SHSハイスピードモーターやSHSハイトルクモーターとFETを組み合わせて使う時の注意点
記事作成日:2014年7月18日
SHSハイスピードモーターもSHSハイトルクモーターも、エアソフトガンで使うにはオーバースペックなんじゃないかという位のスペックを持っているモーターだと思います。
EG1000からSHSハイスピードモーターに交換するだけで発射サイクルが最低でも5は上がると思います。(7.4V LiPo 30Cで回す想定)
SHSハイトルクモーターの方は今まで引けなかったような物凄く硬いピストンスプリングを引くことが出来ます。
私はICS CXP.08にPID比率で330%のバネを入れてピストンをフルストロークさせていますが、通常電動ガンと8.4Vバッテリーで回した時レベルのレスポンスで発射できています。
しかし、SHSハイスピードモーターにもSHSハイトルクモーターにも同じ問題があります。
それが、バッテリーへの要求の高さ。
電動ガン用のカスタムモーターの頂点(?)と思われるSYSTEMA マグナムモーターもそうですが、この手のモーター(トルクやサイクルに偏っているモーター)は大抵燃費が悪いです。
故にバッテリーへの要求が高く、今のLiPoバッテリーはその要求に答えてしまいます。
単にバッテリーとモーターを直接繋いでるだけであれば、バッテリーや端子がポカポカ暖かくなるだけで済みます(それも問題だが・・・)。
最悪、スイッチが焼け焦げて接触不良を起こす確率が上がる程度なのですが、FETを使っているとFETの素子が焼けます。
SYSTEMAマグナムモーターでFETを焼いている方は大勢いるようです(ググれば割と沢山資料が出てきます)。
今のFET素子は昔に比べてかなり丈夫になってきていますが、やっぱり結局は焼けます。
私はIRL3713(ヒートシンク付き)を使ったFETとSHSハイスピードモーター、LiPo 11.1V 30Cのバッテリーという組み合わせで使っていたのですが、物凄い速度で、FETが熱くなっていきます。
5発程度のフルオートを5回程撃っただけで「ホッカイロかな?」って思う位には熱くなります。
1石で小型のヒートシンクしか付けていないのも問題かもしれませんが、マルイのEG1000やEG30000ではこんな事起こりません。
AIP HS-50000を使ってた時もここまでの発熱は無かったと思います。
また、7.4VのLiPo 30Cで回しても同様に発熱するので、11.1Vだからという訳でも無さそう。
多分、長時間使ってるとFETが焼けて暴走する(スイッチが常時ONになったまま固定される)ので、FETとSHSのハイサイクル/ハイトルクモーターを組み合わせる場合はFETを2石か3石で作るなど、負荷を分散させる事を考える必要があると思います。