実に10年ぶりに自作PCの趣味に復帰、新しめのパーツ構成で組んでみました。
記事作成日:2020年7月7日
10年くらい前、エアソフトガンやサバゲーなどの趣味から離れていた頃は自作PCとかFPSゲームとかをよくやってました。
自作PCだと自分の物の他に友人の物とかも組んでました。
あと、ちょっとオーディオ機器にハマってた時もありましたね…。
昔はこんな感じのPCを組んでました。
当時は青色LEDが好きだったのでとりあえず青いPCをメインで組んでいました。
このブログも元々はPCやガジェット系のブログでしたし、以前は自作PCメインのブログを別のサービスを使って書いていた事もありましたからね…。
そんな訳で、突然ですが10年ぶりに自作PCを組んでみようと思って、色々とパーツを揃えてきました。
昔は秋葉原まで買い出しに行って、色んな店を回ってレジ前辺りにある価格表を見ながら「この店はこのパーツが安い、この店はこのセット割引がある」みたいなのを考えながらパーツを買っていたのですが、その辺りの楽しみは今回やめて、全てAmazonで調達する事にしました。
今回組むPCのパーツ構成の中心部に要るのがCPUです。
PCを組むに当たって、今回は「AMD Ryzenを使おう」と、当初から思っていました。
今でもゲームの場合は今でもIntel CPUに最適化されているタイトルが多いようなので、ゲームをメインで考えるならIntelの方が良いのかもしれませんが、コストパフォーマンス的にRyzenがあまりに凄すぎる気がしたので、今回はRyzen 7 3700X 3.6GHz 8コア/16スレッドを購入する事にしました。
AMD Ryzen 7 3700X with Wraith Prism cooler 3.6GHz 8コア / 16スレッド 36MB 65W【国内正規代理店品】 100-100000071BOX
内容物はCPU本体とCPUクーラー。
事前調査でAMDのリテールクーラーは結構優秀という事は把握していたのですが、まさかこんなに大型の銅管パイプとヒートシンクが付いた本格的な製品だったとは…。
CPUはこんな感じで、昔から変わらず剣山ですね。
折らないように注意しなきゃ…。
そして、CPUを選んだら次はマザーボードです。
私は昔からASUSの製品が好きなので、ASUS製品の中から選択。
そして、今回選んだのはASUS ROG STRIX X570-E GAMINGです。
ASUS AMD AM4対応 マザーボード ROG STRIX X570-E GAMING 【ATX】
本来、X570-F GAMINGを買うつもりでいたのですが、在庫切れで1ヶ月の入荷待ち状態だったので、少し高かったですがX570-E GAMINGにしました。
まあ、最初から高性能な無線モジュールが付いていたり、パワーステージの数が多かったりと明らかな上位互換機種なので大は小を兼ねる的な感じで良いかなと…。
ハイエンド機種なだけあって付属品も沢山…。
ステッカーとかドアノブプレートとかのオマケも面白いですね。
マザーボードの次に選んだのはストレージです。
X570-E GAMINGにはPCI Express 4.0のM.2スロットが2本(1つがCPU直結、もう1つがチップセット経由らしい)備わっているので、M.2を使う事は確定していました。
10年前には存在しなかった製品ですし、期待を込めて2個買いました。
1つは非常に高速なアクセス速度を売りにしているSamsung 970 EVO Plus(昔からSamsungのSSDは速くてコスパが高かった)の250GBをCドライブ用に、そして最近登場した大容量でコストパフォーマンスが高いWestern Digital BLUE SN550の1TBをゲームアプリケーション用として購入しました。
もちろん、共にNVMeです。
M.2のサイズ自体は以前知人のPCを修理した時に確認していたので、分かっていたのですが本当に小さいですね…。
というか、WD SN550とか数センチ大のチップ1枚に1TBもの容量があるって相当ヤバいですね…。
私が昔自作PCやってた時なんて2.5インチのSSDで80GBとか120GBとかの時代でしたよ…。
512GBのSSDとか高くて手が出せなかったレベルなのに…。
という訳で、次はメモリです。
色々調べてみると、AMD系のチップセットの場合、どんなメモリでも大丈夫という訳では無さそうで、製品によっては相性問題が起きて速度が少し遅くなったり、動作が不安定だったりする場合があるようなので、今回は安牌を切ってRyzenでの動作が保証されているG.SKILL Trident Z NEO 32GB(16GB x2)を選択しました。
G.Skill DDR4メモリ TridentZ Neoシリーズ DDR4-3600 32GBKit(16GB×2枚組)国内正規品 特典ステッカー付き F4-3600C18D-32GTZN
次はグラフィックボードです。
これは結構悩まされました…。
昔はAMD CPUなら相性的にAMD(Radeon系)が良いだろうと言われていたのですが、今は別にそんなに差は無さそうだったので、Nvidiaにしました。
そして、最新のRTX2000系にしようかと思ってたら、次のRTX3000系がそろそろ出るみたいな噂を耳にしたので、一旦最新GPUは保留にし、コストパフォーマンスを優先にGTX 1660 Superを選択、製品自体はASUSのTUF-GTX1660S-O6G-GAMINGにしました。
ASUS NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER 搭載 デュアルファンモデル 6G TUF-GTX1660S-O6G-GAMING
私が使っているディスプレイは4K解像度の物なので、このGTX 1660 Superを使って4K出力を行い、どの程度快適にプレイ出来るかをチェックして次買うGPUを決めようと思いました。
何か調べてみると意外と4Kでも快適にゲームがプレイ出来るみたいな情報もあったのと、いかんせん10年ぶりなので自分の中での基準が無くて安牌を踏んだ感じです。
こんな感じで2スロット専有する分厚いグラフィックボードです。
大型のFANが2台と銅のヒートパイプが付いたヒートシンクが全面を覆っています。
尚、出力はDisplayPort、HDMI、DVI-Dです。
最後に電源。
これは追々のアップグレードも視野に入れて少し容量の大きめな物を選びました。
CORSAIR RM750Xです。
Corsair RM750x -2018-750W PC電源ユニット【80PLUS GOLD】 PS794 CP-9020179-JP
80PLUS GOLDの電源ユニットで、全てのケーブルが着脱式になっているのと、今後TDP高めのGPUを買った時でも対応出来る容量という事で選びました。
ケーブルもPCIeにSATA、4ピン電源などが複数本付属するのでとりあえず困る事は無いかなと。
一旦内部パーツの構成が決まったので、これらのパーツが問題無く収まるサイズのPCケースを探しました。
まあ、ケース自体は概ね目星を付けていたんですが、最終的には見た目で選びました。
今回選んだのはSharkoon RGB FLOW ATX PCケースです。
虹色に光るラインと、側面のパネルが透明のガラスで出来ているのが特徴です。
Sharkoon フロントとサイドを RGB ラインで繋ぐ新ミドルタワーケース RGB FLOW 日本正規代理店品
昔ANTEC Twelve Hundredを選んだ時も光るのと側面が透明になっているのが気に入ったので選んだんですが、結局今回も同じですね。
その後に買ったケースも基本的に光が見えるデザインの物を選んでましたし。
というか、調べてて驚いたんですが、いつの間にか虹色に光らす為の規格が出来てたんですね…。
RGB LED 4ピンとか、3ピンとか、RGBコントローラーとか…。
度々「ゲーミングPCは虹色に光る」とか言われてた時、てっきり色んな色のLEDを使ってカラフルなPCを作ってる人が増えてるのかな〜とか思ってたんですが、まさかそんな規格が出来ていたなんて…。
尚、見た目以外にも一応選んだ理由がいくつかあります。
まず、私はPCを足元に置く想定だったので、フロントIOがPC上面に付いているというのに惹かれました。
また、PCケースの蓋を開けるネジが大きくて回しやすいというのも選んだ理由の1つです。
更に、内部にゆとりがあり、背面に配線を回す事が出来る構造である事と、無駄なフロントベイが無い(DVDドライブやHDDなどを沢山設置する予定は無いので、フロントベイは不要)というのも大きいですね。
更に、メンテナンス性というか掃除のしやすさです。
Sharkoon RGB FLOWはフロントと上面、電源ユニット用エアフローである下部には細かい網目のメッシュが付いており、ここで細かなホコリやゴミを防いでくれる構造になっています。
ただ、付属品は必要最低限で、レビューによっては「付属品が少なすぎて不便」というのもありました。
まあ、基本的に規格物ですし、必要になったら買い足せば良いと思っているので、付属品の少なさはあまり気にしてませんでした。(写真には写っていませんが、2.5インチ用の台座が2つと2台の3.5インチHDDを搭載可能なベイが1つ付属します。
ただ、1つだけ問題があり、フルタワーサイズのPCケースなのに冷却FANが1つしか付属しないので、これは事前に追加で買っておいた方が良いと思います。
正面に120mmが3基(1基は付属)、背面に120mmが1基、上面に120mm/140mmが2基搭載する事が出来ます。
というわけで、これらのパーツを組み立てていきます。
まず、PCに電源ユニットを入れてサイズ確認。
問題は無かったのですが、3.5インチHDDベイが邪魔で配線し辛い感じ(写真左側に写り込んでる奴)だったので、ベイは外しました。
サイズ感が確認出来たら内部部品を組み立てていきます。
まず、マザーボードを取り付けます。
次にM.2スロットにSSDを差し込みます。
ROG STRIX X570-E GAMINGはM.2 SSDを冷却する為のヒートシンクが付属してくるので、このヒートシンクの熱伝導シートを剥がして、戻します。
尚、CPUに近い方のスロット(M2_1)がCPU直結でより高速なデータ通信が出来るのでこちらにCドライブ用であるSamsung 970 EVO Plusを取り付けました。
チップセット経由であるM2_2の方にはストレージ用というか、ゲームアプリケーション用のSSD、WD BLUE SN550を取り付けました。
次にCPUの取り付け。
ソケットの△とCPUの△の位置を合わせて取り付けます。
△のサイズが物凄く小さいので、最初「どこだ?」って探しました…。
続いて、CPUクーラーの取り付けです。
カッコいいのと性能的には十分らしいので、リテールクーラーをそのまま使うのですが、熱伝導グリスだけは変えたほうが良いと教えていただいたので、グリスのみ変える事にしました。
まず、リテールクラーに付いている熱伝導グリスをグリスクリーナーで除去します。
次に、CPU側に熱伝導グリスを塗るのですが、今回は評判が良かったThermal Grizzlyのグリスを使いました。
グリスの塗り方は人によって好みが別れますが、私は中央に少し大きめの粒を作った後、四隅に小さな粒を作って後はCPUクーラーで押しつぶして広げる感じの塗り方をしています。
付属のヘラは使ったこと無いですね…。
これでCPUクーラーの設置が完了です。
尚、CPUクーラーを虹色に光らせたかったので、付属のRGBケーブルも取り付けています。
続いてメモリ。
これはデュアルチャンネルで使うので、マザーボードの説明書に書いてある指定のスロットに差し込みました。
次はグラフィックボードです。
グラフィックボードの真下がM.2になるので、グラフィックボードの熱がそっちに伝わらないか少し不安になりましたが、最近は後方排気のグラフィックボードの方が種類が少ないっぽいので、そんなに気にする事も無いのかな…?
パーツが諸々装着できたので、配線を整えていきます。
今回は背面の自由度が高いPCケースなので、なるべくケーブルは裏面を通す事にしました。
というわけで、ディスプレイやマウス、キーボードをつないで電源投入。
Twelve Hundredで真っ青に光らせてた時に比べるとだいぶ大人しい感じですが、いい感じに光ってくれました。凄い、レインボーだ…。
ちなみに、このケースの色はASUS AURAで設定を変更する事が可能です。
無事立ち上がったので、BIOS確認。
私がPCをやった頃はUEFI BIOSが普及し始めた辺りなので、昔ながらの白青画面でマウス操作が出来るようになっただけの製品が多かったのですが、今やこんなにグラフィカルな画面になっていたのですね…。
ハイエンドモデルであるROGシリーズを買っている事もあって、設定項目もとにかく多いです。
個人的に一番驚いたのがオーバークロックを自動で行ってくれる設定がある事と、BIOSのアップデートをBIOS上からインターネット経由で行えるという事ですね。
特に後者はちょっとしたカルチャーショックを受けました。
とりあえずBIOSはアップデートのみで設定は行わず、OSのインストール作業に移りました。
尚、OSはWindows 10 Home 64bitです。
WindowsもUSBメモリからインストール出来る時代なんですね…。
後は普通にWindowsのインストールを勧めます。
この辺りのUIはWindows 7辺りから特に変化は無いですね。
Windowsのインストール先に、M.2スロットに挿した2つのSSDがちゃんと認識されていたので安心しました。
そして、インストール開始。
OSのインストールも超速い…。
10〜15分程度で終わってしまいました。
OSインストールしてる間に飯食って風呂でも入ってようかと思ってたんですが、一瞬で終わっちゃったので、予定が狂いました。
Windowsが起動したら、マザーボード側のユーティリティソフトが自動的に立ち上がり、勝手に必要なドライバ類をインストールしてくれました。
なんという便利さ。
もうCDドライブにドライバディスクを入れてインストールする必要が無いんですね…。
グラフィックドライバもちゃんとインストールされ、4K 60Hzで使えるようになりました。
CPU-Zの表示はこんな感じ。
このアプリもROG仕様にカスタマイズされてますね。
とりあえず、何かベンチマークを回したかった(発熱とかのチェックもしたかったですし)ので、FF XVベンチを回してみました。
標準品質で1920×1080のウインドウモードでは8364点、評価は快適でした。
4Kの高品質(フルスクリーンだと流石にキツいようで、2632点で、やや重いという評価になりました。
他のゲームもプレイしてみましたが、負荷が低いゲームであれば4Kでも多少設定を抑えれば問題の無いレベル、負荷が高いゲームは1920×1080の画質であれば割と設定を上げても快適に動作出来る感じでした。
ちなみにApexは画質高めの4Kでも問題なくプレイ出来ました。
とりあえず、暫くはGTX 1660 Superでも特に大きな不満が出る事は無さそうです。
SSDの読み込み速度も気になったので、計測。
左側がSamsung 970 EVO Plus、右側がWestern Digital BLUE SN550になっています。
M.2 MVNeはめっちゃ速いですね…。
Windowsの起動も5秒程度で終わります。
ちなみに、Windowsの起動はものの数秒で終わります。
むしろローディングアニメーションがボトルネックになってるレベル…。
ただし、少し問題もありました。
今回購入したPCケースであるSharkoon RGB FLOWは付属の冷却FANが120mm1基のみという事もあって、熱が結構こもってしまうのです。
ベンチマーク中だとCPU温度が80度近くまで上昇し、グラフィックボードに関しても70〜80度という温度になり、PCケース全体がほのかに温かくなってしまっていました。
そういう理由から、冷却FANの追加は必須ですね。
これは後日購入してきたので、一旦別記事にしようと思っています。
他にもマウスやらキーボード、ヘッドセットとかも一緒に買ってるので、その辺りも追って記事にしようと思っています。