
VSR10ベースの短いボルトアクションライフル『ActionArmy AAC T10S GRAY』を買ったのでレビューしていきます
記事作成日:2018年11月3日
ActionArmy製のボルトアクションライフル、『AAC T10』を短くした『AAC T10S』を買ってみました。
こちらの製品は東京マルイ VSR10をベースにしたエアーコッキング ボルトアクションライフルで、私はミリタリーショップ プラウダにて予約して『初回予約特典付き』のものを購入しました。
11月入荷予定との事でしたが、11月1日には手に入れる事が出来ました。
発送自体は10月31日に行われているので、予定よりも早く入荷したのでしょうか…。
T10の時はかなり遅れてた気がするので、同じ感じで考えていたので、こんなに早く届くとは想定外でした。
説明書などの書類に加えて、ActionArmyのパッチついてきました。
何が初回予約特典なのか分からないのですが、こういうパッチが予約特典だったりするのでしょうか…。
取扱説明書には基本的な操作方法に加え、純正のカスタムパーツやパーツリストが載っています。
尚、言語は英語と中国語で、T10の流用ではなくT10S用に作られた説明書でした。
マガジンはダミーマガジンに加えてマガジンが2本付属しました。
2本のマガジンのうち片方は衝撃緩和剤に包まれていたので、もしかしたらこのマガジンも初回予約特典なのかもしれませんね。
ちなみに、このマガジンは東京マルイ VSR10と互換がありますが、装弾数50発というハイキャパシティ仕様になっています。
※VSR10の純正マガジンは装弾数30発。
また、マガジンの透明度が高いので、このように残弾確認がやりやすいというメリットもあります。
AAC T10S本体はこんな感じ。
私はノーマルのT10を知っているので「短くなったな〜」といった感覚はありますが、正直そこまで凄い短い訳じゃないです…。
例えば、以前レビューした『ARES AMOEBA STRIKER AS-02』よりも長いですし、東京マルイ VSR10 Gスペックとほぼ同じ長さなのですが、ストックが結構ごっついのでコンパクトな感じは抱きませんでした。
尚、T10の元ネタは『JAE-700』というJ. Allen Enterprises社製のレミントンM700用カスタムストックだと思われます。
※公式サイトより画像を拝借(http://www.jallenglobal.com/)
というわけで、細部を見ていきます。
マズルの穴はとても大きく、内側にねじ切りがされています。(VSR10 Gスペックのマズルアタッチメントと互換があるかも…?)
1cm程度奥まった所にインナーバレルの先端があります。
このマズルは外す事が出来ますが、14mmネジなどが付いていません。
別途サプレッサーなどを付ける場合は別途アタッチメントを買ってくる必要があります。
ストックの前側の左右と下部には専用マウントが付いており、下部にはバイポッドアタッチメント(ハリスバイポッドに適合)が、左右にはQDスリングスイベルが付いています。
また、ネジ穴の位置さえ合わせれば20mmレイルも取り付けれますね。
実物パーツ(JAE-700用パーツ)が取り付け可能かどうかは不明。
ストックの形状がかなり特徴的なので、「これVSR10なんだよね」と言われても「え?」ってなると思いますが、この辺りを見ると「VSR10なんだな〜」と思います。
写真左がHOP調節レバー、写真右がマガジンです。
エジェクションポート周辺はこんな感じ。
トリガーの上辺りにQDスイベルが付いてます。
トリガーガードの前側にダミーマガジンを入れておく為の場所が付いています。
ダミーマガジンを入れるとこんな感じ。
ボルトハンドルはこのように大型なハンドルが付いていますが、やっぱりVSR10ですね…。
セーフティレバーの仕様も同じです。
このダミーマガジン、かなり紛らわしいのでサバゲーフィールドのセーフティゾーンだと付けない方が良いと思います。
知ってる人ならダミーマガジンである事は分かりますが、知らない人からすると確実に「あの銃、マガジン挿しっぱなしだ!」ってなります。
ボルトハンドルを引くとこんな感じになります。
ストローク量はかなり長く、引いた時の感触はまんまVSR10です。
ちなみにこのボルトハンドル、VSR10と異なりこんな感じでボルトハンドルを戻さなくても撃てます。
尚、トリガーフィーリングは非常に残念な感じでした。
「これ、VSR10ベースだよな…?何でこんなにもトリガーフィーリング悪いの?」と疑問になる位に変なトリガーフィーリングで、ピストンリリースタイミングが全然分かりません。
引き始めが重い為、少し強めの力でトリガーを引く必要があるのですが、集中しないと直ぐシアーが解放されて直ぐにピストンがリリースされてしまいます。
「今じゃない!」ってなる奴ですね。
また、シアーが開放されるタイミングが一定じゃない気もします…。
慎重に、ゆっくりトリガーを引いた場合でも同じタイミングでシアーが落ちない気が…。
トリガー周りはちょっと調整した方が良いかもです。
グリップはこんな感じの、大人しめのフィンガーチャンネルが付いています。
個人的にフィンガーチャンネルは嫌いですが、これくらい控えめだったらあまり気になりませんでした。
ストックはこんな感じで、QDスイベルが付いている他、チークピースを上下に動かす機能付いています。
バットプレートはラバーではなく樹脂。
ただ、つるつる滑る感じの樹脂ではなく、グリップ力はそれなりにあるので、構えた際にツルツル滑って不安定になるような事は無さそうです。
ストックの下部はこんな感じ。
グリップ底部にActionArmyのロゴが入っていますね。
箱出し状態での初速は東京マルイ 0.20g 樹脂弾でこんな感じ。
まあ普通ですね。
ただかなり致命的な問題がありました。
個体差の可能性が高いトラブルですが…。
- HOP調節レバーが動かない(前後に1クリック位は動きますが…)
- 100%弾ポロする(給弾した弾が銃口から落ちてくる)
- 銃口を塞いで撃つとスーっとエアーがチャンバーから漏れる音がする
まあ、海外製品ですし、どうこう言うつもりは無いんですが、調整は必要ですね。
HOP調節レバーが動かない問題と弾ポロは単純な組み込みミスの可能性も考えられますし、エア漏れは単純に気密が取れてないだけなので、微調整で改善出来るとは思います。
できれば箱出し状態での飛距離や命中精度なども見てみたかったのですが、流石にこれでは検証になら無さそうですからね。
という訳で、ここ数日の間でボルトアクションライフルが2丁も増えてしまいました…。
さて、このAAC T10Sはどう弄っていこうかなぁ〜…。