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懐かしのフロンティアオリジナルライフルスコープ、4-12x40FF マルチイルミネーターを買ってみた

記事作成日:2019年8月22日

10年以上前に売られていたフロンティア・オリジナル・ライフルスコープ『4〜12×40 フロントフォーカス マルチイルミネーター』を買ってみました。
このスコープは中古品で、最初からワンピースマウントリング(マルゼン MB-2)も付いた状態になります。(赤羽フロンティアの中古で1万円だった)

東京マルイの電動ガン 89式小銃 固定銃床式が『新製品』と紹介されているフロンティアのチラシに掲載されている商品なので、2006年頃には売られていた製品になります。(昔はフロンティアで買い物をすると、買い物袋にこういうチラシが入れられていた)

友人提供。10年以上前のチラシをまだ保管していた友人に感謝。

懐かしいですねぇ…。
そういえばこのチラシ、いつから無くなったんでしょうかね…。

取扱説明書も付属。
この説明書がめちゃくちゃ丁寧なんですよねぇ…。

今の時代「使い方とか皆分かるでしょ」的なノリなのか、説明書が付属しない製品が多いんですが、この時代の製品にはめちゃくちゃ丁寧な説明が書かれています。
かくいう私も昔は、こういうのを見て勉強したんですがね…。

レンズキャップは時代を感じる片側が透明、もう片側が黄色くなっているタイプ。

最近こういうキャップを見かけないんですが、昔は結構多かった気がします。
そういえばなんで片側だけ黄色いんでしょうかね…。

スコープ本体はこんな感じ。
フロントフォーカスという仕様がもはや懐かしい。最近のライフルスコープは可変フォーカスの場合、サイドフォーカスが多い気がします。

マウントはマルゼン製のMB-2ワンピースマウントベース。
これもかなり古いタイプの1インチチューブ対応マウントです。

20mmレールに対応し、締め込む為のノブは3つ付いています。

フロントフォーカスは20ヤード〜300ヤードと無限なっています。
尚、20ヤードより下にも回す事が可能ですが、あまり意味は無さそう。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルにはキャップが付いています。

キャップを外すとこれまた懐かしい、コインで回すタイプの調整ダイヤルが現れます。

昔はこれが当たり前だったんですよねぇ…。(そして調整の為に取り出した小銭を無くすのがデフォ)
今はキャップ付きであっても手で掴めるノブが付いているのが当たり前になって便利になりましたよねぇ。

パワーノブはこんな感じで、大きな凹凸が付いており回しやすいです。
回転も結構スムーズ。

接眼レンズ側の上部にはイルミネーション点灯用の電池ボックスが備わっています。
輝度は11段階調節で、電池はCR2032です。

そしてこのスコープ最大の特徴とも言える、このイルミネーションレティクル切り替え機構
ドットサイトではよくある仕組みですが、スコープでこれを搭載してるのはかなり珍しいんじゃないでしょうか…。

これ、とても面白いんですが構造はかなり力技で、スコープの中にドットサイトが埋め込まれているような感じです。
イルミネーションの見た目や切り替え時の挙動に関しては後述します。

視度調節ノブも付いており、可動域がかなり広かったです。

FRONTIER’91という表記も懐かしさがあります。
そういえば、「91」っていつの間にか見なくなった気がします。

対物レンズは青紫色。いわゆるマゼンダコートですかね。
接眼レンズは黄緑〜緑系。こちらはマルチコートっぽい感じがします。

薄暗い環境下や逆光下におけるゴーストの発生やレンズグレアの発生が今の時代の同価格帯のスコープに比べて激しいです。
今の時代のスコープがどれだけ優秀になっているかを実感。

レティクルはシンプルな十字です。
視野はそこまで広くは無く、対物レンズが40mmもある割には少し暗め(今の時代のスコープとの比較です)

アイレリーフは5cm程度でアイボックスはそこまで広くは無いですが、普通に使う分には困らない程度の覗きやすさがあります。
また、倍率を上げても覗きやすさに変化が起きないのは良いですね。

続いて、イルミネーションを点灯させた時のレティクルを紹介します。

こんな感じでレティクルが変化します。
凄くないですか?1本のスコープでこんなに遊べるんですよ。

このイルミネーションはゼロイン調節にもしっかり付いてくるので、レティクルとレーザー投影機は連動しているのだと思われます。

覗きながらレティクルを切り替えると、レティクル切り替えが可能なドットサイトと同様に回転してレティクルが切り替わるような動きをします。

こんな感じで無茶な位に視点を動かすとイルミネーションとレティクルが少しだけズレます。

このスコープはとりあえずSRSに乗せる事にしました。
案外悪くないのでは…?!

マウントの高さも覗くのに苦労しない程度の高さがあり、いい感じ。
まあ、出来ればあと5mm位マウントが高い方が覗きやすいんですが、まあこれでも良いでしょう。

ちなみに先日DEFCON1でSRSを撃ってきた時に使ったスコープがこれです。

ちなみにいつもよくやってるパララックス計測はこのスコープでは出来ませんでした。(ピントを合わせられない)

尚、今のフロンティアオリジナルスコープはライト光機のOEM品ですが、この製品はHAKKOのOEMではないか?と思われます。
HAKKO MR-4400 4×40というライフルスコープのイルミネーターの仕様が非常によく似ており、発売されていた時期も似ています。

https://item.rakuten.co.jp/sanko-shop/10018750/

まあ、今のNOVEL ARMSやライト光機との繋がりを考えると納得も行くと思います。