【eGPU】Mac mini(2018)にAKiTiO Node+AMD Radeon RX580を繋げました | エボログ

【eGPU】Mac mini(2018)にAKiTiO Node+AMD Radeon RX580を繋げました

2020年11月13日

最近映像編集を始めた事もあって、Mac miniのグラフィック性能不足に悩まされるようになってきました。

元々、軽い映像編集なら出来るだろう…程度に思ってこのMac miniを買っていて、実際に軽い映像編集なら問題無く行えるのですが、使っているディスプレイが4K 60Hzなディスプレイという事もあって、全画面でPremire Proを表示させるとまともに動きません。

なので、フルHDくらいのサイズまで縮めつつ、プレビューの画質を1/4位にして使っています。
そこまで不自由も無いんですが、どうせならプレビューの画質も上げてウインドウサイズも大きくしたいので、今回eGPUを試してみる事にしました。

という訳で買ってきたeGPUはこちら。
ケースはAKiTiO Node(500W)、グラフィックボードが玄人志向 RD-RX580-E8GB/OC/DF3です。
AMD Radeon RX580搭載のグラフィックボードですね。

eGPUとは(外付けビデオアクセラレーター)とは、グラフィックボードをThunderboltケーブルで繋ぐ事で外付けGPUとして使用する事を可能にする技術です。
USB接続の外付けHDDみたいな感覚でグラフィックボードを増設する事が可能という手軽さがあります。

eGPUを使う上で注意が必要なのは、使用するグラフィックボードの性能がどれだけ高くてもThunderbolt3の規格の上限であるPCI Express X4以上の速度が出ないという事と、ケーブルが長くなれば長くなるほど転送速度が低下してしまうので基本的に長いケーブルが使えないという事が挙げられます。

そして、今回はMacに繋ぐのでApple指定のGPUしか使えません。
なので、コストパフォーマンス的に良さそうで、Macで使えるAMD Radeon RX580を選択、そしてこれを動かすのに問題無い電源容量のAKiTiO Node(500W)を選択しました。
RX580とAKiTiO Nodeの組み合わせはAppleの推奨機種に入ってますしね。

という訳で、まずはeGPUケースであるAKiTiO Nodeの紹介から。
買ってびっくりしたんですが、思いの外デカくて小さめのPCケースみたいなサイズ感があります。
micro ATXサイズよりかは小さいですが、mini ITX位のサイズはある気がします。
付属品は説明書や保証書、ステッカー、ケーブルを束ねるやつ、Thunderbolt3ケーブル、電源ケーブル。

側面はこんな感じ。
写真左側の丸い穴は電源ユニットのFAN、反対側はメッシュになっています。

正面と背面はこんな感じ。
正面は吸気穴が空いているだけでシンプルな感じ。
背面には電源とThunderboltケーブルの差込口があります。

背面はこんな感じ。
よく見ると背面にも穴が空いてますね。
前後左右底部と穴だらけで、通気性はとにかく高そうなケースです。

続いて、GPUの方を見ていきます。
Macはメーカー側で用意したドライバやユーティリティソフトをインストールする事が出来ないので、メーカー側でのカスタマイズが施されていない、シンプルな製品を選ぶ方が良いと思います。
なので今回は玄人志向を選びました。
付属品も必要最低限で非常にシンプル。

付属の冷却ファンのデザインはまあ頑張っている感じですが、プラスティック感が強く安っぽい印象を受けます。
まあ、これはケースの中に隠れてしまうのでデザインはどうでも良いんですけど。

電源は8ピン1個仕様。
一応、オーバークロックモデルなので消費電力多いかもしれませんが、8ピン1本なら500Wあれば問題は無いでしょう。

出力端子はDisplayPort,HDMI、DVI-Dの3つ。

という訳で、こちらのグラフィックボードをAKiTiO Nodeに取り付けていきます。
AKiTiO Nodeのケースを開けるのですが、まず背面に付いているネジをはずします。

続いて、ケースの中身を前に押し出します。
取っ手が付いているので引っ張りたくなるんですが、この取っ手を押し込む感じです。
そうすると、前側からケースの中身が抜けます。

ケース内部はこんな感じ。
330mm位の長さのグラフィックボードを入れる事が出来るので、普通のサイズなら3連ファンでも大丈夫な気がします。
ただ、2スロット分の厚みの製品にしか対応していないので、2.5スロット使うような分厚いグラフィックボードは無理でしょうね。

ケース側で用意されている補助電源は6ピン+2ピン×2個。
500W電源ですが、一応消費電力の多いハイエンド機種も想定している感じです。

PCIスロットはこんな感じ。
今はグラフィックボードって基本X16に挿すので、この形のPCIスロットに挿すのには少し違和感を感じますね。

という訳で、グラフィックボードを取り付ける為にブラケットを外します。

後はグラフィックボードを挿して、ネジ止めするだけです。
この作業自体は普通のPCと同じですね。

これでeGPUの準備が完了。
後はMac miniに繋げば使えるのですが、Mac mini(2018)にはeGPU周りの不具合があるようで、eGPUをプライマリディスプレイにすると起動出来ない(画面に何も映らないだけ?)という中々致命的な問題があり、全然アップデートでも改善されないようです。
どうやらこれはmac OS Catalinaでの不具合らしいですね。

実際、私も試しましたが駄目でした。(macOS 10.15.7)
試しに30分位放置して待ってましたが、画面は真っ暗なままでした。

なので、事前情報を元にこういうのを買っておきました。
HDMIエミュレータという機材で、これをHDMIポートに挿し込む事でディスプレイに繋がっているように認識させる事が出来るようです。
今回は4Kディスプレイを使っているので、4K対応の物を購入。

本来のディスプレイと違う解像度でキャプチャをしたりする時に使ったりするらしいですね。

こんな感じでMac mini側のHDMIポートに挿すだけ。

割とアホらしい解決策なのですが、これでMacはHDMI側に映像を出力しようとして起動させます。
OSが起動したらeGPUも動き出すので、画面に映像が映るようになるようです。

という訳で、こんな感じの構成になります。
これでeGPUをプライマリディスプレイにしても起動する事が出来るようになりました。

という訳で、私のMac miniはこんな状態になりました。
eGPUも一緒にメッシュラックに乗せているので、ATXのPCケースよりもデカくなりました。
あと、電源を入れると正面下側に付いているLEDが青く光りますね。

起動するとこんな感じ。
特に設定やドライバのインストールなどは不要でそのまま認識されました。
ドライバは元々Macに組み込まれているようで、勝手に当たるらしいです。

システム情報もこんな感じ。
ここを見ると内蔵グラフィックとeGPUが両立している事が分かります。

尚、メニューバー上に「AMD Radeon RX 580を接続解除」というボタンが出てくるようになるのですが、今回はeGPUをプライマリディスプレイ用に使っているので、これを押すと画面が真っ暗になって操作できなくなります。

尚、eGPU切断後にMac側にディスプレイ出力用のケーブルを繋いでいても何も映らず、電源長押しで強制終了する事になりました。

まあ、押すのは厳禁な感じ。
もしかしたらeGPU側をプライマリディスプレイにして、本体にHDMIエミュレータを挿しているのが良くないのかも知れませんが…。

ディスプレイの情報こんな感じ。
「Acer ET430K」が私が使っているメインディスプレイ、「28E850」がHDMIエミュレータによるディスプレイです。

ディスプレイはミラーリングにしているので、アプリケーションが行方不明になる事はありません。
意味は無いと思いますが、解像度の設定も可能です。

という訳で、では実際にeGPUの効果を確かめてみます。
と、その前に基本はMac側が勝手に判断するらしいので、必要かどうか怪しいんですが、各ソフトで「外部GPUを優先」にチェックを入れていきます。
とりあえずAdobe製品には一通り適応。

3D系のアプリはもちろんチェックを入れました。

出てくるか出てこないかはアプリケーション次第な感じですが、GPUなんて使わないだろってアプリケーションにも出てきます。
Microsoft OfficeみたいにGPUなんて使ってないだろって思うアプリにも「外部GPUを優先」のチェックを入れておきました。

後、何故かiLife系アプリのiMovieでは外部GPUの選択肢が出てきませんでした。
一番GPU使いそうなんですけどね…。

という訳で、まずは動作が安定しているかを見るついでにベンチマーク計測です。
Geekbenchi 5のOpenCLです。
ベンチマーク中はちゃんとRX 580の負荷が高まっているのでちゃんとeGPUが使われているっぽい事が分かります。
ただ、100%にはならないですね。

スコアは33701でした。

RX 580だと43718らしいので1万ポイント位スコアが低いですね。

スコア33701だとこの辺りのGPUと同性能らしいです。

ちなみに、eGPUの効果でどの程度改善されたのかと言うと、割と劇的な変化がありました。
まず、Premire Proを全画面にしつつフルHDのプレビューを画質劣化無しで出来るようになりました。
そして、動画のエンコードは今まで5分の動画を5分程度掛けていたのですが、それが2〜3分程度で終わるようになりました。

中々いい効果が出ました。

eGPUを繋いで暫く使ってみたのですが、特に使用に支障はありません。
GPUを要求する重い処理を行う時は勝手にeGPU側のグラフィックボードを使い、そうじゃない処理は内蔵GPUを使う感じの挙動をしており、この辺りはMac側が勝手に判断しているような感じです。

HDMIエミュレータのお陰でOSの起動に関しても内蔵GPUの時と大差ない速度で起動しますし、FANの音も大したことはありません。
ケースファンは常時動いていますが、それ以外のファンは負荷が掛からないと回らない仕様になっているようですし、ベンチマーク中や動画エンコード中などの高負荷時でもeGPUの正面で47デシベル、机の上で35デシベルでした。
むしろエアコンの音の方がうるさい位ですね。

ただ1点、Macがスリープすると復旧にめちゃくちゃ時間が掛かります。
なのでスリープの設定とディスプレイの自動消灯の設定はOFFにしておいた方が良さそうです。