F1.2固定のPVS-14に絞りを付けて、浅い被写界深度を深く出来るようにしました | エボログ

F1.2固定のPVS-14に絞りを付けて、浅い被写界深度を深く出来るようにしました

2020年11月9日

PVS14にマニュアル操作可能な絞りを付けている人が居たので、これを見ていて「あ〜これ良いな」と思ったので、真似してみました。
PVS14はF1.2という非常に明るいレンズが搭載されていますが、絞りはありません。

カメラをやっている人なら分かると思いますが、F1.2は非常に被写界深度が浅く、ピントが合う範囲が非常に狭いです。
例えば背景をボカした写真を撮りたい場合はここは小さい方が良いのですが、近くから遠くまで幅広く綺麗に写したい場合はF値を上げる(絞りを絞る)必要があります。
F値に関する話しはこちらのブログが詳しいのでご興味のある方はどうぞ。

で、PVS14の話しに戻るのですが、PVS14には絞り調整機能が無く、フォーカス調整(ピント調整)しか出来ません。
なので、距離に応じてピントが合うように調整を行う必要があります。

対物レンズを回すとピントが調整出来る

まあ、基本は遠くの方に合わせておけば大体見えるんであまり不便は無いんですが、遠くに合わせた状態で手元で何か作業をしようとした場合、ボケボケの状態で作業をする事になります。
この問題を絞りを使ってF値を調整する事で解決していきます。

という訳で、AmazonでPVS14に合うサイズの絞りを探したらドンピシャの物が見つかったので、これを購入。
外径が37mmだったので、PVS14用に購入した37mm用のバトラーキャップに入れる事が出来ると判断しました。

絞り本体と調整するハンドルは別パーツになっており、ネジ止めする構造になっています。

この取っ手を回す事で、絞りを調整する事が出来ます。
動きは非常にスムーズ。

この絞りをPVS14用に昔買った、バトラーキャップに取り付けていくのですが、その前にバトラーキャップ側に絞り調整のハンドルを逃がす為の穴を開けます。

取っ手の位置に合わせて、リューターでゴリゴリ削るだけです。

開けた穴の位置と絞りの取っ手の位置を合わせて入れるとこんな感じ。
問題無さそうですね。

絞りの動きも問題なし。
左が全開放(25mm)、真ん中がちょっと絞った状態、右が限界まで絞った状態(1.5mm)です。

PVS14に取り付けるとこんな感じ。
絞りの最大開放幅が25mm、PVS14の対物レンズが22.5mmなので、少し絞られているように見えますが、視野の広さに大きな変化はありません。

絞りを動かすとこんな感じ。

実際に絞りの効果を確認してみました。
撮影場所はいつもの河川敷。撮影時間は23時ごろで10m先位までは肉眼で視認出来る程度の明るさがあります。

まず、絞り(バトラーキャップ)を装着する前と装着した後の明るさ比較です。
見ての通り、全く変化はありません。

続いて、絞りを絞って(F値を上げて)いきます。
絞り真ん中位までは少し暗くなる程度でノイズも劇的に増える訳では無いので実用レベルだと思います。
流石に絞りを最大にするとピンホールサイズ位まで小さくなるので、見えなくなってしまいます。

続いて、この絞りの効果を見ていきます。
冒頭で「PVS14はF1.2という非常に明るいレンズが搭載が搭載されており、被写界深度が浅く、ピントが合う範囲が非常に狭い」と紹介しましたが、こんな感じで遠くにピントが合うようにフォーカスを調整すると手前がボケボケになります。

基本的に行動中は遠くにフォーカスを合わせると思うのですが、その状態で近くに物があるとボケて認識出来ないという事があります。

写真は遠くにフォーカスを合わせた状態で、右側に1m程度先の看板が映り込むように撮影しています。
この通り、遠くにはしっかりピントが合っており、60m〜100m位先にある屋根や椅子を認識する事が出来ますが、右側に写り込んでいる看板の文字はボヤけています。

この状態で絞りを操作します。
全体的に少し暗くなりますが、奥も近くもピントが合うようになります。
普通のカメラならシャッタースピードやISO感度、露光補正などを使って明るさを調整したり出来るのですが、PVS14は単純に暗くなります。

ただ、しっかり遠くの物も視認出来ているので実用レベルで暗くなっている感じ。

更に絞るとより手前にもピントが合うようになりますが、流石にかなり暗くなり、ノイズも増えます。

限界まで絞るとこんな感じ。
流石にこれは暗い所で使える明るさでは無いですね。

この絞りがどういう時に使えるかと言うと、主に近距離を見る時だと感じました。
まず、長距離を見れる状態で近い物を見ると当たり前ですがこんな感じでボケまくります。

この状態でフォーカス調整を行うとピントを合わせる事が出来るのですが、近い距離の物に関してはかなりシビアで、10cm程度位置が変わるだけでピントが合わなくなってしまいます。

例えば写真手前のハードケースにピントを合わせると奥のヘルメットがボケます。
そして、奥のヘルメットにピントを合わせると手前のハードケースがボケます。

これを遠くにフォーカスを合わせた状態で絞りを使って近くを見えるようにしたのがこちら。
若干視野が狭まりノイズは増えますが、近くの物にもピントが合うようになります。

何よりフォーカスの調整よりも絞りの調整の方がスムーズに動かす事が出来るのと、あまりシビアな調整が必要無いので楽で良いですね。

また、行動中に足元を見るのにもこの絞りは使えますね。
例えば、段差や階段の上り下り、足元の障害物確認など移動中に足元を確認したくなる事って度々あると思うんですが、その時に瞬時に足元にピントを合わせる事が出来る絞りは結構良い感じだと感じました。

という訳で、Amazonに売っている絞りを使ってPVS14の絞りを作る事に成功しました。