HOLY WARRIOR Trijicon RMRレプリカ ドットサイトを買ってみたのでレビューします
記事作成日:2020年8月11日
HOLY WARRIOR(HW)製のTrijicon RMRタイプドットサイトを買ってみました。
パッケージはかなりシンプルで、箱の中にドットサイト本体やアクセサリー類が衝緩材と一緒にぶち込まれています。
雑な梱包ですが、コストカットを考えるとこれ位で良いと思うんですよね…。
内容物はこんな感じで、ドットサイト本体とGlock用マウント、ネジ、レンチ類です。
Glock用マウントは最後に紹介するとして、先にドットサイト本体のレビューをしていきます。
このような形の製品で、見ての通りTrijicon RMRのバッテリー駆動モデルを再現しています。
ただし、他の製品と違っているのは外装が樹脂で出来ているという事にあります。
付属のマウントは20mmレールに対応しています。
こちらのマウントはアルミです。
ネジ2本固定なので、レールの溝の間隔が独特だったりすると付けれない可能性があるので注意が必要です。
マウントはT15のトルクスネジになっており、付属のレンチを使って回す事が出来ます。
上側から見るとこんな感じ。
マウントを固定しているネジは六角ネジ、エレベテーションダイヤルとヴィンテージダイヤルのネジ頭はマイナスで、カチカチとしっかりしたクリック感のある物です。
レティクル調節ダイヤルのネジ頭の形状は、レプリカだと六角の個体が多いですし、マイナスだったとしてもなぜか銀色だったりしますからね。
側面はこんな感じ。
そこまで綺麗とは言えませんが、刻印がしっかり入っています。
刻印の色は少し茶色っぽい白色で、大人しめの色味です。(ちょっと汚れた白彫りのレーザー刻印みたいな感じ)
比較がてら、実物RMRの刻印はこんな感じです。
こちらは6MOAのRMRになります。
HOLY WARRIOR製品がどのバージョンのRMRをベースにしているかは不明ですが、少し違っているようです。
個人的には接眼レンズ側側面の印字が「RM82-HRS 9PE3:11」となっていたり、実物RMRでデータマトリックスが印刷されている部分には「MFR DATE 01/82」と、あり得ない製造年月(?)が記載されているのが面白いなと思いました。
かなり再現度を意識している製品のようですが、流石にこの辺りを再現すると本当にヤバいので変えてきているのかな?と思いました。
まあ、刻印を完全再現しているような製品もあるんですがね…。
しかし、エッジの丸み具合や色味、そして輝度調節のスイッチやエレベーテーション・ヴィンテージダイヤルの形は良く似ていますし、刻印に関しても左側に関してはほぼ同じですね。
こういった再現度の中でも、個人的には色味が凄く良いなと思いました。
手にとって見ると確かに樹脂なんですが、見た目は樹脂感を感じさせないマットな色味です。
しかし、樹脂成形特有のパーティングラインがところどころ見受けられます。
近くで見ないと気付かない程度の物ではありますが、気になる人は気になってしまうポイントなのかもしれません。
電池はマウントから外して裏面からCR2032を入れます。
ここの仕様が少し独特で、本来Oリングを入れる為に設けられている溝にはOリングが付いておらず、代わり?に電池を入れる所にOリングが付いています。
これだと防水というより電池の保持位置調整とかズレ防止とかそういう目的にしかならないような気がしますね…。
もっとも、レプリカ品で防水性能とか期待しちゃダメだと思いますが…。
尚、このOリングには個体差があるらしく、「そもそもOリングが何も付属しない」「溝にちゃんとした形のOリングが入っている」「何故か電池の所にOリング(私の個体)」という感じのバリエーションがあるようです。
尚、HW RMRは電池を入れた状態での重量は18gと物凄く軽いです。
フル樹脂最大の利点ですね。
ガスブローバックハンドガンのスライドに乗せる場合、ドットサイトの重量によって動作に支障をきたす場合も少なくは無いので、この軽さは魅力的ですね。
尚、参考までに東京マルイのプロサイトが15g、PTT RMRが31gです(共に電池入りの状態です)
東京マルイ プロサイト並の重量の、レプリカRMRというのは他社製品には無い魅力の1つだと思います。
レンズとレティクルについて
続いて、レンズ周りを見ていきます。
本体は樹脂ですがレンズはガラスだと思われます。
また、ルビーコートが施されており、赤色に反射します。
実物RMRと違って緑や紫などの色には反射せず、シンプルなルビーコートのようです。
しかし、覗くとこんな感じで、非常に透明度の高いレンズである事がわかります。
ほんの僅かな青みはありますが、ほぼ気にならないレベルです。
しかし、ドットサイトの最大輝度が低めなような気がします。
感覚的に炎天下などの明るい環境でしっかり視認するには、屋内で眩しい位の明るい程度の輝度が必要なのですが、この製品は最大輝度で屋内で少し明るいかな?程度です。
何となくですが、東京マルイ製 マイクロプロサイトのLOWとほぼ同程度な感じです。
尚、最低輝度に関してはほぼ視認できないレベルまでは落とす事が可能なので、暗い環境での使用については特に問題は無さそうです。
レンズについて、他の製品とも比較してみます。
まず、レプリカRMRの中で最も透明度が高くて使い勝手が良いと思っていたPTT製のレプリカRMRと比較です。
見ての通り、雲泥の差ですね。
特にこのタイプのドットサイト(ミニリフレックスサイト)でよく見受けられる、レンズのグラデーションが全然無いのが凄いですね。
東京マルイ マイクロプロサイトと比べるとこんな感じ。
この製品も割と青みは大人しめだと思ったんですが、それを遥かに超える透明度です。
3つ並べるとこんな感じ。
撮影時期は違いますが、同じ位の設定で撮影した実物RMRと比較するとこんな感じで、明らかにレンズの青みが違っている事が分かります。(写真左がHW RMR、右が実物)
尚、レンズの色味に関してはどうやら個体差があるようで、私が購入した個体はかなり透明度が高い物でしたが同時期に購入した個体でも真っ青なレンズだったケースもあるようです…。
レンズの歪みとパララックスについて
いつもどおり、2.5mの距離で歪みとパララックスを検証していきます。
まず、レンズの歪みです。
この通り、僅かな歪みはあるもののあまり気にならないレベルです。
酷いレンズだと魚眼レンズのように歪んでいる事もあるのですが、HW RMRに関しては違和感なく覗く事が出来ます。
この状態で視点を上下左右に動かします。
下方向に動かす分には問題無さそうなのですが、上方向や左右に動かした時のドットの変形が凄いです。
特に中央より上にドットを持っていくと楕円形というか引き伸ばされたようにほぼ線みたいな感じのレティクル形状になってしまいますね…。
感覚的には赤線の範囲内であればレティクルの変形無しで使う事が出来そうでした。
付属のGlock用マウントについて
当製品には東京マルイ Glockシリーズ用のRMRマウントが付属します。
こちらのマウントはリアサイトと交換する形で取り付ける製品になっており、東京マルイのGlockシリーズは17(Gen3、Gen4)、18C、19、22、26、34は同じ取り付け方法のリアサイトを採用しているので、全てに互換があります。
もちろん、WEやKJ Worksなどの東京マルイコピー系のGlockで使う事も出来ると思われます。
このマウントで使う為のネジも一通り付属します。
写真左側の2本がRMRを固定する為の短いネジで、右のネジの短い方がGlock18C(フルオート対応製品)用、長い方がそれ以外用です。
今回は東京マルイ Glock19に取り付けてみます。
こんな感じでリアサイトを外します。
後はマウントを取り付けてネジを締め込むだけです。
HOLY WARRIOR RMRを取り付けた東京マルイ Glock19はこんな感じです。
従来型のGlockに合わせて採寸されているせいか、リアルサイズになった東京マルイ Glock19では少し隙間が出来てしまっています。
横からは見えない隙間で、ガタツキも無いですが、サイティングしたときに気になる人が居るかもしれません。
Glock19でこういう感じなので、同じくリアルサイズになっているGlock 17 Gen4でも隙間が出来てしまう可能性が高そうです。
サイトピクチャーはこんな感じです。(ドットサイトにピントを合わせています)
という訳で、HOLY WARRIOR Trijicon RMRのレビューは以上になります。
正直、樹脂製の軽さのみに期待して買ったのですが、思いの外レンズが綺麗だったのが良かったですね。