Vector Optics MAVERICKシリーズ最新作、SCRD-38とSCRD-39のレビュー | エボログ

Vector Optics MAVERICKシリーズ最新作、SCRD-38とSCRD-39のレビュー

2020年5月1日

Vector Optics製のレッドドットサイト、『MAVERICK 1×22 MIL SCRD-38』と『MAVERICK 1×22 SOP SCRD-39』をつぼみトレードカンパニー様よりお借りしたので、レビューしていきます。
これらは同社製のマイクロT1タイプ ドットサイトシリーズであるMaverickシリーズの最新作(第三世代)です。

初代Maverickの時から割と評価の高かったシリーズですが、二世代目Maverickで外装がマイクロT2っぽい感じになりつつ使い勝手が向上しています。
そして、今回紹介するSCRD-38とSCRD-39は更に色々とアップデートしているので、その辺りも含めて説明していこうと思います。

尚、SCRD-38とSCRD-39の違いは外装の色だけで性能的には同じ製品になります。

という訳で、まずは付属品の紹介からです。
ドットサイト本体(ハイマウント付き)とレンズカバー、ローマウント、クリーニングクロス、工具類、キルフラッシュです。

レンズカバーはシンプルなラバー製。
レンズにホコリなどが付着しないようにする為に、保管時に装着しておくと良いでしょう。

バトラーキャップはこんな感じで網目がかなり細かいタイプになっています。
こちらを装着した時の様子は記事後半でご紹介致します。

付属のローマウントはこんな感じ。
ローマウントにはスポンジのようなものが貼り付けられていました。
このマウントを装着した時の様子も記事の後半でご紹介致します。

SCRD-38とSCRD-39の細部を見ていきます

という訳で、MAVERICK 1×22 MIL SCRD-38とMAVERICK 1×22 SOP SCRD-39を見ていきます。
まず、冒頭でも述べましたがこの2つの製品は色だけです。

左がSCRD-38、右がSCRD-39となっており、フレーム部分の色が黒色か茶色かの違いです。
この色が違っている部分はラバー製のカバーになっており、ドットサイト本体の色は共に黒色です。

尚、本体はアルマイトなのですが光沢が抑えられている、大人しめの色味であるのも良いですね。

尚、カバーを取り外す事は非常に難しそうです。
結構硬いので引っ張ったら千切れそう…。

反対側はこんな感じ。
ウィンテージダイヤルや輝度調整ノブ(電池ボックス兼用)などが配置されています。

上はこんな感じ。
形状としてはMAVERICK GEN2によく似ていると思います。

付属のハイマウントはQD仕様です。

輝度調整は11段階で、使用する電池はCR2032電池です。
本体に電池が付属しないので、別途用意する必要があります。

尚、この輝度調節ノブはかなり硬いです。
グッと力を込めて回さないと駄目な感じ。

エレベーションノブやウィンテージノブの操作はキャップを外して調整します。
ラバーカバーのせいでキャップが非常に外しづらい…。

ダイヤルには回転方向が記されており、マイナスドライバーやキャップを裏返しにして回す事が出来ます。
カチカチとしっかりしたクリック感のあるダイヤルです。

1クリックで1MOA動き、上下左右でそれぞれ60MOAの稼動量があります。

ハイマウントに付いているQDレバーはこんな感じ。

LaRue社製のQDレバーと似たような構造になっており、ロックを外して回します。(写真左がロック状態、写真右がロック解除状態)

20mmレールに取り付けた際にガタついたり、タイト過ぎて取り付けられなかった場合はこのように付属の工具を使ってナットを締めたり緩めたりして調節を行います。
この辺りの仕様もLaRue社製のQDレバーと同じ感じですね。

レンズのコーティングと視界について

SCRD-38とSCRD-39共に対物レンズ側は二重構造になっており、外側のレンズにはグリーンマルチコートが、内側のレンズにはルビーコートが施されています。
恐らく、外側のレンズはルビーコートが施されているレンズをキズや汚れから保護する為のレンズだと思われます。
接眼レンズ側のコーティングはグリーンマルチコートです。

尚、対物レンズ側の外径(チューブの外径)は27.96mm(約28mm)でした。
レンズカバーを別途用意したい人はご参考にどうぞ。

レンズは非常に透明度が高く、青みは皆無と言っても良いでしょう。
うっすらとした青みすら視認できません。

しっかりルビーコートが掛かっているレンズを使っているのにこの透明度を実現出来るのは中々凄いと思います。

そして、このドットサイトは輝度が非常に高いです。
蛍光灯で照らされた屋内だと輝度1〜3位の明るさで丁度良く、最大輝度である11まで上げると非常に眩しい状態でした。

ここまで明るいレティクルであれば、明るい屋外で「ドットの視認性が悪い」というトラブルが起きる事は無いと思いますが、逆に輝度1でも明るい屋内で視認出来てしまうので、「暗い所で眩しい」という問題が起きるかもしれません。

薄暗い屋内程度なら大丈夫だと思いますが、夜戦のような完全な暗闇だと明るすぎる可能性がありそうです。

尚、ドットの大きさは3MOAと比較的小さい方です。

レンズの歪みとパララックスの検証

という訳で、いつものパララックス検証を行っていきます。
2.5m先のディスプレイを見ています。(少しレティクルが下にズレちゃってます…)

この状態で視点を上下左右に動かしてみた所、ほんの僅かに像は歪みますが、ほぼ気にならないレベル。
ドットの位置ズレに関しても許容範囲内といった感じです。

上下左右に視点を動かしても歪みが確認出来なかったので、本当に歪みの無い綺麗なレンズが組み込まれている事が分かります。

バトラーキャップを取り付けた状態について

付属品であるバトラーキャップを取り付けるとこんな感じになります。
網目の細かさ故にレンズの反射をしっかり防いでくれる感じです。

その反面、少し視界の邪魔にはなります。
写真左はドットサイト本体にピントを合わせた状態、写真右はドットにピントを合わせた状態の写真です。

このように、全体的に暗くなる上にどうしてもモヤモヤした格子状の模様が視界に入ってきてしまいます。

正直な所、鬱陶しく感じるレベルには邪魔なので、単純に被弾対策をしたいならポリカーボネートの板を入れるのが良いと思います。

ローマウントの取り付けについて

付属のローマウントを取り付けてみます。
まず、マウント下部に付いている4本のネジを外します。
これは付属の六角レンチを使って外す事が可能です。

後はローマウントに交換し、ネジを締めるだけ。
ネジはハイマウントが付いていた時に使っていたネジを流用します。

尚、マウントは取り付ける向きが決まっているので、ご注意下さい。
向きを間違えていたら変な風な見た目になるので、気付けると思いますが…。

マウントとドットサイトの間には特に気になるような隙間は無さそうでした。
結構ぴったりくっついています。

という訳で、ローマウントに換装したMAVERICK 1×22 MIL SCRD-38です。

ちなみに、1度マウントを取り付けるとマウントに付いていたスポンジは潰されます。

本当、このスポンジは何の為に付いているのでしょうか…。
個体差によるガタつき抑制とかでしょうか…?

銃に取り付けた際の高さについて

という訳で、実際に銃に取り付けていきます。
まずは王道のAR15系。

SCRD-38やSCRD-39付属のハイマウントは高さがLower 1/3 cowitnessなので、若干アイアンサイトよりもドットサイトが上に配置されています。

アイアンサイトの高さが低い銃の場合、ローマウントの方が向いていると思います。
例えばCZ SCORPION EVO3 A1だとこんな感じ。

HK UMPのようなフロントサイトが大きなタイプだと視界の邪魔になってくる事もあります。

MAVERICK 1×22 MIL SCRD-38とSOP SCRD-39の総評

正直、このMAVERICKシリーズは初代の時からかなり評価の高かったレッドドットサイトなのですが、更に色々なアップデートが見受けられますね。

特にレンズの透明度の高さと、輝度の高さは非常に素晴らしい物だと思います。
これは確実に初代から着々と進化していっている所です。

ちなみに、初代MAVERICKでも現行の最新モデルやMAVERICK GEN2ではかなりレンズがクリアになっており、HOLOSUN製に匹敵する透明度になっています。

また、今まで黒色しか選択肢が無かったMAVERICKシリーズに茶色の選択肢が増えたのは大きいかもしれません。

銃との相性を考えると茶色が欲しい…というケースもあると思いますので。

カラーバリエーションだけではなく、本体のアルマイトがマットな黒色になっているのも良いと思います。

一昔前は安い光学サイト=テカテカボディだったんですが、最近は安価な光学サイトでもつや消しアルマイトが掛かった製品を見かけるようになったので、VectorOpticsもその流れに沿っているのでしょう。

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