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かゆい所に手が届き過ぎている多機能軽量プレートキャリア、HUSAR NOBLE 3.0 PlateCareerをレビューします

記事作成日:2018年10月22日

ミリタリー用品やエアソフトガン向けのカスタムパーツを扱うオンラインショップであるMilitaryShop TORAYAMA様より、『HUSAR NOBLE 3.0 PlateCareer』をお借りしたのでレビューしていきます。

製品をお借りして記事にしていますが、いつも通り思ったことを良し悪し問わず色々書いていきます。

そして、今回は友人の撮影スタジオをお借りして撮影しております。
お馴染みの「いつもの床」では無いので、ご了承下さい。

HUSAR社はポーランドにあるミリタリーギアメーカーで、実際に軍務につく方に向けた高品質な製品を作っています。
実際にUS NAVY SEALs Team5でも同社製のプレートキャリが使われており、Instagramで調べてみると、それっぽい写真が出てきます。

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という訳で、こちらが今回ご紹介する、プレートキャリア『HUSAR NOBLE 3.0 PlateCareer』になります。
前面・背面のプレート収納部、フラップパネル(3連マグポーチ)、カマーバンド、肩パッド等、プレートキャリアを構成するパーツが一式付属しています。

プレートはSAPIのMサイズが適合します。(プレートは別売りです)
今回は樹脂製のレプリカSAPI Mを入れて撮影しています。

尚、カラーはマルチカムになります。

【HUSAR】NOBLE 3.0 PlateCareerを購入するhttps://trym.shop-pro.jp/?pid=134533434

斜め前から見るとこんな感じ。
カマーバンドはCrye JPCと同じような形状をしています。

肩紐の接続部分にはこのような金属製のフックが採用されています。

銃を構えた時にこのフックがストックに当たって気になるかな〜と思っていたのですが、実際に着用して色々なストックの銃を構えてみましたが、全然気になりませんでした。
フックの位置がかなり下側にある事によって、ストックとギリギリ干渉しないようになっているようです。

背中側はこんな感じで、MOLLEが敷き詰められています。
また、上部はベルクロになっています。

背中側の斜め方向だとこんな感じ。

上からと側面はこんな感じ。

プレキャリの前後や肩パッド等、体に接触する部分には3Dメッシュを採用。

スポンジのような材質のパネルはベルクロで貼り付けられているので、外す事が出来ます。

こういう所ってどうしても汗臭くなる部分なので、それぞれ外して洗えるのは、とても良いと思います。
※洗う時は手洗い推奨

カマーバンドの内側はこんな感じ。
ここにもハイパロンが採用されています。

今更ですがこのプレキャリ、いたる所にハイパロンが採用されています。

プレートキャリア前面の上部には小さなポケットが付いており、中にエラスティックバンドが3コマ用意されています。

プレートキャリア前面に付いているパネルには3本のライフルマガジンが収納可能。
また、MOLLEも付いているので、パネルの上からユーティリティポーチやマガジンポーチ等を増設する事も可能。

バンジーリテンションタブにはハイパロンが採用されており、タブの中央に穴が空いているので非常に掴みやすくなっています。

また、ゴム紐の長さ調整用のコードストッパーが非常にユニークなデザインのものになっています。
こんな形状のコードストッパー、初めて見ました。

AKのマガジンも大丈夫ですが、G3やSCAR-Hのような更に分厚いマガジンは難しいです。

※AK74用でギリギリなので、AK47のような湾曲が強いマガジンだと挿せても少し抜きにくいかもしれません。

尚、こちらのパネルはインナーとアウターに分かれており、ベルクロで固定されています。
また、インナー(写真右側)はハイパロンが採用されており、穴だらけにする事で軽量化を図っているようです。

尚、ハイパロンは擦れに強く、引っ張り強度も高いのでこのように穴だらけにしても耐久性的には問題は無いようです。
最近レザーカットの製品が増えてきていますが、当製品のようにハイパロンにレーザーカットを施して軽量化をする事も増えているような気がしますね。

更に、フロントパネルはこのように取り外す事が可能です。
プレートキャリアとの接続は、パネル上部のベルクロ(オス)と左右に付いているスナップボタン、裏面のベルクロ(オス)で行われています。

プレートキャリア側のベルクロはこんな感じ。

肩パッドはベルクロで固定されており、外す事が出来ます。
また、左肩の方にはクイックリリースも搭載。
詳しくは後述しますが、ここを引っ張る事によって肩紐とカマーバンドが外れて瞬時にプレートキャリアを脱ぐ事が出来ます。

「引っ張るだけで脱げちゃって良いのかよ」と思いがちですが、ご安心下さい。

生地が引きちぎれるんじゃないか?ぶっ壊れるんじゃないか?と思える位強く引っ張らないと抜けません。
流石に依頼品をぶっ壊すのはマズイので、ある程度強く引っ張ってびくともしなかった為、クイックリリースの実践は断念してます。
※ぶっ壊れる事は無いと思いますが、変な跡や傷が残ったりするのもマズイので…。

元々、本当の緊急時に使う為の物なので、そんな簡単に外れても駄目なので、ある程度の硬さは必要なのでしょうね。

クイックリリースはどういう時に使うものなのかと言うと、例えばプレキャリを着たまま海に沈んで溺れそうな時とか、負傷して動けなくなった時、身軽にする為(仲間に担いで貰ったりタンカに乗せられる時とか)とかですね。
基本的にクイックリリース機能は「プレキャリを脱がないと死ぬ」ような時に使う機能です。

尚、肩紐の部分は長さを調整して余った部分を切断出来るようにミシン目が付いており、ミシン目に沿って補強もされているので余った肩紐を切って短くする事も出来る仕様になっています。

背面パネルにはSAPIを入れるスペース以外にもう1つ袋というか、仕切りが付いているのですが、こちらはハイドレーションポーチになります。
左肩側かに穴が空いており、ハイドレーションシステムのホースを出す事が出来るようになっています。

こんな感じで肩パッドの横に付いているベルクロを使ってホースを固定します。

このハイドレーションポーチは外す事が出来ます。
外すとこのような感じ。

ちなみに、カマーバンドを固定している赤い樹脂ワイヤーはプレートを収納する側に伸びています。

この赤いワイヤーが先程紹介したクイックリリースに連動しているパーツになります。
このようにカマーバンドや肩紐の接続部分に通っているのですが…、

クイックリリースを引っ張る事によってこの赤い紐がカマーバンドや肩パッドとの接続部分から抜け、ロックが解除されます。

つまり、プレキャリを着用した状態でクイックリリースを引っ張るとプレキャリを体に固定しているパーツが全て外れる事になるので、プレキャリが「ストン!」と落下する仕様になっています。

クイックリリースの機能性は、特に海で活動する方にとっては生死に関わる話らしいので、使っているSEALS隊員の方も、もしかしたらこういう機能性に魅力を感じて使っているのかもしれません。

という訳で、ここまでの紹介でお察し頂けるかもしれませんが、このプレートキャリアは各パーツがユニット化されて取り外しが出来るようになっているのが特徴です。
パーツをバラすとこんな感じになります。

このようにユニット化されている事により、パーツの組み換えも出来そうですね。
実際に同社製のチェストリグと組み合わせて使う事も出来るようになっていますので、今後対応パーツが増えてくると良いな〜と思っています。

そして、基本的に全てのパーツがベルクロか紐で固定されているので金属パーツがかなり少なく、ハイパロンには穴あけ加工がされている事によりプレートキャリア全体で軽量化が図られているようです。(本体重量:1050g)

また、ハイパロンの穴あけは軽量化だけではなく、通気性の向上にも貢献している感じですね。

総評、所感

という訳で、現存するプレートキャリアのいい所を組み合わせまくった製品ではないか?と個人的には感じました。

私はそこまで装備に関しては詳しい方では無く、実際の軍・警察等でどういった製品が採用されているのかとか、あまり知らないのですが、少なくとも私が触った事があるプレートキャリアの中では一番多機能な製品だと感じました。
必要な機能は最初から全て付いており、更にMOLLEで増強する事も可能な仕様の製品は凄く良いですね。


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