PRIMARY ARMS製ショートスコープ 1-6×24 Scope with Patented ACSS Reticle GEN3のレビュー | エボログ

PRIMARY ARMS製ショートスコープ 1-6×24 Scope with Patented ACSS Reticle GEN3のレビュー

PRIMARY ARMS(プライマリーアームズ:PA)製のショートスコープ、『PRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS .223/5.56, 5.45×39, .308 Reticle GEN3』をつぼみトレードカンパニー様よりお借りしたので、レビューしていきます。

ご依頼頂いて書いたレビュー記事ですが、あまり気にせずいつも通り、良いこと悪いことを色々と書いていきます。
(当ブログの方針をご理解の上、承諾頂いております)

こちらの製品は販売価格44,200円(つぼみアームズでの販売価格)にて販売されている、PRIMARY ARMS製ショートスコープのミドルクラスの製品になります。

内容物はスコープ本体、バトラーキャップ、取扱説明書(「まずはこれ読めよ!」と自己主張が激しい)、クリーニングクロスです。

今回レビューする製品は、『ACSS』というPRIMARY ARMSが特許を取っている非常にユニークなBDCレティクルが採用されたショートスコープです。

BDCレティクルの”BDC”とは、”Bullet Drop Compensator”の略称で、ターゲットまでの距離に応じて弾着点を瞬時に修正して撃つ事が出来るレティクルの事を指します。

このスコープで採用されているACSSレティクルの特徴は、近距離〜800ヤードまでの距離をカバー出来る仕様になっています。

まず、至近距離で素早いサイティングが出来るように、視認性の高い太い円形のレティクル(移動するターゲットを狙う時にも便利)が付いています。
そして、中央のレティクルから下方向に伸びる線には200ヤード〜800ヤードまでの目盛りが付いています。
また、レティクルの右横には対象までの距離を計測する為の指標として使う、目盛りが付いているのが特徴です。

射撃速度を競うような競技で5〜10m位先の的に対してえげつない速度で連射したりしてますが、そういう精度よりも瞬時な射撃を求められた時に便利なレティクル形状と、弾が失速するような長距離をドロップ弾道でしっかり狙う時に便利なレティクル形状を組み合わせたようなレティクルになっています。
ちなみに、円形のレティクルの左右に黒いドットが付いていますが、これは移動しているターゲットを撃つ時に使う指標のようです。

※公式ウェブサイトから画像を拝借(http://www.primaryarms.com/pa1-6x24sfp-acss-5-56

そんな具合に、色んな機能を詰め込んだレティクルを採用している訳です。

尚、エアーガンで何百ヤードとか狙う事は不可能ですが、ドロップ弾道で狙う事は全然あり得る話なので、このレティクルはエアーガンでも便利に使う事が出来ます。

という訳で、そんな『PRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS .223/5.56, 5.45×39, .308 Reticle GEN3』の紹介です。

尚、こちらの製品はメーカーからの永久保証が付いています。

付属のバトラーキャップは樹脂製で特に変わった点も無い普通な感じ。

スコープ本体はこんな感じです。
デザイン的にも至って普通。チューブ経は30mmです。

反対側はこんな感じ。

光量は11段階で調節が可能。
発光イルミネーションにはCR2032電池を使います。

尚、光量は1〜2段階位は真っ暗闇でも点灯しているのかイマイチよく分からない程度の明るさ、4〜5段階くらいから屋内で赤い色がしっかり視認出来るようになり、11段階だと屋内では眩しい位で、炎天下でもしっかり赤いレティクルが視認出来る程度の明るさがありました。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルのカバーはこのように、エレベーテーション側とウィンテージ側でそれぞれ大きさが異なっています。
エレベテーション側が低く、ウィンテージ側が高いです。

これは恐らく、見栄え的に左右のダイヤルの高さを揃えた方が綺麗に見える為にカバーの高さを変えているのではないか?と思われます。
それぞれのカバーを入れ替えても、問題なく付ける事が出来ます。

エレベテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはこんな感じ。
1クリックで1/2 MOA動きます。

スコープ中腹の下部には製品名とシリアルNOが入っています。
また、中国製のようです。(まあ、この価格帯なら大体中国製ですね…)

接眼レンズ側はこんな感じ。
左側にはACSSのロゴが、右側にはPRIMARY ARMSのロゴが入っています。

尚、接眼レンズ側の外径は約43mmでした。

パワーノブはこんな感じ。
1倍〜2倍までの間が非常に広く、3、4、5、6と順に狭くなっていく仕様になっています。

この仕様はこのスコープが低倍率と高倍率をしっかり使い分ける設計になっている為だと思われます。
詳しくは後述しますが、このスコープは1倍〜2倍までと2倍以降とで大部見え方も異なるのです。

また、ノブの3倍の所には突起が付いており、回しやすくなっています。

視度調整ノブはこんな感じ。

レンズとレティクルを見ていきます。

接眼レンズと対物レンズはそれぞれこんな感じ、
接眼レンズは緑色に反射するマルチコート、対物レンズも同様にマルチコードだとは思うのですが、黄緑、緑、青、そして若干の赤色といった色んな色に反射していました。

レティクルはこんな感じ。(1倍の状態)
程よい大きさで、クッキリしています。

光の位置や視点を動かすと、若干キラキラとレティクルが反射して光る感じがありますが、かなり抑えられている方だと思います。

レンズの色は若干黄色っぽい感じがします。
炎天下の屋外で見てみた所、少しコントラストは低めでちょっと白っぽい感じもしましたが、この価格帯のスコープとして考えると十分綺麗な像です。

特にチューブ内の乱反射がかなり抑えられているのが好印象でした。

イルミネーションを発光させつつ、1倍(写真左)と6倍(写真右)の見え方を比較してきます。
赤く光るのは中央のBDCレティクル部分のみで、左右のドットと右側の目盛りは光りません。また、レティクルはSFPです。

※SFPレティクルとは、倍率を変えてもレティクルの大きさが変化しない仕様のレティクルの事

そして、1倍と6倍でアイリリーフが大きく異なっている事が分かると思います。
これ、このスコープの特徴でもあるのですが、1倍〜2倍までの間は非常に広いアイボックスとアイリリーフがあるのですが、2倍から急激に狭くなり、それ以降6倍までほぼ同じ感覚で覗く事が可能です。

具体的には1倍の時は6cm〜13cm程度のアイリリーフの広さがあり、6倍にすると6cm〜9cm程度の広さがあります。
そのため、1倍〜6倍まで幅広い倍率で使う場合は6cm〜9cm程度の間でスコープの位置を調節すると良いと思います。

アイボックスは明確に数値化する事が難しいのですが、倍率を上げるとかなり狭くなります(ケラれやすくなります)

尚、公式の説明では、「0〜300ヤードの間では非常に高速なサイティングが出来、300〜800ヤードではより正確なサイティングが出来る」と言っています。

光学サイトはその構造上、パララックスは避けられません。
そのため、近距離では瞬時に構えてしっかり覗き込んでない状態であっても射撃が出来るようにアイリリーフとアイボックスを広くしており、倍率を上げた場合はパララックスを極力減らす為にアイリリーフやアイボックスを制限してしっかり構えて、ちゃんと覗いて射撃出来るようにしているのだと思われます。

その為、1〜2倍とそれ以降で大きく見え方が違っているのだと思われます。

パララックス計測

例のごとくパララックスを測っていきます。
倍率は1倍、ディスプレイまでの距離は2.5mです。

ディスプレイの淵が少しグニャッと歪んでいる事から分かる通り、歪みは少しありますね。
とは言え、20m位の距離のターゲットを見る限りそこまで気になるほどの歪みではありませんでした。

尚、倍率を上げると歪みはほぼ無くなります。
これも近距離ではなるべく視界を広くする為の策なんでしょうかね…。

この状態で上下左右に視点(カメラ)を動かし、レティクルがケラれて見えなくなるギリギリの所の様子を見ます。

結果、ちゃんと2cmの円内に収まっている事から問題の無いレベルのパララックス量である事が分かります。

また、ケラレる際も日食のように綺麗に黒い影が入ってきて像が見えなくなります。
ケラれる寸前でも筒内の変な乱反射は無く、綺麗でした。

尚、動画でも撮ってみました。
やっぱりこういうのは動画の方が分かりやすいですね…。

PRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS .223/5.56, 5.45×39, .308 Reticle GEN3の総評

という訳で、こちらのショートスコープですが、コストパフォーマンスとしては申し分のないレベルになっていると思います。

等倍でのアイリリーフとアイボックスの広さがあり、非常に狙いやすく、そして倍率を上げた時にしっかり覗き込む事を矯正される感覚も決して悪くはないです。
高倍率を使うという事はそれだけしっかり狙う必要がある状況という訳ですからね…。
雑に狙う事が出来てもパララックスのせいで当たらなければ意味がありません。

また、倍率を上げると徐々に見え方が変わっていくようなスコープがありますが、この製品はで、2倍率を境に急激に見え方が変わるのも特徴です。

「低倍率と高倍率をしっかり使い分ける事が出来る」、このスコープの面白い所はそこだと思います。

あと、個人的にこのACSSレティクルは見た目も良く、使い勝手も良いのでとても好きなんです。
元々BDCレティクル自体好きなので、ACSSの形状は本当に素晴らしい…。

非常にユニークなレティクルを採用し、且つ程よい使い勝手がある製品です。
そして、3Gun Match等の競技でも度々使っている人を目にするスコープなので、やっぱり実銃での使い勝手も良いんでしょうね。

グレーバージョンの紹介

こちらのスコープには黒色の他にグレーも存在します。
このスコープはかなりコストパフォーマンスに優れており、個人的にも気に入ったので私はグレーを購入させて頂き、既に何度かゲームでも使っています。

※マウントリング付けてたり、接眼レンズ側のバトラーキャップを外してたりしますが、付属品は黒色と同じです。

黒とグレーの違いはチューブやキャップ類の色のみで付属のバトラーキャップやレティクル、レンズの仕様等は共通になります。

スコープと言えば黒色の製品が圧倒的に多いので、グレーはちょっと変わった色のスコープを乗せたい人にオススメです。