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電動ハンドガン ハイキャパEにJeffTron PROCESSOR UNIT(配線無し)を組み込み、電子制御にしました。

記事作成日:2018年2月20日

実は電動ハンドガンの電子制御化はハイキャパEを買った時からずーっと「やろう」と思っており、1月頭に開催されたビクトリーショーで色々買ってきたのですが、今の今まで放置されていました…。
という訳で、電動ハンドガン ハイキャパEの電子制御化を行っていきます。

私が電動ハンドガンを電子制御化したい理由は『トリガーを引いてから発射されるまでのタイムラグを詰めたい』為です。
正直、電子制御化する事によってこれが改善されるかは全く分かりませんが、試したことのない事だったので、とりあえずやってみる事にしました。

という訳で、ハイキャパEに組み込むのは『JeffTron PROCESSOR UNIT(配線無し)』です。
一般的な6線式FETと同様に、バッテリーとモーターの間に取り付けて、トリガーに信号線を伸ばす方式で、非常に簡単に組み込む事が出来るFCUです。

一般的なFCUは「Ver2用」とか「Ver3用」とか「次世代用」とかそれぞれのメカボックスに合わせた専用品の為、汎用性が低いですが、JeffTron PROCESSOR UNITは電子制御化されていない電動ガンであれば実質何にでも組み込む事が可能な製品です。

今回組み込む電動ハンドガンはもちろん、コンパクト電動ガン、各社オリジナルメカボックスシリーズなどなど、様々な製品に対応しています。
逆に組み込む事が出来ない製品は、『最初からFCUやFETが入っている製品』『SBDが付いた製品(外せば問題無く使えますが、付けたままだと不具合を起こす可能性があります)』『JeffTron PROCESSOR UNITを組み込むスペースが無い銃』辺りでしょうか…。

JeffTron PROCESSOR UNITの詳しい機能説明や組み込み方法等はGAWウェブショップの方をご参照下さい。
http://gaw-airsoft.shop-pro.jp/?pid=108682860

また、このFCUは多機能であるにも関わらず非常に小型であるのが特徴です。
横幅約35.3mm、縦幅約13.6mm、厚み約6.4mmといった感じです。

この小ささゆえ、収納スペースの乏しい電動ハンドガンに組み込む事も可能になっています。

という訳で、ハイキャパEに組み込んでいきます。
最初のうちは分解して配線を伸ばしていくだけの作業なので割愛します。

ちょっと加工した部分だけ紹介します。
まず、トリガーユニットの根本、本来なら専用バッテリーの端子が固定されるネジ受け部分を全て切断しました。

これは少しでもバッテリーの収納スペースを広げる為です。

また、フルオートをオミットする事にしました。
ハンマーでセミ・フル切り替えはよく誤爆して嫌だったので、セミオートオンリーの使用にする事にしました。

ちなみに、削ってから「JeffTron PROCESSOR UNITの機能にフルオートオミットあったな…」と思い出したんですが、まあ良いでしょう…。
これでカットオフが動作しなかった時(トラブルが発生した時)以外でフルオートが撃たれる事は無くなりました

念のため、JeffTron側でもセレクターの設定をセミーセミにしておきました。

続いて、信号線と配線を通すために少し溝を拡張しました。(ノズルを覆っている白い樹脂製のパーツに付いている溝です)
これをしないとスライドが閉まらないです。

というか、大量(数メートル分)余らせているからと言って、何でもかんでもシルバーケーブルにするもんじゃないですね。
めちゃくちゃ配線のやりくりに苦労しました…。

もっと柔らかい配線も在庫に入れておこう…。

という訳で、基盤に配線をんだ付して、ヒューズ(25A)を取り付けて完了です。
電ハンなら10A位のヒューズでも問題は無いというか、それくらいの容量のヒューズを付けるのが理想形だと思うのですが、手元に無かったのでとりあえず25Aです。

追々変えるかもしれませんが、面倒くさがってそのままかもしれません…。

本来はJeffTron PROCESSOR UNITに付属の熱収縮チューブを巻いて絶縁するのですが、熱収縮チューブを付けてしまうとギリギリJeffTron PROCESSOR UNITが入らなくなってしまったので、必要最低限の箇所に絶縁テープを巻いておくだけにしました。
また、バッテリーはnano-techの超小型LiPoバッテリーが丁度よいサイズで収納出来ます。

尚、このLiPoバッテリーは本来小型のラジコンヘリやドローンとかで使われるサイズのもので、2セル(7.4V)で容量は300mAh、Cレートは35-70Cとなっています。
一般的な電動ハンドガン用として販売されているLiPoバッテリーの半分位のサイズです。

no2Turnigy nano-tech 7.4V 300mAh 35C70C リポAmazonで購入する

同様に小型のLiPoバッテリーは色々とあるのですが、コントローラー用のLiPoバッテリーは出力が1Cしか無い製品が多いので、電動ガンでは使い物になりません。
小型のLiPoバッテリーをお探しなら、ラジコンヘリやドローン用の物が出力も高いのでおすすめです。

尚、純正の放電端子はJSTだったので、私はXT30に変えました。(私はLiPoバッテリーの端子をXT30で統一させています)

ただし、ちょっと配線のやりくりをミスってしまい、バランスコネクタを逃がす事に失敗
結果、イジェクションポートの部分を外す必要がありました…。

見栄えは悪くなってしまいましたが、スライドを付けた状態でHOP調節が出来るようになったので、これはこれでアリかもしれません…。

という訳で、ハイキャパEの電子制御化が完了です。

尚、JeffTron PROCESSOR UNITには機能でプリコックの設定があります。
この設定は一般的な専用FCUであるような数段回で調整できるものではなく、FCU側が勝手に負荷状況を記録し、自動的にプリコックさせてくれる物になります。
※バッテリーを繋いだ後、最初の3発で記録・プリコックの調整が行われ、それ以降からプリコックが適応されます。

実際に使ってみた所、割と変化を感じられました。
Twitterの方では「あんまり変わらないかなー」とか言ってましたが、バッテリーを満充電してからやってみた所、だいぶ良くなりました。

とは言え、通常電動ガンのプリコックカスタムとかと比較すると、まだまだレスポンスは悪いですね…。
そもそもモーターのトルクが貧弱なので限界があるのでしょうか…。

また、電動ハンドガンのプリコックはピストンクラッシュを起こす原因にもなるので、基本的に推奨されないカスタムになります。

というのも、電動ハンドガンのピストンのラックギアは、最後の1枚のみ金属歯で、それ以外が全て樹脂です。
それでいて結構硬いスプリングを引いているので、プリコック時のピストンの負荷は非常に高いのだと思われます。

まあ、ピスクラ承知で、どの程度持つのか確かめる為にも、この状態で暫く使っていこうと思います。