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「ブースター」という物を試したくて、ノーベルアームズ 3X Tactical Magnifierを買いました。

記事作成日:2016年4月13日

光学サイトって、実際に使ってみないとどんな使い勝手か、自分のスタイルに合っているかどうかって分からないんですよね・・・。
今回は、いわゆる「ブースター(マグニファイア)」という物を試したくて、ノーベルアームズ 3X Tactical Magnifierを買ってみました。
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ノーベルアームズ 3X Tactical Magnifierは、28mmのレンズを搭載した3倍固定のマグニファイアです。
重量は346gとマグニファイアの中では比較的軽めで、アイレリーフが70mmと同価格帯の製品の中では結構使い勝手の良さそうな個体だったので購入を決断しました。(後述しますが、購入後色々問題がある事が分かりました・・・)

ちなみに、私は以前6000円位で買ったEoTechのレプリカマグニファイアを持ってた事がありますが、アイレリーフは短いわ視野は狭いわレンズ暗いわで使い物にならなかった記憶があります・・・。

ノーベルアームズ 3X Tactical Magnifierの内容物はこんな感じで、マグニファイア本体とネジ(ライザープレートを外した時用)、六角レンチ、クリーニングクロス、取扱説明書です。
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ベルアームズ 3X Tactical Magnifierの外観

という訳で、マグニファイア本体を見ていきます。
見た感じ、割としっかりとした作りで、スイングアウトした状態でもしっかりとロックされます。
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ドットの位置調整も上と右についている調節ノブを回すことで動かすことが可能です。
ノブは無段階で調整が可能で、それなりに抵抗も強いので勝手にズレるような事は無さそうです。
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マグニファイアの上下位置を調整する為のライザープレートは厚さ7mmの物が付属します。
ライザープレートは最初からマグニファイアに取り付けられているので、外す場合は付属の六角レンチを使って2本のネジを外します。
ライザープレートを外したら代わりに付属の短いネジを使ってマウントとマグニファイアを固定します。
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という訳で、うちのハニーバジャーに付けてみました。
付いているドットサイトは、Bushnellの初期型ホロサイトです。
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スイングアウトした状態だとこんな感じ。
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で、実はここからが本題です・・・。

こちらのマグニファイア、実際に銃に取り付けてみたら色々と問題が発覚しました。

マウントが斜めに付いている

これ、光学サイトとしては致命的な問題です。
マウントレイルに取り付けた瞬間に気づく位にはズレていました。

どの程度ズレているのかというと、こんな感じです。
こちらはハニーバジャーをほぼ真上から撮影した写真です。
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線を引いてみるとよく分かると思います。
マグニファイアの接眼レンズ側が大きく下側に傾いているのが分かると思います。
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これ、最初はハニーバジャーに20mmレイルがおかしいのかな?と思い、我が家にある色々な20mmレイルに取り付けて試したのですがどれも同じくらい傾いて付いていたのでマグニファイア側の問題である事が分かりました。

このズレのせいで、ドットの位置も大きくズレてしまい、ドットを正常な位置(レンズの中央)に表示させようとすると視野が正円にならないという問題が発生しました。
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↑写真の撮り方が悪いとかわざとこうしてるという訳ではなく、肉眼で見てもこんな感じに見えます。

視野を正円にしようとすると、ドットがとんでもない所に表示されてしまいます・・・。
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まあ、マグニファイア本体が右を向いているので、ドットが左側に表示されるのは当然といえば当然ですね。

流石にこのレベルのズレになると、許容範囲を超えてる気がします・・・。

公称70mmとなっているアイレリーフは実際は40~50mm程度しかない

ノーベルアームズ 3X Tactical Magnifierのアイレリーフはカタログ上では70mmとなっています。
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オフィシャルサイトのスクリーンショットです。

しかし、実際に70mmの距離で覗くとこんな状態で、中央以外はほぼ真っ黒。
当然、少しでも目線の角度をずらすと、何も見えなくなってしまいます。
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肉眼でも概ねこんな感じの見え方になります。

じゃあ、どれ位が丁度いい距離なのかと言うと、40mm~50mm程度という感じでした。
「マウントが斜めに付いてる」ネタでも使いましたが、これが約50mmの距離で撮影した物になります。
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このアイレリーフだとM4に取り付けた際、結構前のめりになって構えないと覗けない距離です。
ストックを伸ばした状態で覗こうとするとかなり辛い姿勢になってまともに構えられません。

また、私はサバイバルゲーム中基本的に帽子をかぶっているのですが、構える度に帽子のつばにマグニファイアがガンガンぶつかって正直邪魔でした・・・。
70mmのアイレリーフがあれば、こんな事にはならなかっただろうに・・・。

ノーベルアームズ 3X Tactical Magnifierの総評

レンズの明るさ、視野の広さは非常に優秀で、1万円以下で販売されているレプリカのマグニファイアと比べると雲泥の差です。
それに対し、アイレリーフが短い(単に短いだけではなく、スペックとは異なるアイレリーフになっているのが大きな問題)のと、マウントがズレて付いているという問題がかなり深刻です。

アイレリーフの短さに関しては、同製品を購入した方も嘆いている事なので、恐らく個体差ではなくこういう”仕様”なのかもしれません・・・。
マウントのズレに関しては、今のところここまで酷いのは私の買った個体だけのようなので、もしかしたら個体差による物、いわゆる「ハズレ個体」かもしれません。

アイレリーフとマウントのズレのせいでゲームやシューティングでまともに使えず、ちゃんとした検証が出来ていないので評価も出来ないというのが現状ですね・・・。

ノーベルアームズに問い合わせてみてみた

レプリカならいざ知らず、2万円台の製品でしかも日本メーカーの正規品でこのクオリティはどうなんだと思い、ノーベルアームズに上記の2点をメールで問い合わせた所、下記のような返答が来ました。

個体差による症状、製品規格内の商品かお調べ致します。
お手数お掛け致しますが、一度着払いにて弊社宛に商品をお送り下さい。

1,2の症状が初期不良の場合、良品への交換にて対応致します。

この度、ご不便をお掛け致しますが、何卒、宜しくお願い致します。

※原文ママ

という訳で、一旦ノーベルアームズに商品を送ることにしました。
そういえば、ノーベルアームズって渋谷にある会社なんですね。
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という訳で、今はノーベルアームズの返答待ちな状態です。
どういう対応になるのか楽しみです。


新品になって戻ってきました。


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