グリーンレティクル ドットサイト、HOLOSUN HE503GU-GRのレビュー | エボログ

グリーンレティクル ドットサイト、HOLOSUN HE503GU-GRのレビュー

HOLOSUNのグリーンレティクルシリーズ、『HOLOSUN HE503GU-GR』をつぼみトレードカンパニー様よりお借りしたので、レビューしていきます。
HE503GU-GRは、同社製T1型ドットサイト、『HS503GU』のグリーンレティクル(緑色に発光するレティクル)バージョンになります。

ご依頼頂いて書いたレビュー記事ですが、あまり気にせずいつも通り、良いこと悪いことを色々と書いていきます。
(当ブログの方針をご理解の上、承諾頂いております)

内容物はドットサイト本体(ハイマウント付き)、レンズカバー、ローマウント、六角レンチ、電池(CR2032)、取扱説明書、クリーニングクロスといつもの感じ。

ご購入はこちらから行えます(http://www.holosun.jp/shopdetail/000000000044)

尚、グリーンレティクルシリーズはパッケージやドットサイトに描かれているHOLOSUNロゴも緑色になっているのが特徴です。

HOLOSUN HE503GU-GR本体はこんな感じ。
外観において、赤色レティクルであるHS503GUとの違いはHOLOSUNのロゴのみです。

上部と下部はそれぞれこんな感じ。

付属のレンズカバーにはHOLOSUNのロゴが入っています。

側面のカバーを外して、CR2032電池を入れます。
端子には金メッキが施されていました。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれこんな感じ。
ゼロイン調節はダイヤルのカバーを外し、反対向きに付ける事でどちらに回せばどうレティクルが動くのかがの記載が見える仕様です。

付属のマウントはそれぞれこんな感じ。

マウントはAimpoint T1と互換があります。
尚、マウントを外すと本体側に「54B」という手書きっぽい印が付いていました。

この表記が何を意味するかは不明…。

HOLOSUN HE503GU-GRのレンズとレティクルを見ていきます

HOLOSUN HE503GU-GRのレンズを見ていきます。
緑色レティクルバージョンとの事で、レンズのコーティングも少し違っているようでした。

まず、対物レンズは見る角度によって3色に変化します。
左斜め前は赤色、右斜め前は緑色、斜め下は青色といった具合に変化します。

眺めてて非常に面白い対物レンズですが、Aimpoint T1/T2のような綺麗な緑色ではなく、赤と緑が混ざったような色合いになっているのが残念です。

尚、対物レンズの色は、色温度によって変化があるらしく、屋内(蛍光灯)だと上のような色の変化がありましたが、屋外だと基本的に赤っぽいコーティングになっていました。
ただし赤レティクルのような鮮やかな赤色ではなく、少し青色がかった赤紫色のような色でした。

接眼レンズ側には緑色のコーティングが施されています。

赤色レティクルである、HOLOSUN HS403Aと比較すると、コーティングの感じの違いが分かりやすいと思います。
左右の写真共に、左側がHE503GU-GR、右側がHS403Aです。

接眼レンズから覗いた時のレンズの色はこんな感じで、ちょっと色が付いているのが気になります。

赤レティクルバージョンと同様、かなりクリアな方ではあるものの、レンズ全体が赤っぽい(ピンク?紫?)のと、レンズの周囲の色が特に濃いのが気になります。

恐らく、レティクルが緑色なので、その補色である赤っぽい色を入れているのだと思います。
ただ、目立つ程度の色ムラが発生してしまっているのは、まだHOLOSUNに緑レティクル用コーティングのノウハウが確立していないからなのかな?と私は思いました。

赤レティクルバージョンはこんな色ムラは無いですからね…。

レティクルは赤レティクルバージョンと同様、「2MOAドット+65MOAサークル」と「2MOAドット」の2つが選べるようになっています。
レティクルは非常に鮮明で歪みも無く、とても綺麗です。

尚、輝度調節はHS503GUと同様、12段階(うち下2段階はNV用)となっています。
輝度は非常に高く、逆光のような環境下でもしっかりとした明るさがありますし、輝度を下げると暗闇でもうっすら見える程度の明るさまで落とす事が出来ます。

HOLOSUN HS403A(写真左)と比較。
レンズの色の違いがよく分かると思います。

HOLOSUN HE503GU-GRのパララックス計測

例のごとく、パララックス計測を行っていきます。
ディスプレイに表示させている縦線を見る限り、歪みはほぼ全くと言っていいほどありません。

この状態で視点を上下左右に動かして、どの程度レティクルがズレるのかを見ていきます。
尚、ディスプレイまでの距離は3m、ディスプレイに表示している直径2cmの円からドットがはみ出さなければ合格点という認識です。

結果、問題は無さそうですね。
また、視点を動かした際も目立つような歪みはありませんでした。

グリーンレティクルがどういう所で有効なのか?色々な環境下で検証してみた。

最近、色んなメーカーがグリーンレティクルのドットサイトをリリースしていますが、グリーンレティクルのメリットとしては下記のような事があるらしいです。

  1. 緑色の方が視認性が高い
  2. 緑色の方が長時間見ていても疲れない
  3. バッテリーの持続時間が長い
  4. フレアが発生しにくい

「1」と「2」に関してはかなり専門的な話(ミリタリー方面ではなく、光だったり人間の網膜の構造だったりとかそんな話)になってしまうので、詳しくは割愛します…。
実は記事を書くにあたって色々調べたんですが、素人が語る話では無さそうだったので、今回はあくまでざっくりした個人的な見解と肉眼で見た感想を紹介する事にします。

ざっくり言うと、「1」は光の三原色(RGB)の中では同じ光量だと緑色は最も明るく見える。
確かに同じ光量の赤レティクルと緑レティクルを見比べると、緑レティクルの方が明るく見えます。

「2」は緑の光(青の光も同様)は目に優しく、気持ちをリラックスさせてくれる効果がある一方、赤の光は神経が興奮状態になったりストレスを感じやすい色です。
まあ、この話はよく耳にする話だと思いますが、ドットサイトで使われる程度の光にそんな大きな影響があるのかは疑問です…。

「3」のバッテリー持続時間が長いという話ですが、これはカタログスペック上の変化が無いですし、実際に検証したデータを見たことが無いので、噂話ではないか?と私は思っています
もっとも、HOLOSUNの場合はドット単体表示で50,000時間、ドット+サークル表示で20,000時間という非常に長いバッテリーライフ(輝度6の状態)があるので、気にしなくても良いかと思います…。

「4」のフレアが発生しにくいという件は確かにそんな気がします。
適正光量よりも明るい状態にしても、緑レティクルモデルではフレアの発生がほぼありません。
※あまりに過度に明るくした場合は当然フレアが発生します。

という訳で、結局の所は実際に見てみないと分からないと思うので、屋外で見てみます。
※ドットサイトの光量は全て同じ、カメラの設定も同じ設定で撮影しています。

まず、「緑レティクルって、緑色の風景と重なると色が混ざって見えにくくなるのでは…」と思っていたのですが、全然そんな事はありませんでした。

確かに赤レティクルよりかは見えにくいというか、目立ちにくい気もしますが、全然問題なく視認出来る事が分かりました。
このような見え方であれば、森でも問題なく使えそうです。

続いて、市街地というか建物というか…そんな場所での見え方。
一番右側の写真、「日向・シャッター」を見て頂けると分かる通り、流石に明るすぎる環境下だとちょっと光量上げないと厳しそうでした。

そして、お気づきになられたでしょうか…。
屋内で撮影した際は赤っぽい色になっていたレンズが、屋外だと青っぽい色(赤レティクルバージョンと同じような色味)になっているという事に…。

対物レンズの色が屋内と屋外で異なるのと同様に、こちらも色温度によって変わってくるのだと思われます。
確かに今までも屋内と屋外で見え方がちょっと違うという経験はありますが、ここまであからさまに色が変わったのは初めてですね。

ただ、レンズの淵にあった色ムラは健在です。

HOLOSUN HE503GU-GRの総評

「グリーンレティクル」という事で興味を惹かれる方もいらっしゃると思いますが、そういう方には是非ともオススメしたい商品です。
ただ、あまり過度な期待はせず単にレティクルが緑色になっただけと思った方が良いかもしれません。

『光量を落としてもレティクルが見えやす』や『長時間見ていた時に目が疲れにくい』いというのは確かにメリットに感じられるかもしれませんが、サバイバルゲームでバッテリーライフを気にするような戦い方や、目が疲れるほどずっと狙い続けるなんて事はまず無いと思いますので…。

この辺りはドットサイトのバッテリーが切れたり、集中力が切れるとと生死に直結する本業の人たちが気にする事だと思いますので、初戦遊びの範疇で使うような私にとっては、そこまで大きなメリットには感じませんでした。

確かに見比べると緑の方が見えやすいのは間違い無いのですが、例えば「既にHS503GUを持っており、更にこのHE503GU-GRまで買うか?」と言われると、別にそこまでのメリットは無いといった感じですね。

蛇足ながら、ドットサイトでたまに見かける赤色と緑色の色切り替えが出来るドットサイトとはちょっと考え方が異なります。
あれは赤レティクル用のコーティング(場合によってはコーティング無し)のまま、レティクルの色を緑色に変えているだけな場合が多く、緑レティクル専用機に比べると視認性が悪いです。

そういった点において、グリーンレティクル専用に開発されたHE503GU-GRは、グリーンレティクルが好きな人にはとてもオススメ出来る製品です。


ご購入はこちらから行えます(http://www.holosun.jp/shopdetail/000000000044)