DSG EVO3で起きていた不具合を解消する為にカットオフ周りを微調整しました。
記事作成日:2015年11月24日
DSGを組み込んだASG CZ EVO3A1 SCORPIONですが、ポン付けでは流石に色々不具合が起きていました。
まず。大きな問題としては、「ノズルの閉鎖不良によるエア漏れ」です。
という訳で、この問題を解決する為の調整を行いました。
今回ノズルの閉鎖不良によるエア漏れは数十発に1回程度の頻度で発生し、この症状が起きる時は必ずタペットプレートが変な位置で停止した状態でした。
通常であればタペットプレートが完全に前進し、ノズルが閉鎖された状態で停止するはずのEVO3が何かしらの理由でオーバーランしてしまっているのだと思われます。
という訳で、今回は下記のような調整を行う事にしました。
- 素早く、より確実にカットオフが出来るようにカットオフレバーを盛る
- タペットプレートの羽を更に削る
という訳で、まずはタペットプレートを盛ります。
こういう1mm未満の微調整の時には瞬間接着剤とアルテコが便利です。
瞬間接着剤を塗ってアルテコを吹きかけて固めるという作業を何度か繰り返します。
適当に1mm程盛っておきます。(削って調整する事前提なので)
カットオフレバーを組み込んだら指でセクターギアを回して問題なくスイッチが動くかを確認します。
この時に抵抗があまりに強いようだと、スイッチを破損させてしまう恐れがあるので、接着剤を削ります。
問題なくセクターギアが回転するようであれば、メカボを閉じてバッテリーを繋いで動作テスト。
カットオフのタイミングが早過ぎるようであれば、カッターナイフでカットオフレバーを0.1mm程削って再度動作テスト、それでもまだ早過ぎたらまた削って再度動作テスト・・・これを何度も繰り返します。
EVO3の分解に飽きてきた頃に納得の行く状態になると思います。
続いて、タペットプレートの羽を削ります。
DSG用に既に短くしてあったのですが、それを更に2mm程短くしました。
カットオフレバーが跳ね上げられるタイミングで既にタペットプレートが前進可能な状態にある事を確認します。
下記の写真は、ピストンが前進すると共にカットオフレバーが動作して、尚且つタペットプレートが前進するという状態の位置でセクターギアを止めています。
実際はこれよりもう少しセクターギアが回転してから止まるのですが、このタイミングでこのようになっていれば間違いなく意図した通りに動くはず・・・。
後は動かしてみて確認ですね。
あと、DSG EVO3を最初に組んだ時に忘れていたショートストロークトリガーの実装をやっておきました。
プラ板1枚貼るだけな簡単な作業なんですがね・・・。
という訳で、完成したDSG EVO3はこんな感じの動作になりました。