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Trijicon MRO グリーンドットモデルとMRO専用純正アクセサリーのレビュー
記事作成日:2019年9月17日
つぼみトレードカンパニー様より『Trijicon MRO-C-2200028』とMRO用の純正アクセサリーパーツ4点をお借りしたのでレビューをしていきます。
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つぼみアームズで注文するhttps://tsubomi-arms.com/blog/trijicon-pricelist/
※PCをお使いの方はスプレッドシートの方が見やすいと思います。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1lmVlWqQWGc6Jpv5gaMMUjcQtes2QM901FGYgBhwqHuE/edit#gid=582796458
今回お借りしたTrijicon MROは、2018年に発売された新商品のグリーンドットモデルになります。
内容物はMRO本体とクリーニングクロス(Trijiconロゴ入り)カタログ、説明書、シールなどで、ウレタン入りのハードケースに収められています。
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Trijicon MROのグリーンドットモデルには「NEW GREEN DOT」と書かれたド派手なシールが貼られています。
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このシール、否定的な意見しか耳にしないんですが、あまりよく思われていない模様。
尚、この手の光学サイトとしては珍しく電池が予め入った状態で出荷されています。
電池を交換する為にはこのシールの裏側にあるネジ頭を使って蓋を外す必要があるので、暫く使っていればそのうちシールを剥がす必要が出てきます。(当記事ではシールは剥がしません)
外見において、レッドドットモデルとの違いはシールが貼られているという点以外は無いと思います。
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「NEW GREEN DOT」と書かれている部分は輝度調節ダイヤルになっており、少し独特な仕様ですがNV2段階と可視光6段階で調節する事が出来ます。
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「・」が消灯状態で、「3」と「2」の間と、「n」の隣に配置されています。
ざっくり3〜6が昼間などの明るい環境で丁度よい輝度、2、1が暗い環境で丁度よい輝度、NとnがNVモードといった感じになっています。
基本的には3と2の間で消灯させておいて、明るい所で使うなら3の方向に回していき、暗い所で使う場合は2の方向に回していくという使い方が良いと思います。
エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはコインなどを使って回す事が出来ます。
カチカチとクリック間のあるダイヤルで、1クリックで1/2MOAレティクルが動き、最大で70MOAの可動量があります。
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裏側はマウント取り付け用のネジ穴と突起が付いています。
Aimpoint T1のような固定方法ですが、形状はMRO独自の物になります。
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MROのグリーンドットモデルのコーティングは独特な感じで、対物レンズに黄色いコーティングが施されています。
また、接眼レンズ側はコーティング無し…という訳では無いと思いますが、何かの色を反射させるようなコーティングは無さそうでした。
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尚、接眼レンズを覗き込む角度によっては対物レンズの色が映り込む事があります。
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Trijicon MROのレティクル形状と覗いた時の見た目について
先述の通り、このTrijicon MROには電池が予め入っている状態だった為、そのまま使用する事が出来ました。
覗くとこんな感じに見えます。
少し見え辛いかもしれませんが、中央の黄色いモヤッとしたのがドットです。
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レンズに関してはほんの僅かに赤みがかっているものの、かなり透明度は高く、意識しないと完全透明なレベルです。
Trijiconのドットサイトのレンズって全体的に青みが強い印象があるのですが、MROはかなり綺麗なレンズですね。
ただ、レティクルが問題です。
まず、白い背景で見ている状態だと、輝度を上げても眩しくなるだけでドット自体の視認性があまり上がりません。
また、ドットは真円ではなく楕円形になっています。
視認性の高さに関しては、レティクルが2MOAと小さいという理由もあると思いますが、何より色が問題だと思います。
何故か「グリーンドット」という名前の製品なのに、どう見ても黄色なのです。
どう見ても黄色寄りの黄緑色にしか見えません。
ドットの楕円問題も気になる人は多いと思います。
尚、ドットの色や形状の問題は個体差という訳では無さそうで、少なくとも私が今まで見てきたMROのグリーンドットモデル4台は全て同じような黄色い楕円形のレティクルになっていました。
特に輝度を少し高めにすると楕円感が増す気がします。
続いて、いつものパララックス検証を行います。
2.5m先に設置したディスプレイを見ています。
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この状態で視点を上下左右に動かしてみます。
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対物レンズ径が25mmと大きいせいか、上下左右に動かしたさいのドットのズレも結構大きく、しきい値として個人的に設けている円の中からはみ出てしまいました。
レティクルの楕円形問題しかり、パララックス問題しかり、精密射撃にはあまり向かない仕様のような印象を受けます。
続いて、屋外で見てみた結果です。
場所は近所の河川敷で炎天下での検証です。
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屋内では少しだけ気になったレンズの色も、屋外で見ると全く分かりませんでした。
正直、MROのグリーンドットモデルはこのレンズの透明度に驚きなんですよね。
他のTrijicon製ドットサイトってどれもこれもレンズの色が結構キツイので…。
ただ、やっぱりレティクルは楕円ですねぇ…。
レティクルの視認性に関しても他社製品のグリーンドットモデルと比べると劣る感じがあります。
もちろん使い物にならないレベルでは全然無いんですけどね。
尚、輝度に関しては十分なゆとりがあり、6段階中5段階で少し明るいかな?程度の輝度でした。
6にするとかなり眩しくなります。
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ちなみにNVモードだとこんな感じで見えます。
これは輝度を「N」にした状態です。
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「n」の方だとレティクルをしっかり視認する事が出来ませんでした。
もしかしたら白管のようなより感度の高い増幅管だと「n」の方が良いのかもしれません。
MRO用純正アクセサリーの紹介
続いて、MRO用の純正アクセサリーを紹介していきます。
まずはマウントベースである「Trijicon MRO 1/3 Co-Witness Quick Release Mount (AC32071)」から。
Trijicon MRO 1/3 Co-Witness Quick Release Mount (AC32071)
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こちらはクイックリリースに対応したTrijicon MRO専用のオフセットマウントベースです。
製品名の通りマウントの高さは1/3 Co-Witnessになります。
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クイックリリース機能は少し独特で、側面のナットのようなパーツを押す事で20mmレールに取り付ける事が出来るようになります。
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固定用のネジは4本付属、それぞれに黄色い固形のネジロック剤が塗布されていました。
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Trijicon MROを取り付けるとこんな感じになります。
軽量化の為の肉抜きや、若干のオフセットがあるのがオシャレでいい感じ。
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銃(M4)に取り付けるとこんな感じの高さになります。
1/3 Co-Witnessなのでアイアンサイトよりも少し高めの位置にドットサイトが配置されます。
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Trijicon MRO Slip on Cover in Black with Clear Lens Caps (AC32021)
続いて、MRO専用のラバーカバー「Trijicon MRO Slip on Cover in Black with Clear Lens Caps (AC32021)」の紹介です。
こちらはMRO本体の保護をする為のカバーです。
材質はゴムですが、伸縮性はあまりありません。
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カバー本体と接眼レンズ・対物レンズ保護用のプレート(アクリルかポリカーボネートかは不明)が付属します。
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マウントがあるのでカバーの下部には大きな穴が合いています。
側面にはTrijiconのロゴマークが入っています。
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上部には輝度調節とゼロイン調節ノブ用の穴が開いており、キャップの前後も貫通しています。
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前後のキャップの穴に付属の透明プレートを取り付けて汚れなどからレンズを保護する目的のようです。
BB弾の直撃にどの程度耐えられるかは不明ですが、レンズ保護としては十分に使えると思います(割れたら交換すれば良い訳ですし)
尚、このカバーをMROに取り付けてみようと頑張ったのですが、物凄いタイトで付けると無傷で外す事が出来なくなりそうな気がしたので装着してのレビューは断念しました…。
付ける場合は結構根気も必要になりそうなアクセサリーです。
AC31017、AC31018 Tenebraex ARD
続いて、『AC31017』と『AC31018』の紹介です。
これらは対物レンズ側に取り付ける事でレンズの反射を抑える為のツール、いわゆるキルフラッシュです。
Tenebraex社の「Anti-Reflection Device (ARD)」と呼ばれる物を採用しているようです。
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AC31017とAC31018のち外はフリップアップカバーが付いているかどうかの差です。
AC31017はカバー付き、AC31018はカバー無しです。
まず、AC31017から紹介。
フリップアップカバー付きのキルフラッシュで、正直それ以上もそれ未満でもありません…。
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網目がかなり細かいので、かなりしっかり反射を抑える事が出来る仕様になっているものの、視界はどうしても薄暗くなってしまいます。(MROに取り付けた際の見え方は後述)
取り付け方法はMROの対物レンズに被せてクランプするだけです。
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尚、キャップの位置は360度どの方向でも動かす事が可能で、回すとカチカチとクリック感があり、何度刻みかは定かではありませんが所定の位置でしっかり止まります。
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続いて、AC31018の紹介です。
こちらはAC31017からフリップアップカバーを外した状態の物と考えていただけると良いでしょう。
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取り付け方法もAC31017と同様に対物レンズにクランプするだけです。
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この状態で覗いてみると、全体が薄暗くなります。
キルフラッシュの網目が細かい事もあり、ピントをターゲットに合わせる事である程度ボヤケて気にならなくなると言えばそうなのかもしれませんが、邪魔な感じは否めません。
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尚、像が薄暗くなっているせいでドットの輝度は1〜2段階下げても大丈夫でした。
ただ、対物レンズの反射はかなり抑えられていますね。
斜めからはもちろんの事、真正面から覗き込んでも反射を視認する事が難しいレベルで、キルフラッシュの性能はかなり優秀です。
流石ですね。
という訳で、Trijicon MROのレビューは以上になります。
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※PCをお使いの方はスプレッドシートの方が見やすいと思います。
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