エボログ

ジェネリックSOCOMことS2S製 固定スライドガスガン SOCOM MK23を購入

記事作成日:2019年4月1日

誰かが「ジェネリックSOCOM」と言っていたので私も「ジェネリックSOCOM」と呼んでいるのですが、S2S製の固定スライドガスガン SOCOM MK23を買ってみました。
東京マルイのマガジンと一緒に…。

こちら、発売当初から「遂にやりおった!」とか騒がれてた製品ですが、東京マルイ製のSOCOM MK23の完全コピー品です。
CYMAとかS&Tとかあの辺りの中華メーカーが出すならまだ分かるのですが、それを日本メーカーであるS2Sが出すとは…。
S2S、よくやりますわ…。

内部パーツの互換状況はほぼ100%の模様…。
それでいて6千円半ば位の値段、安い所だと5千円台で購入する事が出来るので、「ジェネリックSOCOM」と言われる所以はそこにあります。

エスツーエス 固定スライドガスガン Mk23 SOCOM PISTOL ABS ブラック NO-06Amazonで購入する

内容物は銃本体、サプレッサー、袋、ターゲット、カタログ、説明書。
説明書は日本語+図解付きでした。

付属のターゲットはS2S製品おなじみの粘着ソフトターゲットです。
表面のシールを剥がす事で、粘着ターゲットとして使えるようになります。
ちなみに、0.20gでの初速が90m/sを超えるような銃を使って撃つと、BB弾は粘着せず跳ね返ります。

サプレッサーはオマケ感が凄いです。
樹脂製でなんとも貧弱なサプレッサーです。

ただ、アタッチメントに真鍮インサートが埋め込まれていたり、中にもちゃんと消音材が入っているのでサプレッサーとしての最低限の性能は確保出来ているように感じます。
実際、消音効果はあります。

サプレッサーを取り付けるとこんな感じ。
ガタツキは無く、問題無し精度に影響を及ぼすような問題は無さそう。
というかむしろ取り付ける時はタイト気味な位でした。

という訳で、これがS2S(エスツーエス) SOCOM MK23です。

東京マルイ製品と違ってライトモジュールは付属しませんが、専用レールを20mmレールに変換するアタッチメントが付属してくるのがありがたい気がします。

このレールは下部からのイモネジ固定になっているので、イモネジを緩める事で外せます。

イモネジが銃本体を圧迫する構造ではなく、金属の板を挟んでいるので、イモネジを締め込んでも銃本体が傷つく心配はありません。

ただ、この20mmレールは銃本体が421gなのに対し92gもの重量があります。
かなり重いです。

刻印は「MARK 23 Cal. 45 Auto」と入っています。
一応この仕様の刻印は実銃で存在するのですが、この刻印のモデルってスライド前側(MARK 23の下側)にセレーション入ってたっけ…。

このセレーションはSOCOMからの要望で入れる事になった物だと私は記憶してるのですが…。
そもそもこの刻印は民生モデルである「HK MARK23」の刻印であって製品名として記載されているSOCOM MK23(Mk.23 Mod.0)の刻印では無い…はず…。
なんだか不思議な仕様。

エジェクションポートにはCal. .45 Autoと刻印が入っており、グリップにはシリアルNOと思われるコードが記載されています。

東京マルイのSOCOM MK23と同様、スライドストップはセーフティーレバー代わり、デコッキングレバーはダミー、セーフティーレバーはアンビでライブです。

写真左がセーフティOFF、写真右がセーフティONの状態です。
こちらのセーフティーレバーはハンマーを起こさないと動きません。

フロントサイトとリアサイトはこんな感じ。
ホワイトドットも何も無いシンプルなアイアンサイトです。

グリップは滑り止めの凹凸はありますが、本来HKの刻印が入っている場所は無刻印になっています。

また、S2SのSOCOM MK23と東京マルイ SOCOM MK23の大きな違いがこのグリップだったりします。
S2SのSOCOM Mk23は東京マルイ SOCOM Mk23よりも細く、握りやすいのです。

この細さは握ってみれば一発で分かりますし、単に見比べただけでわかる程度に大きさが異なっています。

固定スライドガスガンですが、東京マルイ製と同様にスライドを引く事が出来ます。
スライドを引いて装填+ハンマーを起こす事が出来ます。

本来、スライドストップは掛からないのですが、私が購入した個体はスライドストップが掛かったようにホールドオープン状態で停止します。
スライドがめっちゃ渋いんですよ…。

S2S SOCOM Mk23のマガジンはこんな感じ。
無刻印ですが、形状はよく再現されています。

放出バルブ+リップ部分と注入バルブはそれぞれこんな感じ。
注入バルブは国内仕様になっており、国内用のフロンガスがスムーズに充填出来ました。

初速を測っていきます。
この検証を行なった時、ちょうど0.20gの在庫を切らしてしまい、0.28gでの計測になります…。
使用しているガスはHFC134Aです。

まずは常温(20度)から。
初速は0.28gで60m/s前後(約0.5J)でした。

続いて、マガジン温度を50度まで上げてみました。
S2Sのマガジンは東京マルイ製マガジンに備わっているような安全弁が付いておらず、温めようと思えばいくらでも温めることが出来ます。

ただ、初速は単に下がるだけ…という結果になりました。
しっかりバルブを叩けていないような感じでした。

続いて、東京マルイ製のマガジンを使って検証を行いました。
マガジンの外見上の違いは表面の質感(材質が違う?)と刻印の有無、安全弁の有無程度でしょうか…。
あと、放出バルブの形状がちょっと違っています。

まずは常温から。
初速はS2Sのマガジンと大差はありませんでした。

続いてマガジン温度を50度まで温めてみました。
45度を超えたあたりからマガジンの安全弁が動作し、ガスが漏れ始めました。
温度の写真を撮ったり初速チェックしてる間もガスが漏れ続けてます。
結果、初速は全然低いですね。相変わらずバルブが叩けていません。

色々な温度で初速を調べてみたのですが、35度前後が最大でした。
初速は74m/s〜で、高い時は76m/sまで上がることがありました。
ジュールにすると約0.8Jですね。


最後に軽く分解してみます。
分解方法は東京マルイ SOCOM MK23と同じですが、スライドストップが物凄い硬く、ピンポンチとゴムハンマーを使って押し出す必要がありました。
見てみたところ、シャフト部分が膨張して膨らんでました…。

スライドを外すとHOP調節ダイヤルが確認出来ます。
まあ、まんま東京マルイですね。


ロアー側の機構やノズルはそれぞれこんな感じ。
この辺りもまんま東京マルイですね…。(パーツの互換性が高いというのも納得できる)

という訳で、S2S SOCOM MK23のレビューは以上になります。

既に、分解も終わっており、カスタムも初めている状態だったりしますが、これらの記事はまた追って…そのうち…。