ASG INFINITY CNC U30000を暫く使ってみた所、結構イマイチな感じでした。
記事作成日:2016年4月18日
去年の12月に発売されたばかりのASG INFINITY CNC U30000を、発売直後辺りに購入し、暫く使っていたのですが、予想以上にイマイチな感じだという事が分かりました。
買った直後は、若干スピード寄りではあるものの、しっかりとしたトルクもありますし、「これはLONEX A2より良いかも?」なんて思ってたんですが、せいぜい2000発程度しか動かしていないのにも関わらずもうトルクが落ちてきました。
通電させた時の立ち上がりも落ちていますが、なによりピニオンギアを指で摘んで回した時の抵抗が購入直後と桁違いに落ちています。
本当にネオジウム磁石を使ってるのか?と思える位の磁力の落ち具合です。
ただ、これに関しては私の使い方にも問題があったのかもしれません。
なにせ、このモーターと組み合わせて使っていたのは、BTC Chimera MK2というFCUでモーターブレーキをMAXに設定して、セミばっかり使ってました。
しかも、DSGを組んでかなりレートの高いスプリングも入れてましたからね・・・。
そのせいで頻繁にグリップが熱くなっていた記憶があります。
もっとも、その程度の使い方で磁力が弱まるのもどうかと思いますが・・・。
ASG CZ SCORPION EVO3に搭載されていたASG BASIC ULTIMATEという名前のモーターは非常に優秀で、ASCU製のFCUが組み込まれているにも関わらず、数万発もの動作にも耐え、磁力の低下は見られず、「これは凄いな!」と感動したので、ASG INFINITY CNC U30000には同レベルの性能を期待していたのですが、何だか残念な結果になりました。
値段も12000円程度と、高級モーターの価格帯なので、尚更残念・・・。
また、磁力の低下以外にもファーストインプレッションの段階では気づかなかったもう2つの問題も見つかりました。
1つ目はピニオンの形状です。
パット見、マルイ系と同じような寸法に思えたのですが、若干(ほんの0.数ミリ程度)、マルイのピニオンギアより分厚いのです。
また、ピニオンギアが分厚くなっているせいで若干角度も違っており、手持ちの色々なメーカーのベベルギアと組み合わせて使ってみたのですがどれとも相性が悪く、ピニオンの鳴りが減りませんでした。
左が東京マルイ サマリウムコバルトモーター、右がASG INFINITY CNC U30000
暫く使ってれば削れて慣れてくるかな?とも思い、気にせず使っていたのですが、ピニオンギアがあまりに硬いのか、ベベルギアだけが削れていってノイズが更に悪化するという状態に・・・。
ちなみに、ピニオンギアは見事なまでに無傷でした。
逆にこの高強度なピニオンギアにマッチするベベルギアが見つかれば、かなり良い銃が作れるのではないか?とも思えてきます。
2つ目はモーターの大きさが、少し大きいという点。
当初、G&Pのグリップを使っていた時は問題なく収まったので、気にならなかったのですが、マルイ純正やPTS製のグリップにはモーターに張られているシールを剥がさないと入らなかったり、VFCのグリップではそもそも物理的に入らなかったりとトラブルが多かったです。
実際にノギスで計測してみると、若干ですが大きい事が分かりました。
※ASG INFINITY CNC U30000はシールを剥がした状態での計測になります。
ASG INFINITY CNC U30000の縦の厚さは25.23mm
東京マルイ サマリウムコバルトモーターの縦の厚さは24.93mm
約、0.3mm分厚いです。
ASG INFINITY CNC U30000の横の厚さは29.94mm
東京マルイ サマリウムコバルトモーターの縦の厚さは29.66mm
こちらも約0.3mm分厚いです。
この僅かな厚みのせいでグリップに綺麗に収まらない事が多発しました。
というか、先述の通りG&Pのグリップ以外はキツくて綺麗には入らなかったです。
そんなこんなで私の中でイマイチな評価を受けたASG INFINITY CNC U30000の代わりに買ったのが東京マルイのサマリウムコバルトモーターです。
今まで色々なハイトルクモーターを試してきましたが、正直マルイのサマコバが一番コストパフォーマンスに優れたモーターだと思います。
1台目はARES ハニーバジャーに組み込んでかれこれ1年近く使っていますが、まだノーメンテでしっかり動いてくれています。
もちろん、7.4V LiPoでの運用を前提としてですが・・・。。
11.1Vだとブラシの消耗がかなり激しいのでサマリウムコバルトモーターはあまりお勧め出来ません。