エボログ

ARES M4CCRを分解してみる

記事作成日:2014年1月2日

初売りで購入したARES M4 CCRを早速分解してみました。

開封レビューはこちら
秋葉原 ECHIGOYAの初売りでARES M4 CCRを買ってみた – エボログ

エアソフトガンは箱出しの初速チェックと動作チェック済ましたら即分解して、内部の状況を見ておかないと気がすまないのです・・・。

外装の分解は特殊な所が幾つかありましたが、そんなに難しくなかったです。
取扱説明書に書かれている分解図を見ながら分解していけばサクサクっと分解出来るはずです。

まずはバレル。
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予想はしてましたが、凄く短いバレルが入っています。
真鍮製で、テーパー処理が施されています。

チャンバー部分はマルイM16/M4にちょっと似てますが、ホップ調節ダイアルの部分が完全独自です。
検証してませんが、互換は無さそう。

モーターを外したらピニオンが落ちてきました・・・。
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ピニオンはD型でイモネジが完全に舐めてました。
モーター自体は机モーター程度のトルクです。これは交換必須かと・・・。

そして、メカボックス。
電子制御基板が特徴的です。
かなり硬そうな鉄で出来ています。
中華ガンだと最悪プラスティックメカボだったり、金属でもペンチで力をかけたら簡単に曲がっちゃうようなのが有りますからね・・・。
それを考えると中々の品質。
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セレクタープレートは完全に独自仕様。
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電子制御基板は反対側にも付いています。
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基板を外すとこんな感じ。
ガッチリエポキシ樹脂でコーティングされてしまっているので、中身は不明・・・。
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軸受けは8mmの金属軸受けで、ベベルだけがベアリング軸受けになってます。
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ピストンスプリングはメカボを分解せずに取り出せるタイプです。
中華ガンだと割と主流な構造ですね。
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メカボ開封。
割とちゃんとグリスアップされており、中華ガンでよくあるグログリス(緑グリス)ではありませんでした。
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完全に透明なグリスと黄ばんだ半透明のグリスが混合してます。
ギアグリスは黄ばんだ奴なのかな?

セクターギアは最初から3枚セクカされてました。
多分これで初速を落としてるのだと思われます。
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シリンダーこんな感じの加速シリンダーです。
シリンダーヘッドもマルイっぽい感じ。至って普通。
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ピストンは何と、フルスチールティースピストンで、2枚目の歯が半分くらいまで削られてました。
所謂バウンド対策と思われます(つまり、バウンド対策必要な程硬いスプリングが入っているという事・・・)
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電子制御ユニットの基板はこんな感じです。
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ARES M4CCRはこの電子制御を使ってセミ・フルの切り替えを行います。

まず、セミフルの切り替えですが、セレクタープレートに穴が開いており、その下の基板に光センサーか距離センサーのような物が付いています。
この穴がセンサーの上に来るとセミオート、ずれるとフルオートになります。
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カットオフはセクターギアにネオジウム磁石が埋め込まれています。(写真右下の穴)
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このネオジウム磁石が電子制御基板の磁気センサーの上を通過するとカットオフされます。
つまり、システマのトレポンと同じように、毎回全く同じ位置でカットオフされる訳です。

ネオジウム磁石の位置調整次第ではプリコックも可能と思われますし、物理的なカットオフレバーを使った時に起こるトリガーロックやカットオフの失敗等の問題は起こりません。

この仕組は分解していて初めて知りました。
これは調整しがいのある構造だ・・・。

この電子制御基板をうまく活かしたチューニングが出来るようにこれから色々考えていこうと思います。