ICS製ピストルキャリバーカービン、CXP-MARS PDW9のレビュー | エボログ

ICS製ピストルキャリバーカービン、CXP-MARS PDW9のレビュー

2020年3月2日

ミリタリー用品やエアソフトガン向けのカスタムパーツを扱うオンラインショップであるMilitaryShop TORAYAMA様より、ICS製の電動ガン『CXP-MARS PDW9』をお借りしたのでレビューしていきます。

最近、PCC(ピストル・キャリバー・カービン)という新しいジャンルの登場によって実銃界隈はもちろんエアソフト系もこういったAR15系のSMGが流行っている感じがします。

KingArmsにG&G、Classic Army、ARES、KWAなどのメーカーからここ数年の間に続々と新製品が出ていたのですが、ICSも流行りに乗ったのか『CXP-MARS PDW9』というPPCタイプの電動ガンをリリースしました。
CXPシリーズなので架空銃です。

内容物はこんな感じで、銃本体とマガジン、ヒューズ、バレルナット取り外し用工具、クリーニングロッド、取扱説明書(中国語と英語のみ)です。

まず、軽く付属品の説明から。

ヒューズが付属する電動ガンって珍しい気がするんですが、CXP-MARS PDW9には20Aと25Aのミニ平型ヒューズが付属してきました。

尚、本体には30Aのヒューズが付いていたので、予備ヒューズとかそういう訳では無さそうです。

説明書に「M100なら20A、M120なら25Aを使ってね」と書かれていたので、スプリングを交換する時に使う感じでしょうか。
なら、付属の30Aは一体…。

クリーニングロッドは詰まったBB弾を取り除く側のみで、実際にバレルを掃除する為の部分が無かったです。
一般的に伝わりやすい言い方として「クリーニングロッド」と呼びましたが、クリーニングは出来ないロッドですね。

そして、付属品の中で初見で使いみちが分からなかったこの工具。
どうやらバレルナットを取り外す為の工具だそうです。

バレルナットの穴に先を差し込んで回すとのことです。

マガジンはこんな感じでピストル弾を使用しそうなサイズの樹脂製ロングマガジンです。
サイズ感的にはGlock用のロングマガジンに近い感じでしょうか…。

『PDW9』という製品名から察するに9mm弾を使うんでしょうか…。
架空銃なのでどうでも良いんですけど。

こちらのマガジンはゼンマイ式の多弾数マガジン(装弾数330発)になっています。
MP5の多弾数マガジンのような感じでリップ側に蓋があり、下部のゼンマイを巻いて給弾します。

マガジンは他社製品と互換の無い専用マガジンになっているようです。

尚、現在ノーマルマガジンも開発中で、追って発売される予定との事です。

という訳で、ICS CXP-MARS PDW9の本体はこんな感じの銃になります。

反対側はこんな感じ。

グリップやストック以外はほぼ金属なので結構ズッシリした重量感があります。(カタログスペック上は2.7kg)

マガジンを挿すとこんな感じになります。
長いですねぇ…。

この感じ、ショートマガジンを欲しがる人も居そうな感じがします。(私はショートマガジン派です)

CXP-MARS PDW9の細部を紹介

では、細部を見ていきます。

まず、マズルにはフラッシュハイダーではなくサプレッサーが付いています。
少しハンドガードに入り込むような見た目になっているのが、今風な感じですね。

こちらのサプレッサーは14mm逆ネジで取り付けられています。
インナーバレルはマズルギリギリの所まで伸びています(バレルの色が黒色なので見えにくいですが…)

尚、このサプレッサーはダミーで実質バレルエクステンションみたいな構造になっており、消音性能はありません。
ただ、重量が114gと大きさの割には結構ズッシリしています。

ハンドガードは6.5インチサイズと非常に短いですが、側面にはM-LOKのポートが2つ備わっています。

下部にもM-LOKのポートが2つありますが、上面にはありません。
代わりに中腹辺りがくぼんでおり、前側と後ろ側に20mmレールが備わっています。(前側のレールにはフロントサイトが付いています)

レシーバーはこんな感じで最近のICSらしい近未来的なゴテゴテしたデザインのメタルレシーバーです。
好みは分かれそうですが、個人的には割とこういうデザインは好きですね。

アッパーレシーバーには組み込まれている電子制御ユニットである「SSS.Ⅱ」のロゴと、CXPの文字が入っていました。

マグウェル部分には「M.A.R.S PDW」と入っています。
その上にアンビ仕様のマガジンキャッチボタンが配置されています。

ちなみに、この銃はマガジンキャッチが3つも存在します。
AR15の普通の位置、マグウェル底部、上写真で乗せているマグウェル側面ですね。

それぞれのボタンを操作する時はこんな感じになります。

マグウェルの下部にはボルトリリースボタンが付いています。

MAGPUL MASADAのような操作性で、ボタンを押し下げるとボルトがリリースされます。

チャージングハンドルはこんな感じで、アンビ仕様になっています。
大型で操作性が良いですね。

チャージングハンドルを目一杯引くとカチッと音が鳴り、ダミーボルトがロックされます。
エジェクションポートからドラム式のHOPダイヤルにアクセスする事が出来ます。

尚、エジェクションポートにはポートカバーやカートリフレクターのようなパーツは付いていませんでした。
また、ダミーボルトには「MARS PDW9 Cal. 6mm BB」と書かれています。
「9x19mm」とかじゃなくて6mm BBなんですね…。

尚、CXP-MARS PDW9はEBB(電動ブローバック機能)付きなので、ピストンの動きに連動してこのダミーボルトも動作します。

セレクターレバーはアンビ。
右側も左側も同じ長さ、形状なので右手で握っても左手で握っても操作性が変わりません。

アンビセレクターの動作はかなりスムーズに動き、SAFE、SEMI、AUTOそれぞれのポジションで「カチッ」としっかり停止してくれます。

トリガーは細身のストレートトリガー、トリガーガードはレシーバーと一体になっています。

グリップはモーターの上下位置調整のイモネジの位置から察するに、かなり角度の浅いタイプの物が付いています。

ビーバーテール付きのこのグリップは割と細身で握りやすいデザインをしていました。
特にグリップの付け根が大きくえぐられているのが良い感じでした。
グリップの全長は結構長めで私が握ると指1本分くらいは余りますね。

フロントサイトとリアサイトは共に樹脂製でICSオリジナルデザイン。
フリップアップ式なのですが、なぜか折りたたんだ状態でも使えるノッチサイトが付いています…。

ノッチサイトのサイトピクチャーはこんな感じですが、このサイトを使うには首を凄く傾けて無理やり覗き込むか、拳銃のような感じでストックを使わずに構えるしか無いです。

サイトを起こした状態だとこんな感じで一般的な形状のピープサイトになっています。
フロントサイトは上下に、リアサイトは左右に位置を調節する事が可能です。

サイトを起こした状態のサイトピクチャーはこんな感じ。

まあ、普通に使えるサイトですね。
折りたたんだ時の高さも低いので色々な光学サイトと組み合わせた時でも邪魔になりにくそうです。

ストックはこんな感じのワイヤーストックで、この形状もPCCらしさを醸し出していますね。

バットプレートはこんな感じ。
滑り止めの凹凸はありますが、樹脂なので少し滑ります。
装備との組み合わせによっては少し使い勝手が悪く感じてしまうかもしれません。

ストックのロックボタンは下部に付いています。
このボタンを押しながらバットプレート部分を引っ張ればストックを伸縮させる事が出来ます。

ストックの位置は全部で3ポジションです。
基部からの長さはそれぞれ約17cm、約21cm、約25cmといった感じ。

ストックを限界まで伸ばしても隙間は見えません。
ここがバッテリー収納スペースになっています。

バッテリーを取り付けるにはストックを外す必要があります。
ストックを外すには伸縮用のボタンに付いているレバーをお仕上げながら目一杯ボタンを押し込みます。

そのままストックを伸ばす時と同様に引っ張っていくと、ワイヤー+バットプレートの部分を引っこ抜く事が出来ます。

こちらがCXP-MARS PDW9のバッテリー収納スペースになります。
この状態でストックレスとして使っても問題は無い見た目な気がします。

上部にツメが付いており、ここを押しながら蓋を開けるとコネクタとヒューズが出てきます。(ちょっと操作性は悪い)
バッテリーコネクタはタミヤミニコネクタ、ヒューズはミニ平型の30Aです。

バッテリー収納スペースと入るバッテリーサイズについて

バッテリー収納スペースはこんな感じでT字のような形になっています。

サイズは奥行きが約11.5cm、高さは約3.5cm。
この中にヒューズとタミヤミニコネクタを入れるとなると結構ギリギリな印象…。
コネクタをミニディーンズやXT30のような小さい物に変えた方が良い気がします。

では、実際にどういうサイズのバッテリーが入るのかを見ていきます。
まずは王道のミニSサイズバッテリー『BATON 7.4V 2000mAh』です。

このサイズならギリギリ入りました。
そして、コネクタとヒューズ、配線をうまい事やりくりすればなんとか蓋を閉める事も出来ました。
ただ、本当にギリギリです…。

続いて、よくM4系のストックチューブインタイプとして売られているサイズの『NEOX 7.4V 1200mAh』ですが、こちらは長さ的に無理でした。

こちらもストックチューブインタイプとして売られているサイズで短い奴。
トレポンやTOP EBB用としても売られているサイズになる『OPTION NO1 11.1V 900mAh』ですが、こちらは問題なく入りました。
ミニSサイズよりも小さい分ゆとりがあり、コネクタやヒューズの取り回しに悩まされなくて済みそうです。

バッテリースペースに関しては太さよりも長さの制限が厳しそうな印象。
まあ、ミニSサイズが入るので割と自由度は高い方だと思いますが…。

尚、国内仕様のモデルでは7.4V LiPoのみ対応、11.1Vは非対応となっているのでご注意ください。

CXP-MARS PDW9の初速と発射サイクル、作動性について

では実際にバッテリーを繋いで動かしてみます。
尚、使用バッテリーはBATON 7.4V 2000mAhです。
バッテリー端子がXT30になっているので、タミヤミニコネクタに変換するアダプタを付けて使用しています。

ちなみに、ギリギリのサイズで入るこのバッテリーですが、入れ方に工夫が必要で、こんな感じで配線を逃しつつヒューズを持ってくるといい感じに入れる事が出来ます。

動作はこんな感じで、嫌な感じのギアノイズも無く箱出しとしてはかなり良い動作音だと思います。
また、SSS.Ⅱによってバッテリーを繋いだ後、数発セミオートで撃つと自動的にピストン停止位置を調整し、プリコックにしてくれます。
動作を見て頂くと、セミのキレが突然良くなるのが分かると思います。

このプリコック設定はバッテリーを抜くまで維持されます。
これがICSのSSS.Ⅱの凄い所ですね。
複雑な設定要らずで勝手にプリコックしてくれるので、楽です。
また、プリコック解除はセレクターレバーをSAFEにするだけという簡単さ。

ただ、これも動画を見て頂けると分かるのですが、プリコックしている事により、ダミーボルトも一緒に後退したまま停止しちゃうんですよね…。

隙間が空いてしまう

まあ、EBB搭載製品ってプリコックしなくともモーターのオーバーランによってこういう見た目になってしまうんですがね…。

初速と発射サイクルに関してはこんな感じ(使用弾は東京マルイの0.20g樹脂弾)で、バレルが短いせいか結構控えめ。
サイクルは毎秒14〜15発程度と東京マルイのスタンダード電動ガンとほぼ同じ程度でした。

尚、セミフルで100発程度は撃ってみましたが、弾上がりの悪さなどは感じられませんでした。
細い多弾数マガジンだとよく弾上がりの問題が起きるのですが、これは大丈夫そうでした。

テイクダウンと軽く内部パーツの紹介

ICSの分割メカボックスシリーズはGBBのM4やSYSTEMA PTW M4のような感じでテイクダウンを行い、簡単にピストンASSYやチャンバーを抜く事が可能です。

まず、セレクターレバーをSAFEの位置にしてプリコックを解除しておきます。

続いて、テイクダウンピンを引っ張り、実銃通りにテイクダウンします。
SYSTEMA PTWのテイクダウン時に行うような空手チョップは不要です。(テイクダウンの感覚的にはGBBに近い)

後はチャージングハンドルとシリンダーASSYを同時に引っこ抜くだけです。

シリンダーを抜けばその奥に入っているチャンバー+インナーバレルも取り外す事が出来ます。

この設計、本当に優秀だと思うんですよ。
私が初めてICSの分割メカボックスに触れたのは2013年頃なのですが、その頃と比べると寸法の調整や強度UPなど色々な改良が加えられていますね。

ピストンASSYにはシリンダーやピストンに加えタペットプレートまで入っています。
こんな特殊な形状をしているのに中身のパーツがVer2互換というのも素晴らしい点ですね。

ピストンスプリングはQDになっています。
4mmの六角レンチを使ってスプリングガイドを外す事が出来ます。

チャージングハンドルはこんな感じ。
なんとなく次世代電動ガンのチャージングハンドルに似ている気もしますが、互換性は不明。

バレル+チャンバーはこんな感じ。
チャンバーはドラム式でHOPの突起は一般的な形状。
インナーバレルは長さ160mmのアルミバレルで、黒いアルマイトが施されています。

尚、ロアレシーバー側はこんな感じになっています。

という訳で、ICS CXP-MARS PDW9のレビューは以上になります。