エボログ

VFC 電動ガン MP5A4 分解レビュー

記事作成日:2014年6月17日

東京マルイ89式同様の機械式3点バーストを組み込んだVFCの電動ガン、MP5A4を早速分解してみました。


※メカボックスを分解する際、逆転防止ラッチの扱いには十分ご注意下さい。
3点バーストの機構が破損する可能性があります。

VFC 電動ガン MP5の3点バースト機構が破損する問題について【続報】 – エボログ


メカボックスの取り出しから内部まで全分解してます。

ストックとハンドガードの取り外しは普通なので、省略。
ピン抜くだけです。

続いて、レシーバーのピンを抜きます。
これだけで、グリップ部をごそっと後ろにスライドさせる事が出来るようになります。
f:id:evolutor:20140617001159j:plain

グリップ部が外れたら、チャンバーを引っ張ってやると普通にチャンバーアッシーが抜けます。
f:id:evolutor:20140617001244j:plain

チャンバーアッシーはこんな感じ。
チャンバー自体はVer.3風の独自(?)ですかね。
見たこと無いチャンバーです。
f:id:evolutor:20140617001311j:plain
f:id:evolutor:20140617001325j:plain

HOPパッキンの押し出し具合はこんな感じ。

HOP無し
f:id:evolutor:20140617001407j:plain

HOP最大
f:id:evolutor:20140617001417j:plain

続いて、チャンバーとバレルを固定する為のパーツを取り外そうと思ったのですが、これがまた特殊な形をしていて非常に面倒でした・・・。
f:id:evolutor:20140617001448j:plain

こんな形、初めて見たよ・・・
f:id:evolutor:20140617001644j:plain
f:id:evolutor:20140617001700j:plain
この形状のせいか、かなりガッチリ固定されており、インナーバレルをひねってもびくともしませんでした。

インナーバレルはマルイ互換ですが、ガスガンの名残のような溝が掘られています。
HOP窓の大きさはマルイ純正と同じでした。
f:id:evolutor:20140617001728j:plain

HOPパッキンと押しゴムはマルイと同じ感じ。
HOPパッキンはマルイ同等の硬さ、押しゴムは若干マルイより柔らかかったです。
f:id:evolutor:20140617001909j:plain

続いて、メカボックスを見ていきます。

グリップエンドを取り外すとこんな感じ。
グリップエンドを固定する為のねじ穴はちゃんと金属パーツになっています。
f:id:evolutor:20140617002132j:plain

モーターは無印の黒いやつ。
磁石はフェライトで、そんなに凄いトルクという感じはしないですが、動作を見る限りトルクよりだと思われます。
f:id:evolutor:20140617002222j:plain

ちなみに、VFCの電動MP5はグリップが東京マルイ製品よりも細く作られています。
その為かグリップ内部が非常にタイトです。
東京マルイのEG1000モーターを入れようとした所、ラベルのシールが干渉して入りませんでした。(無理やり押しこめば入りますが、オススメできません)
試してはいませんが、ラベルのシールをはがせば入ると思います。
ただ、AIP製のような若干モーターが大きい物は物理的に入らないかもしれません。

モーターが外れたら後はメカボックスとグリップ部を固定しているネジ2本を外し、メカボックスのケツに付いている器具を外します(何か卑猥な表現になった・・・)
f:id:evolutor:20140617002628j:plain

この辺りから少しずつ手に黄ばんだグリスが付着してくると思います。
セレクターレバーのギアは盛大に汚染されてました。
f:id:evolutor:20140617002755j:plain

メカボックスはこんな感じ。
89式と比較すると色々省略されているのでスマートですが、機械式三点バーストの機構が見えますね。
f:id:evolutor:20140617002817j:plain
f:id:evolutor:20140617002824j:plain

ちなみに、セレクタープレートはスチール(?)で出来ており、かなり丈夫そうでした。

メカボックスには「このシール破れてると保証しねぇからな」っていうシールが貼られてます。
もちろん、剥がそうとすると確実に破れるように作られてるシールです。
f:id:evolutor:20140617003333j:plain

という訳で、メカボックスをバラしてみました。
単に分解するだけならセレクタープレートを外す必要は無いのですが、細かいバネが知らないうちに吹っ飛んでいく可能性があったので、先に外しておきました。
f:id:evolutor:20140617003539j:plain

それではまずはピストン周りから見ていきます。

ピストンスプリングガイドはベアリング付きの金属製です。
f:id:evolutor:20140617003724j:plain

ピストンスプリングは不等ピッチで結構長いです。
硬さは柔らかめ。多分90SP相当かと。
f:id:evolutor:20140617003731j:plain

ピストンはポリカーボネートで、金属ラックは1枚だけ。
バウンド対策として後ろから2番目のラックギアが削られてるタイプ。

ピストンヘッドはアルミ製で後方吸気の穴が8個空いています。
ここにも黄色いグリスが・・・。
f:id:evolutor:20140617003758j:plain

シリンダーは加速、シリンダーヘッドは樹脂タイプ、ノズルはエアシールノズルになってました。
タペットプレートもポリカーボネート
f:id:evolutor:20140617003934j:plain

続いて、ギアを見て行きましょう。
ギアにも相変わらず黄色いグリスが塗りたくられており、スパーギアには最近中華で流行ってるバネ式のシム調整がされています。
f:id:evolutor:20140617003651j:plain

セクターギアとベベルギアには普通の調整シムが挟まってましたが、セクターギアのシムが厚さ0.9mmととんでもなく分厚かったです。
f:id:evolutor:20140617004652j:plain

3点バーストの機構のせいからギアは普通のマルイとは互換がありません。(89式互換かは不明)
ベベルギアのラッチ歯の枚数は8枚とかなり多めです。
f:id:evolutor:20140617004041j:plain

実際に動きを見ていると逆転防止ラッチの食い込み具合もいい感じですし、ギアの精度も出てるのでギアは特に変えなくていいかなと思います。

ただ1点気になる所が・・・
分解した時にパーツが折れてる事に気づきました。

これです。
f:id:evolutor:20140617004117j:plain
上に張ってあるギアの写真で、セクターギアの下側に付着してる黒い物体がこれです。

何のパーツかと言うと、ココ。
f:id:evolutor:20140617004113j:plain
印とかつければ良かったかな。とにかく、3点バーストで使われるパーツの一部が欠けてるのです・・・。
ただ、これでも動作は問題なかったのでとりあえず放置。

で、一部破損はありますが、3点バースト機構はこんな感じです。
f:id:evolutor:20140617004150j:plain

細かいパーツをばらすとこんな感じ。
f:id:evolutor:20140617004523j:plain

ネジやバネなどが複雑なので元に戻せるようにちゃんと写真を撮っておきましょう。
でないと多分組み立て時に詰みます。

という訳で、小物類が取り除かれたメカボックス。
f:id:evolutor:20140617004808j:plain

これにて分解完了。
後は最初から付いてる黄色いグリスを綺麗にして、組み直します。
ピストン周りは変更する予定ですが、ギア系はそのままで良いかな。
もちろん、シム調整はやり直しますが。
f:id:evolutor:20140617004930j:plain

まあ、そんな感じです。