それ以外の動作は問題無いので、ネオジウム磁石の位置が少し変わった事によりギアの停止位置が変わったのと、恐らくカットオフカムの位置が変わった事が大きな原因だと思います。
今使っているH.T.G. 無限 ブラシレスモーター スタンダード 28Kモーターだと、ETUの設定でギアの停止位置を調整してもどうにもならなかったので、一旦回転速度を変更出来るH.T.G. 無限 ブラシレスモーターでピストンリリース出来るポジションにギアを停止出来る回転速度が何なのかを調べる事にしました。


しかし、E&C E-BOLTのETUと無限ブラシレスモーターの組み合わせは駄目なようで、ピストンリリースの動作が行えませんでした。
この通り、ピストンリリースを実行してもギアが回らないんですよね…。
とりあえず、以前購入して余らせていた無限ブラシレスモーター スタンダード 40Kを入れてみる事にしました。


これならかなり回転数の高いモーターなので、大幅にギアの停止位置を動かす事が出来るでしょう。

結果としては結局ピストンリリースは出来ませんでした…。
ギアの停止位置の設定を1にするとピストンリリースが行えず、設定を2にするとこちらの動画のように、ピストンの後退が始まってしまいます。
ちなみに、ギアの停止位置の設定を3にする事でオーバーランが発生、ピストンが前進してしまうのでこれで一応ピストンリリースは可能なのですが、これを何度もやっていると壊れる可能性もあるのでちょっと怖い所…。
セクターギア加工も面倒ですしそれで解決できるという保証も無いので、とりあえずこの40Kモーターを入れておく事にします…。
E&C E-BOLT、自力で修理しようとすると色々面倒な機構ですね…。
それこそノズルとかラックギアとか、専用部品が壊れたら終わりですし…。(現時点でパーツ単体販売などはなさそう)