E&L M4A1 DX(Platinum)の内部調整をやっていきます。(0円カスタム)
記事作成日:2016年6月19日
一通りE&L M4A1の分解レビューが終わったので、まずはDXの方を弄っていこうと思います。
E&L M4A1は、値段に似つかわしくないクオリティーの高さで、特に「このパーツダメダメだなぁ」といった所が殆ど無かったです(正直、HOPパッキン位だと思います)。
という訳で、内部調整に関しても基本的に既存のパーツを活かし、交換パーツは全て余り物の、いわゆる「0円カスタム」で行こうと思います。
まずはシム調整から。
E&L M4A1は、DXもEliteも共にシム調整が一応されていたのですが、正直テンプレ感のある調整内容で、個体ごとにちゃんと調整されている訳では無さそうだったのでやり直します。
まあ、シム調整は好みが大きく分かれる所でもあると思うので、私好みの調整をしていきます。
まず、純正メカボックスとギアをブレーキクリーナーで洗浄します。
というか、基本的にグリスが塗布されているパーツは全てブレーキクリーナーで、洗浄しています。
私のシム調整方法は、基本的にスパーギア→セクターギア→ベベルギアの順番で行います。
ベベルギアを一番最後に調整する理由としては、一番調整の自由度が高いからです。
スパーギアは一番シムをしっかり入れます。
セクターギアはスパーギアに合わせて調整しますが、タペットプレートやカットオフレバーとの当たり具合を気にしながら調整していきます。
ベベルギアはモーターのピニオン位置の調整幅がなるべく広くなるように、逆転防止ラッチ側のシムを厚めに入れます。
ただ、反対側のシムが薄すぎると個体によってはメカボックスと干渉してしまう可能性があるので、そこは気をつけます。
無負荷状態でギアを回してみて、スルスル抵抗なく回ればOKです。
尚、今回は軸受けがベアリング軸受けになっているので、ベアリングより内側に収まる直径のシムを入れる必要があります。
ベアリングより外側にシムが飛び出てしまうと、ベアリング軸受けの意味が無くなってしまいますからね。
綺麗に回る事を確認したら、グリスを塗ってきます。
今回もG.A.WのG-GREASEを使用。(かなり減ってきたから、近いうちにまた買わないとなぁ)
一回グリスを塗布した状態で、メカボックスを閉じてギアが抵抗なく回る事を確認します。
まれにグリスを塗布する事によって綺麗に回らなくなる事があるので、その場合は0.1mm程、シムにゆとりをもたせます。
続いて、スイッチ類を入れていきます。
こちらも純正の物をそのまま使います。
スイッチの耐久性向上の為に、表面に接点復活剤を塗布し、その上から薄く接点グリスを塗布しました。
続いて、モーターを準備します。
モーターも純正を使うのですが、ピニオンギア(D型ピニオン)がユルユルだったので、イモネジを締め直します。
二度と緩む事が無いように、ロックタイトの永久固着タイプのネジロック剤(ロックタイプ263)を使いました。
後は組み立てて動作チェック。
ギアの回転、カットオフレバーの動作、ピニオン位置を調整していきます。
動作に問題が無かったので、続いて吸気系の準備をします。
まず、ピストンですが、こちらは純正の物に東京マルイ通常電動ガン用の錘+鉛テープを詰め込んだ物を使用します。
元々のピストンが16Gなので、+8gになっています。
僅かな重量差ではあるものの、これだけで結構エアーの圧縮率を上げる事が出来ます。
純正のOリングはシリンダーに大してキツめだったので、交換しました。
とは言っても動かないレベルでは無いきつさですし、初速も90m/s近く出ているので、別に絶対変えないと行けないという物でも無いと思います。
シリンダーは純正の、シリンダーヘッド一体型の物。
正直な所、お世辞にも成形が良いとは言えない物ですが、致命的な問題は無さそうなのでこちらも純正の物を使います。
同様にタペットプレート、ノズルも純正をそのまま使います。
ピストンスプリングは交換する事にしました。
純正のピストンスプリングは不等ピッチで、あまり私の好みでは無かったのと、先述の通りピストンの重量を上げた事による初速アップが懸念されたので、東京マルイ製の通常電動ガン用ピストンスプリングを使う事にしました。
一通り組み上がったら動作チェックをします。
ここではピストンがちゃんと動くか、エアーが漏れていないか等を確認します。
大丈夫だったらグリップを外してメカボックスをフレームに組み込んでいきます。
尚、フレームに組み込む際はアンビセレクターレバーの組み込みに注意が必要です。
というか、分解する時は全然気にならなかったのですが、組み立てる時はここが一番面倒くさい場所かもしれません・・・。
メカボックス側とフレーム側のセレクターレバーをSEMIの向きにした状態で入れるのが一番楽でした。
メカボックスがフレームに収まったらモーターを取り付けるのですが、この時にSBDも着けておきます。
久しぶりに自分の銃にSBDが付きました・・・。
ちなみに、今回つけたSBDも、家に転がってた余り物だったりします。
後、バッテリーコネクターを、純正のタミヤミニコネクターから、ディーンズタイプにしておきます。
続いて、バレル〜チャンバー周りを弄っていきます。
バレル周りで交換するパーツはチャンバーパッキンと、押しゴムです。
まず、東京マルイ純正のチャンバーパッキンをいつも通りスリックタイプに加工します。
続いて、押しゴムを作っていきます。
今回は素体としてBATON airsoft製の、面ホップアップ用「フラットクッションラバー」を2点掛けに加工しました。
このフラットクッションラバーは何度か使っていますが、カスタム押しゴムの素体として使うにはかなり便利な物です。
インナーバレルは純正を使います。
そのままだと若干チャンバーパッキンとチャンバーの間が緩い感じがしたので、インナーバレルにシールテープを巻きました。
尚、今回は長掛けHOPでは無いので、HOP窓の拡張は行っていません。
チャンバーに組み込むとこんな感じになります。
面パッキンとは違い、2点がけなので、押し出された凸部分の真ん中が若干窪んでいるのが分かると思います。
その後、組み込んで初速調整をしていきます。
初速は基本的にバレルカットで行い、最終的に純正より90mm短くなった、300mmになりました。
※この写真は5cmバレルカットした状態の物で、この後更に4cm短くしました。
最終的な初速と発射サイクルはこんな感じ。
G&G 0.20g弾を使い、バッテリーは7.4V 25C LiPoバッテリーです。
HOP無しの状態が最大初速(96m/s前後)で、HOP量を増やしていくと初速が少しずつ下がっていき、最大HOPだと90m/sまで下がります。
まだ外で撃っていないので正確な事は分かりませんが、0.20g〜0.25gで使うのが最適な設定になっていると思います。
という訳で、E&L M4A1 DXの内部カスタムはこれにて終了です。
最後に、今回の内部カスタムで交換、追加したパーツをリストアップしてみます。
フロント部分から順番に・・・
- 押しゴム(BATON airsoft)
- チャンバーパッキン(東京マルイ)
- おもり(東京マルイ)
- 鉛テープ(ビバホーム)
- ピストンスプリング(東京マルイ)
- シム(ZC)
- ディーンズタイプコネクタ(メーカー不明)
※グリスや接着剤等は含めていません。
という訳で、実質家に余ってるパーツばかりで調整する事が出来ました。
素体が優秀だと、調整も楽でいいです・・・。
まだ全バラされたEliteが残っているのですが、こちらはどういうカスタム内容にするか悩み中。
久しぶりにマジキチ流速を作るのもアリかな?と思ってます。
逆転防止ラッチ解除の機構付いてますし・・・。