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大きくてクリアなレンズが特徴、Vector Optics SCRD-26 Nautilus 1×30のレビュー

記事作成日:2018年6月5日

Vector Optics(ベクターオプティクス)製のレッドドットサイト、SCRD-26 Nautilus 1×30をつぼみトレードカンパニー様よりお借りしたので、レビューしていきます。

ご依頼頂いて書いたレビュー記事ですが、あまり気にせずいつも通り、良いこと悪いことを色々と書いていきます。
(当ブログの方針をご理解の上、承諾頂いております)

内容物はドットサイト本体とクリーニングクロス、保証書、六角レンチ、ネジ2本です。
ドットサイト本体にはバトラーキャップが装着された状態で梱包されています。

Vector Optics SCRD-26 Nautilus 1×30は写真で見るとAimpoint T1系の、いわゆる「マイクロドットサイト」のように見えますが、30mmという対物レンズ径から分かる通り中型クラスのレッドドットサイトになります。

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尚、つぼみトレードカンパニー様が販売するVectorOptics製品は、当製品も含めてメーカー5年保証がつきます。

Vector Optics SCRD-26 Nautilus 1×30の外観について

横から見るとこんな感じ。

上部のデザインがどことなくAimpoint T2っぽいです。
電池ボックスが本体上部にある事からT2とCOMP M5を合体させたような見た目ですかね…。

斜めから見るとこんな感じ。

尚、ドットサイトに付いているバトラーキャップは取り外す事が出来ます。

バトラーキャップを取り外した状態だとこんな感じ。

単体の写真で見ているとマイクロドットサイトのようなサイズ感にも見えますが、割と大きいです
どれくらい大きいかと言うと、HOLOSUN HS403Aと比較するとこんな感じ。

ARのレシーバーに取り付けるとこんな感じになります。

Aimpoint COMP M4を少し短くしたようなサイズ感でしょうか…。

では、SCRD-26 Nautilusの細部と機能を見ていきます。

まず、本体側面は電源ボタンと光量調節ボタンが付いています。
ボタンはラバーで覆われており、押すとカチカチとクリック感があります。

上部には白いロゴと自動調光用のセンサーが付いています。
自動調光に関する解説は後述します。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはカバーで覆われていたりはせず、そのまま摘んで回せるノブになっています。
ノブを回すと「カチカチ」としっかりとしたクリック感があります。

尚、ドットの調整は1クリック1MOAと、結構一気に動きます。
まあ、エアソフトガンで使う分にはこれくらいの可動量でも全然問題無いと思います。

ノブに付いている目盛りは0〜44まで、4の倍数の数字が表記されています。
つまり、ダイヤルを1回転させると44MOAドットが動くという事ですね。

本体の右上に電池を入れます。
対応電池は単四型のアルカリ電池です。(今回はニッケル水素電池を入れてます)

ドットサイト本体にはライザーが付いています。
ライザーの厚みは約8.8mmでした。

尚、マウントベース下部のネジ2本を外す事でライザーを外す事が出来ます。
ライザーを外して使う場合は、付属の短いネジに交換する必要があります。

ライザーを外して使う場合はこんな感じになります。

Vector Optics SCRD-26 Nautilus 1×30のレンズとレティクル

では、SCRD-26 Nautilusのレンズとレティクルを見ていきます。
まず、レンズから。

対物レンズは赤く反射する綺麗なルビーコートが施されており、接眼レンズ側は緑色に反射するマルチコートが施されています。

それにしても30mmという対物レンズは大きいですね…。

尚、チューブの外径は約35.8mmでした。
レンズガードを選ぶ時の参考にどうぞ。

レンズは左側から右側にかけてうっすら青色のグラデーションが確認出来ました。
左側が青色く、右側はクリアです。

少しこのグラデーションは気になるものの、比較的クリアな方だと思います。
明るい屋外で見ると殆ど気にならない程度の色なので、屋外で使う分には問題無いでしょう。

以前、レビューさせて頂いた同社製のマイクロT1タイプドットサイト、『SCRD-12 Maverick』よりもレンズはクリアです。

ドットの大きさに関しては、カタログスペックとしては3MOAのようですが、実際はもう少し大きい感じがしました。
適切な光量で見て5〜6MOA位あるような気がします。

ただ、ドットはこれくらいの大きさが扱いやすくて良いかもしれません。
細かい的を狙うなら2MOAとかが良く、私も2MOAのドットサイトを好んで使っているのですが、ドットは大きい方が見失いにくいです。

では、いつも通り約2.5m先に置いてあるディスプレイを使ってパララックスの確認を行います。
ディスプレイ中央に直径2cmの円を描いており、この円の中にドットが収まっていれば十分な性能という基準にしています。(あくまで個人的な指標です)

結果はこの通り、全体的にドットがギリギリ円からはみ出してしまいました。

恐らく、30mmという大きな対物レンズの弊害でしょうね。
しかし、ここまで極端に視点を動かした状態でもこの程度のズレに留まっているのはむしろ評価に値すると思います。

どこのメーカーとは言いませんが、22mmの対物レンズでも思いっきり円からはみ出してしまうようなドットサイトもありますからね…。

また、この大きなレンズがSCRD-26の特徴でもあります。
例えば、HOLOSUN HS403A(対物レンズ22mm)と比較するとこんな感じで、視野の広さとしては1.36倍程度になります。

このように広い視野を確保出来るのがSCRD-26良い所だと思います。

Vector Optics SCRD-26 Nautilus 1×30の自動調光機能について

先述の通りSCRD-26 Nautilusには自動調光機能が付いています。
本体側面の電源ボタンがその切替スイッチになっており、クリックする毎に自動調光のON/OFFが切り替わります。

手動調光の場合は11段階で光量を調節する事が可能で、最大光量であれば明るい日光下の環境でも問題なく視認する事が出来る明るさでした。

自動調光の様子を動画に撮ってみました。
最初、自動調光をONにした状態で本体上部を手で覆ってドットを暗くしています。
次に自動調光をOFFにした状態で、本体上部を手で覆ってもドットが暗くならない事を確認しています。

Vector Optics SCRD-26 Nautilusの総評

『低価格帯』『比較的クリアなレンズ』『広い視野』『自動調光/手動調光切り替え』といった点が評価のポイントになると思います。

まず、価格帯ですがつぼみトレードカンパニー様での販売価格が9,800円と1万円を下回る事から比較的手を伸ばしやすい価格帯かと思われます。

また、その価格帯の製品としては割とレンズがクリアであるのも特徴です。
しかし先述の通り、左から右にかけてグラデーションが掛かっているのが少しマイナスポイントでしょうか…。

その代わりと言っては何ですが、30mmという広いレンズ径を採用する事による視野の広さと自動調光というこの価格帯の製品としては珍しい機能を持ち合わせているのが面白い点かもしれません。

また、外観をそっくり真似して作ったコピー品(レプリカ品)とは異なり、オリジナリティのある少し変わったデザインも「他の人が使っているのとちょっと違う物が欲しい!」という要求に答えれる製品かと思います。

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