ACE1ARMS WE Glock19用 AGENCY ARMS Glock19 Urban CombatをKJ Works Glock19に付けてみる
記事作成日:2015年9月1日
WEのGlockとKJのGlockって何か色々違うんですね。
どちらかと言うとKJの方がマルイに近いのかな?(厳密に一緒では無いけど)
という訳で、ACE1ARMSから出ている「AGENCY ARMS Glock19 Urban Combat」を買ってきました。
SAIとかZEVでも悩んだのですが、あんまりAGENCY ARMSのスライドを使ってる人を見かけないのでAGENCY ARMSにする事にしました。
スライドが入ってるだけなのになんでこんなにデカイ箱なのかと言うと、ACE1ARMSのTシャツが入ってるからです。
ちなみに、このTシャツはXL。
USサイズのXLなので、国内サイズで言うとXXL相当でしょうか・・・。とにかくデカイ。
まあ、とりあえずTシャツは置いておいてスライド本体のレビューをしていきます。
内容物はこんな感じで細かいパーツが沢山あります。
AGENCY ARMS Glock19 Urban Combat本体を見ていく
スライドの色は緑がかったグレーのような感じ。まあ、アーバングレーですね。
上部と側面に放熱用の穴が開いているのと、RMRサイト用のマウントが付いているのが特徴的です。
スライド後部はこんな感じ。
最初からリアサイトが付いています。
リアサイトにはホワイトドットが入っています。
実物ならトリチウムなんですがね・・・。
フロントサイトもロゴ入り。
こちらにもホワイトドットが入っています。
シリンダーやピストンは東京マルイ Glock 18Cと似た形状でした
RMRサイト用マウントがあるせいか、シリンダーは上部が平らになっている形状をしていました。(東京マルイ Glock 18Cも同じような形状)
もちろん、ピストンヘッドの形状も特殊なので、サードパーティのカスタムパーツは使え無さそう。
赤色と黒色のパーツがあるので「なんだろう?」と思って見てみた所、G17とG18という文字が入っている事に気が付きました。
恐らくG17が「連射機構の無いGlock用」で、G18が「連射機構の有るGlock用」なんだと思います。
しかし、スライド自体が連射機構に対応していないからG18のパーツは不要なのでは・・・?と思えるのですが・・・。
ちなみに、このカスタムスライドには「説明書」が付いてきません。
なので、どうやって組めばいいのかをあれこれ検証して結果分かった事は”写真下側のパーツしか使わない”という事。
使うパーツが分かったら組み込んでいきます。
まずはこんな感じでシリンダーのパーツを用意しておきます。
リターンスプリングは外しておいたほうが組みやすかったです。
続いて、シリンダーをはめ込んで、最後にリターンスプリングを差し込んでいきます。
これ、初見では気づかなかったのですがじつはスライドとシリンダーの隙間に丁度リターンスプリングが1本入る程度の穴というか隙間が開いているのです。
ここにリターンスプリングを差し込んで最後ピンセットやピンポンチを使ってスプリングを押し込んでやるといい感じに収まります。
リターンスプリングを入れた状態でシリンダーをはめ込もうとすると、リターンスプリングが暴れてしまい、かなり組み込みづらいです・・・。
最後にリアサイトとシリンダーをスライドに固定する為のネジを締め込んでバレルやリコイルスプリングを組み込んで完成。
WEのGlock 19だとたぶんこれで組み込む事が出来ると思います。すり合わせ調整程度はするかもしれませんが・・・。
KJ Works Glock19でも使えるように調整する
ここからが割と鬼門です。
グラインダーやルーター等の電動工具必須かと・・・。
WE規格で作られたこのスライドをKJ Worksで使えるようにします。
というか、主にKJ Works Glock19の方を加工していく事になるのですが・・・。
まず、起きている問題は下記。
- スライドが完全に後退せず、スライドストップが動作しない
- スライドを組み込むと何かに引っかかって外れない(マジで焦った)
という訳で、色々調整していきます。
上がACE1ARMS(WE規格)、下がKJ Works Glock19純正です。
これはKJ Worksのアウターバレルを使うことで解決出来る問題なのですが、せっかくなのでACE1ARMSの方を加工する事にしました。
こんな具合に削っていってKJ Worksの寸法に合わせます。
ガシャガシャ動くパーツなので、エッジの処理をしておきます。
ちなみに、アルミパーツなのでエッジの処理やバリ取りにカッターナイフが使えます。
続いてリコイルスプリングとスライドの調整。
KJ WorksのスライドとWEのスライドでは前部の厚みが異なります。
そして、KJ WorksとWEのリコイルスプリングでは固定方法が異なり、長さも違います。
KJ Worksはインナーバレルに付いている凹みにリコイルスプリングをはめ込んで固定するのですが、WEはアウターバレルとスライドの間にリコイルスプリングを挟み込んで固定します。
今回、インナーバレルはKJ Worksの物を使いますし、ロアーもKJ Worksなので、必然的にリコイルスプリングはKJ Worksの物を使わざるを得ない状態です。
しかし、KJ WorksのリコイルスプリングはWEのスライドに組み込む事が出来ません・・・。
なので、加工します。
また、リコイルスプリングが通る穴の外周も太さが違うので、グリップ側のU時部分も削ります。
全体的に1mm程度削ればOKです。
ちなみに、赤丸の部分はスライド側の突起と干渉するので、少し深く削る必要があります。
最後に、トリガーアッシーというかこのインナーブロック?シャーシ?何ていうパーツなのか分かりませんが、この部分を加工します。
KJ WorksよりWEの方が溝の長さが短いので、削ります。
これで「スライドが完全に後退せず、スライドストップが動作しない」の問題が解決されます。
ここまで加工してようやくスライドがスムーズに動き、スライドストップが動作するようになります。
ちなみに私のKJ Worksのリコイルスプリングは結構硬めなのか、マガジンが冷えてガス圧が低下するとスライドストップが動作しない問題が起きたのでリコイルスプリングを4巻程カットしました。
ちなみに、動作に影響しませんがまだ問題が1個残っています。
それが「スライドとグリップの長さが合っていない」という問題。
見ての通り、グリップが2mm程飛び出しています。
WEとKJでスライドの長さが異なるのか、固定位置が異なるのか・・・。
ちなみに、後ろ側はピッタリな位置にあります(気にならない程度でズレているだけかもしれないが)
とにかく、この問題はグリップを削るしか解決方法が無いので、そのうち削ろうと思います。
グリップの加工もこれからしていくつもりなので、その時にやろうかと。
ちなみに、初速がちょっと(4m/s程)上がってました。
まあ、ピストンとか変わってるしなぁ。
そんな訳で、ACE1ARMS AGENCY ARMS Glock19 Urban Combatを組み込んだGlock 19はこんな感じになりました。
Glockはカスタムパーツが豊富なので色々遊べて良いですね。
おまけ
WEのGlockシリーズを参考にどこをどう削れば良いのかを検討しつつ細かいすり合わせの調整をしている最中の様子。