イタリア製電動ガン EVOLUTION RECON BREACHER PDW 6″M-LOK ETSをレビューします | エボログ

イタリア製電動ガン EVOLUTION RECON BREACHER PDW 6″M-LOK ETSをレビューします

2020年9月11日

イタリアのエアソフトガンメーカー、EVOLUTION社製のスタンダード電動ガン、RECON BREACHER PDW 6″M-LOK ETSCRAZYGUNSHOT様よりお借りしたのでレビューします。
尚、当記事ではファーストインプレッションで内容物と外観の紹介、箱出し状態での初速は作動性について紹介しています。

こちらの製品は同社オリジナルの電子制御ユニット(電子トリガー)である『E.T.S.Ⅲ』が搭載されています。(ETSはElectronicTriggerSystemの略)

内容物はこんな感じで銃本体とマガジン、オレンジ色のフラッシュハイダー、取扱説明書(英語、イタリア語、ドイツ語表記)と日本語訳された電子トリガーの設定資料が付属します。

箱から取り出すとこんな感じ。
見ての通り、非常に短いバレル長の製品でストックはPDWストックになっています。

説明書にメカボックスの内部や電子トリガー(ETS)も写っていますが、仕様としてはセクターギアのカットオフカムを直接検知するタイプのようです。
トリガーも光センサーなどではなく物理スイッチですね。

E.T.S.Ⅲの設定マニュアルはこんな感じ。
かなり細かく設定が可能なようで、社外製電子トリガーに付いているようなプリコックやアクティブブレーキ、サイクルコントロール、バースト設定などなど様々な設定が可能になっています。

また、説明書を見ての通りSEMIポジションの設定とAUTOポジションの設定が別になっており、それぞれにしか設定する事が出来ない項目もあります。

付属品のマガジンはMAGPUL Pマグライクな形状。
ロゴなどは消されているシンプルな物になります。

リップ側とマガジンバンパーはそれぞれこんな感じ。
ノーマルマガジンで、装弾数は130発。

という訳で、RECON BREACHER PDWはこんな感じの製品です。

反対側はこんな感じ。

という訳で、RECON BREACHER PDWの細部を見ていきます。
まず、フラッシュハイダーはクッキーカッターっぽい形状の物が付いており、14mm逆ネジになっています。
外すとクラッシュワッシャーも付いている事が分かりました。

インナーバレルはマズルギリギリの所まで伸びています。

尚、このフラッシュハイダーは根本が若干ハンドガードの内側に入り込んでおり、ハンドガード内径とハイダーの外形がほぼ同じで非常に一体感の高いデザインとなっています。

ハンドガードは無刻印ですがMIDWEST INDUSTRIESのM-LOKハンドガードのような形状をしています。
上面が20mmレールになっており、左右と下部にそれぞれ2コマのM-LOKポートが、ハンドガードの前側と根本側にQDスイベルが取り付けられるようになっています。

レシーバーはこんな感じでオーソドックスなAR15形状。
メタルレシーバーでガッチリしています。

マグウェルの刻印は同社オリジナルの白彫りレーザーで社名とモデル名、口径、シリアルNOが記載されています。
セレクターレバーの刻印は成形っぽいですね。

レシーバーの反対側はこんな感じ。

チャージングハンドルを開くとダミーボルトが後退し、HOP調節ダイヤルにアクセス出来るようになります。
チャンバーはオレンジ色の樹脂チャンバーで、HOP調節はドラム式です。

チャージングハンドルはこんな感じで、引きやすいように大型化されています。
ちょっとBCMっぽい形状ですね。

フロントサイトとリアサイトは樹脂製のフリップアップ式。

ボタンを押すとスプリングの勢いでサイトが跳ね起きます。

サイトピクチャーはこんな感じです。

グリップはBCMタイプのビーバーテール付きグリップで、グリップ角度が浅い形状です。

グリップの底蓋がネジ止めじゃないタイプで、工具なしでモーターまでアクセスする事が出来るタイプでした。
グリップ角度が浅い分、モーターがグリップの後ろ側に寄ったレイアウトになっています。

尚、ピニオンギアの位置調整はイモネジを回して行います。

基本的に開封レビューでは内部パーツの紹介を行わないのですが、工具不要でモーターまでアクセス出来たのでモーターも紹介してみます。

モーターは無刻印なので詳細は不明。フェライト磁石の無難なモーターだと思われます。
磁力やコイルの太さ的に何となくVFC製電動ガンに入っているモーターに似ている気がしました。

ピニオンギアはOタイプ、ブラシはレイダウンタイプでした。

付属のPDWはこんな感じ。
基部がアルミでバットプレート側は樹脂で出来ています。

ストック下部にはQDスイベルの穴と、ストックのロックボタンが付いています。
尚、ストックのロックボタンは2つあり、下側から押すボタンはストックの伸縮のみで使い、側面に付いているボタンはストックを外すのにも使う事が出来ます。

ストックは4ポジションで長さを調節する事が可能なワイヤーストックです。

ストックの長さはそれぞれこんな感じ。
ストックの基部から計測して一番短い状態から順に14cm、17cm、21cm、24cmといった感じです。

バッテリー収納スペースはストックチューブ内になります。
キャッスルナットとストックチューブが一体型になったようなパーツが蓋の役割になっており、キャッスルナットを回してバッテリーを挿入します。
コネクタはタミヤミニコネクタで、FETの信号線がここまで伸びています。

尚、この蓋はストック基部を固定するのにも使われているので、蓋を外せばストックも外せます。

対応するバッテリーについて

こういう仕様なのでバッテリーサイズはかなりシビアで、長さに関しては10cm未満なのが必須でしょう。
なので、一般的なストックチューブインサイズのNEOX 7.4V 1200mAhのようなバッテリーを入れる事が出来ませんでした。
私が持っているバッテリーだと、nano-tech 7.4V 1000mAhがギリギリ入るサイズでした。

nano-tech 7.4V 1000mAhを入れるとこんな感じです。
バッテリーが入っている状態を見せる為に蓋を開けた状態にしていますが、しっかり奥まで締め込む事が出来ました。

尚、バッテリーは長さだけではなく厚みに関しても注意が必要で、OPTION NO1 7.4V 1300mAhは長さが9cm程度なのですが、厚みがある為タミヤミニコネクタと並べて入れる事が出来ませんでした。

コネクタの厚みのせいでギリギリ蓋が閉まらない感じなので、ミニディーンズやXT30のような小型なコネクタに交換する事で使えるようになると思います。

バッテリーサイズに関しては気をつける必要がありそうです。
尚、ストック根本側の内径が27mm、後ろ側の内径が26.8mmだったので、タミヤミニコネクタのまま使う場合はバッテリーの厚みとコネクタの厚みの合計がこのサイズ未満である必要があります。

箱出し状態の初速と発射サイクルについて

という訳で、箱出し状態での初速と発射サイクルを見ていきます。
使用しているバッテリーはnano-tech 7.4V 1000mAhで、BB弾は東京マルイ0.20g樹脂弾です

HOPは最大初速になる状態で計測しています。
セミオートとフルオートで初速に結構変化があり、セミオートだと83m/s〜84m/sでフルオートだと87m/s〜88m/sといった感じでセミよりフルの方が4m/s位上がる感じでした。

尚、ノンHOPの状態だと74m/s(弾ポロします)、限界までHOPを上げた状態だと80m/sでした。

箱出し状態での動作はこんな感じ。
まず、バッテリーを接続した時に「ブッ」とビープ音が1回鳴ります。
動作音に関しては海外製電動ガンでよくある、少し高めのギアノイズがあります。

E.T.S.Ⅲの設定について

最後に、E.T.S.Ⅲの設定を紹介します。
記事の冒頭で軽く触れましたが、EVOLUTION RECON BREACHER PDWには社外製FCUのようにかなり細かな設定が可能な電子トリガーが入っています。

E.T.S.Ⅲとして備わっている機能

  • セレクターの設定変更(10種)
  • トリガーレスポンス(10段階)
  • バースト設定(10段階)
  • プレコッキング位置調整(10段階)
  • ランピング機能
  • アクティブブレーキ(5段階)
  • フルサイクルコントロール
  • PWM ROF 制御機能
  • スマートトリガーオートブースト
  • バッテリータイプ自動認識機能
  • バッテリー低下アラーム
  • バッテリー自動保護機能

また、SEMIポジション、AUTOポジションでそれぞれ独立した設定が可能で、設定可能な項目はそれぞれこんな感じとなっています。

SEMIポジションの設定

  • バースト設定(トリガーを引いた時の発射弾数を1〜10発で設定が可能)
  • プリコック(ピストンの停止位置を0〜10で設定可能)
  • ラッピング(一定時間トリガーを引いたままにしておくとフルオートになる。設定OFFと1〜4段階で設定可能)
  • アクティブブレーキ(無効と1〜5段階でブレーキの強さを変更可能)
  • フルサイクルコントロール(トリガーから指を離してもバースト設定状態で設定した弾数を必ず打ち切ります)
  • SEMIポジションの設定リセット

例えばプリコックとアクティブブレーキを設定するとこのような感じになります。
ピストン後退状態で停止するので、若干レスポンスが上がっている事が分かると思います。

また、セミオートをバーストにする設定はこんな感じです。
行っている設定はバースト設定、ラッピング、フルサイクルコントロールです。
セミオートを3バーストにし、トリガーから指を離しても必ず3発打ち切るようにしています。
また、バースト後にトリガー80ミリ秒引き続けるとフルオートになるようにしています。

電子制御なのでセミロックする事は無いですし、セミオートを使わない人であればこういう設定にするのも良いかもしれません。

AUTOポジションの設定

  • バースト設定(トリガーを引いた時の発射弾数を無効と1〜10発で設定が可能)
  • サイクルコントロール(サイクルスピードを4段階で調節可能)
  • ラッピング(バースト設定してある状態で一定時間トリガーを引いたままにしておくとフルオートになる。設定OFFと1〜4段階で設定可能)
  • バッテリープロテクション(バッテリー保護機能を無効にしたりバッテリータイプを設定します)
  • フルサイクルコントロール(トリガーから指を離してもバースト設定状態で設定した弾数を必ず打ち切ります)
  • AUTOポジションの設定リセット

実際に設定している様子とその結果を動画で撮ってみました。
行っている設定はバースト設定、ラッピング、フルサイクルコントロールです。
フルオートを3バーストにし、トリガーから指を離しても必ず3発打ち切るようにしています。
また、バースト後にトリガー80ミリ秒引き続けるとフルオートになるようにしています。

セミオートはそのまま、フルオートのみ設定が変わっている事が分かると思います。

また、サイクルコントロール機能を使えば柔らかいスプリングを使っている状態で11.1Vのような高電圧バッテリーを使った時のピストンクラッシュを防ぐ事も可能です。

例えば回転数を最低の状態にして7.4Vを使うと秒間11発の発射サイクルになります。
これはセレクターレバーをAUTOにした状態でのみ機能するので、セミオートのレスポンスは変わりません。

この状態で11.1Vを使うと秒間16発と普通の発射サイクルになります。
尚、この設定無しで11.1Vを使うとギアの回転速度が高すぎてピストンクラッシュを起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。

つまり、セミオートのレスポンスを上げる為に11.1Vを入れつつ、発射サイクルはあまり上げないという事も出来るのです。

EVOLUTION RECON BREACHER PDW 6″M-LOK ETSの総評

電動ガンのデザインとしてはサバゲーで使い勝手の良い短いバレルと重心バランスの良い設計が魅力的だと思いました。
また、メタル外装による剛性の高さも良いですね。

問題点として思ったのはバッテリースペースの小ささです。
7.4Vバッテリーを使うにしてもかなりシビアですし、11.1Vに関してはコネクタの小型化が必須になると思います。
タミヤコネクタのままでもレースドローン用として売られている11.1V 400mAh 45C/75C辺りなら入りそうですが、その場合はバッテリー側のコネクタをタミヤミニコネクタに変えないうといけないですしね…。

初速に関しては少し不安定さを感じますが、HOPを上げる事で初速が上がっていく事から分かる通りしっかり気密は取れている感じがするので、そのままでも十分ゲームで使う事は出来るレベルの製品ではないかと思います。

また、標準で組み込まれている電子トリガーである『E.T.S.Ⅲ』は中々ユニークで優秀な製品だと思いました。
流石に耐久テストまでは行えていませんが、設定可能な項目としては十分なもので、特にセミオートとフルオートでそれぞれ個別の設定が出来るのも面白い点だと思います。

トリガーの検知が物理スイッチですし、バイナリトリガー機能も無いので、鬼セミ切り(セミフルオートとかとも呼ばれる)や超ショートストロークトリガーをやりたい人からすると不満を感じるかもしれませんが、箱出しドノーマル状態で出来る事として考えると十分過ぎる製品ではないかと思います。