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ARES製ボルトアクションライフル AMOEBA STRIKER AS-02の分解レビュー

記事作成日:2018年11月14日

先日購入してレビューを行った、ARES製のボルトアクションライフル、『ARES AMOEBA STRIKER AS-02』を分解していきます。

尚、開封レビュー(箱出し状態の外観、初速、命中精度などのレビュー)はこちらをご参照ください。

という訳で、とりあえず外せる所から順に外していきます。

まず、ストックの前側に付いている2本のネジを外します。
尚、銃口側のネジはバイポッドなどを取り付ける為のアタッチメント(スイベルフック/スイベルスタッド)を兼ねているので、プライヤーで挟んで回すか、穴に某を突っ込んで回すのが良いと思います。

続いて、ストックの後ろ側を外します。
まず、トリガーガードの根本にあるネジを外すと、トリガーガードとマガジンキャッチを外す事ができます。
トリガーを外したら後はストックを下にずらすだけでストックとレシーバーを分離させる事ができます。

これがレシーバー部。
これ単体でも動作させる事が出来るので、調整中は割と便利です。

分解して知ったのですが、どうやらトリガーストロークやトリガーの重さなどを調整する事が出来るようです。(写真赤矢印の所にイモネジが付いている)

もっとも、調整したところでトリガーセーフティのおかげでトリガーフィーリングは糞なままですがね…。
何でボルトアクションライフルにトリガーセーフティ、しかも途中で折れ曲がるタイプなんて組み込んじゃったんだろう…。

続いて、レシーバーからボルトを外します。
ボルトは側面にあるコッキングインジケーターによって固定されているので、コッキングインジケーターを外してボルトハンドルを引くとスコッとボルトを抜くことができます。

開封レビューの時にも紹介しましたが、AMOEBA STRIKER AS-02ではセーフティレバーがオミットされています。
元々AS-01でセーフティレバーが付いていた所には樹脂パーツが組み込まれています。
その樹脂パーツを取り外します。

↑セーフティレバーをロックする為の窪みも健在なので、AS-01のセーフティレバー部分を移植する事もできそうです。

トリガー周りはこんな感じ。
何だこのシンプルな構造は…。

そりゃこんな構造だったらトリガーフィーリングも糞になりますよ…。

これはカスタムしてどうこう出来る感じがしませんね…。
頑張ってみますが…。

ボルトハンドルを外したらチャンバー周りを外していきます。
もちろん、チャンバー周りから先に外す事も可能です。

チャンバーの固定はマグウェル内部の糾弾ルートによって行われているので、こちらを外します。
その後、アウターバレルをくるくる回せばチャンバーASSYを外せるようになります。

ところで、お気づきになられたでしょうか…。

そう、AMOEBA STRIKERのチャンバーは、どこにも固定されてないんですよ…。
単にあるべき所にハマってるだけ…。

当然糾弾ルートによる固定だけではめちゃくちゃガタつきます。
そのガタツキをアウターバレルで抑えているようなのですが、結局寸法がドンピシャじゃないので結局ガタついています。(糾弾ルートのみの固定よりかは相当マシですが)
普通に前後左右に0.5mm程度、カタカタ動く感じですね。

これは調整時に改善したい所…。

チャンバーを外したら次はレシーバー内部に入っている樹脂製のインサートを抜きます。
おそらくボルトハンドルの動きをスムーズにする為に樹脂のインサートを入れているのだと思われます。

という訳で、基本的な分解方法は以上になります。
続いて、パーツの詳細を見ていきます。

AMOEBA STRIKER AS-02のバレル、チャンバー周り

という訳で、まずはバレル・チャンバー周りを見ていきます。

AMOEBA STRIKERのチャンバーはこの通り、モナカ構造の樹脂製です。
モナカの固定には4本のタッピングビスが使われています。

モナカ構造の樹脂製チャンバーってだけで倍満みたいな物なのに、そこで使われているネジがタッピングビスって役満ですよ。

他社ではやらない事を平然とやってのけるARESですが、そこに痺れはしませんし、憧れもしません。
こんな仕様、誰も望んでない…はず…。

モナカを割るとこんな感じ。
糾弾ルートから上がってきた弾をチャンバーに送り込む流れはVSR10によく似た仕様のようです。
尚、HOPアームは樹脂の突起でパッキンを直接押す方式でした。

VSR10のようにコの字にはなっておらず、面で押すような構造になっていますね。

インナーバレルとHOPパッキンはこんな感じ。

HOPパッキンは東京マルイのGBB/ボルトアクションライフル互換、インナーバレルは東京マルイのボルトアクションライフル互換でした。
パッキンはサラサラとしたシリコンの材質で、全然グリップ力が無く、HOPの突起もちょっと小さめ。

インナーバレル長は約310mm。
VSR10 Gスペックのインナーバレル長が303mmなので、それよりも少し長い程度のようです。

バレルを交換する場合はGスペック用のバレルを買ってくるのが良さそうです。

AMOEBA STRIKER AS-02のボルト周り(シリンダー、ピストンなど)の紹介

ボルトはこんな感じ。
シリンダー部分(外装)はおそらく真鍮です。
表面に黒い塗装が施されていますが、ちらほら塗装が剥がれており、金色の地肌が見えているので…。

シリンダーヘッド兼ノズルはこんな感じ。
専用工具を使って開ける為の窪みが付いているので、私は写真右側のようにラジオペンチをつこんで回しました。

もしかしたらLayLaxから販売されている治具が使えるかもしれませんが、未検証。
まあ、わざわざ治具使うほどの物でも無いでしょうし…。

シリンダーヘッドを外すとピストンやスプリング、スプリングガイドなどを取り外せます。

シリンダーヘッドはこんな感じで内側に赤色のゴムが貼られています。
HOPパッキンで使われているのと同じ材質だと思われます。

ピストンはこんな感じでアルミ製の専用品。
ピストンヘッドのOリングは通常電動ガン用のものと互換があります。

ちなみに、シリンダー内側に擦っていたのか、剥がれた塗装がピストンヘッドこびりついていました。
当然、シリンダー内側にも擦り傷がありました。

ピストンの重量は21gと、結構軽め。

ピストンスプリングは電動ガン用と同じサイズで、互換があります。
硬さ(重量)は約4.3kgと東京マルイ製の電動ガン用スプリングよりも少し硬い程度のようです。

スプリングガイドは金属製。
専用品である事以外特に変わった点も無い至って普通のものです。

ついでにボルトハンドルもばらしてみました。
ボルトハンドルは後部のネジを外す事でこのようにバラす事ができます。
純正でカスタムボルトハンドルが販売されているので、好みに合わせてその辺りを変えていくのもアリかなと思います。


という訳で、これでARES AMOEBA STRIKER AS-02の分解が一通り終わりました。


それにしても、さすがはARES…。
チャンバー周りで驚かせてくれますねぇ。

まさかチャンバーが固定されていないというのは今回の分解レビューにおいて最大の驚きでした。
記事中でも述べたとおり、寸法がしっかり出ていてアウターバレルの内径とチャンバーの外径がドンピシャだったらそういう構造でも大丈夫なんですが、この機種はそこの寸法が出てないので普通にガタつくのが問題ですね。

また、電動ガン用のスプリングが使えるというメリットは大きいと思いますが、結局ピストンやシリンダーが専用品なので、そこまでカスタムの自由度は高く無さそうです。
一応ARESが純正でカスタムパーツを幾つか出しているので、そういうのを組み込むのも面白そうですね。

というか、この記事を書いているときには既にそういったパーツも組み終わった後だったりするんですが…。

一応買って組み込んだパーツがこちら。
ピストンが約4800円でスプリングガイドが約1700円と、良いお値段はしますが、めちゃくちゃ高い訳じゃないので、試しに買ってみたんです。

結果、どうなったかはカスタム記事の方でご紹介します。
とりあえず今週末は30m撃ってくるのでその時に持っていく予定です。