東京マルイ ガスブロ 89式のアウターバレルを分解する為の工具を作ったのでバラしました
記事作成日:2018年7月10日
東京マルイ ガスブローバックライフル 89式小銃のアウターバレルはアルミ製のパイプ部分とダイカスト製の根本の部分に分かれており、これらは真鍮製のナットによって固定されています。
このナットが割と奥まった位置にあり、更に大きなマイナスネジが必要なので、普通のマイナスドライバー等では回す事が出来ません。
コインドライバーだと今度は大きすぎて入りません。
※ナットのサイズは外径16mm、内径11mm。
調整とかの為に分解する必要がある箇所では無いのですが、私は89式のアウターバレルを短くしたいと思っており、その為にはアウターバレルを分解する必要があります。
なので、今回は工具を作って外す事にしました。
ホームセンターで売っている15パイのアルミ丸棒を買ってきて、こんな感じに加工します。
加工自体は電動糸鋸、フライス、電動ドリルの3つがあれば10分位で終わります。
丸棒を適当な長さにカット(8.6cm)して、ナットの窪みに引っ掛ける為の突起として、幅2.8mm、高さ2.3mmの突起を作り、その反対側には5mmの穴を空けています。
5mmの穴にはこのように適当な棒を突っ込んでハンドルとして使います。
これでしっかりトルクが掛けれるはず。
当然ですが、六角レンチは本来こういう為に使う物じゃないですからね…。
こんな風にハンドルにしたり、ピンポンチ代わりに使っちゃ駄目ですからね…。
という訳で、アウターバレルを万力で挟み込んでヒートガンで熱します。
この段階ではネジロック剤が塗布されているかどうかは不明でしたが、今までの経緯を考えると十中八九ネジロック剤が塗布されているハズなので、とりあえず温めておく事にしました。
表面温度が70度位になったら先程作った工具を突っ込んで、回します。
最初はびくともしなかったのですが、力を入れていったら「ガコン!」という衝撃と共にスルスル回るようになりました。
外してみた所、どうやら先端部分にのみネジロック剤が塗布されていたようです。
こんな具合に分解する事が出来ました。
あと、分解して知ったのですが、使われていない穴がアウターバレル上部に空いていました。
写真では分かりづらいですが、ちゃんとネジも掘られており、ネジ穴として使えるようになっています。
これ、もしかして、基部との固定は元々は単なるネジ止めだったのでは…?
それが何かしらの事情で今みたいな面倒くさい仕様になったのでは…?
まあ、その辺りの経緯はマルイで開発している人にでも聞かない限り分からない話だとは思いますが…。
ちなみに、分解出来ない状態で何となくのサイズ感で工具を作ったのですが、割といい感じのサイズでした。
工具側の材質がアルミなのであまり無茶な負荷をかけると壊れてしまうと思いますが、とりあえず何回か使う程度であれば問題無さそうです。
そもそも、手持ちの工具だとアルミか真鍮くらいの硬さの素材しか加工出来ないので、材質の強度不足は諦めるしか無いですね…。
という訳で、ガスブロ89式でやりたかった分解は一通り出来たので満足。