KJ Works製 Glock CO2マガジン専用のガスルートを絞って流量を減らすパーツを作りました。 | エボログ

KJ Works製 Glock CO2マガジン専用のガスルートを絞って流量を減らすパーツを作りました。

2020年12月14日

当ブログを昔から見ている人はご存知かと思いますが、3・4年前までは結構CO2ガスガンを弄ってブログネタにもしていたのですが、一時期を堺にぱったり更新をやめていました。
まあ、色々事情はあったのですが、一番は業界的にCO2ガスガンの雲行きが非常に怪しくなってきたので自重してた感じです。

ただ、検証だけは続けていました。
そして、昔は非常に危うい存在で、一部通販サイトでしか購入する事が出来なかった海外製のCO2ガスガン本体やCO2マガジン(国内団体の非認可品)が店頭で売られるようになり、それをデチューンする為のパーツの販売やショップカスタムとしてデチューンを行う店も出てきて(昔は裏メニュー的な感じで公にはされてなかった)おり、「いつの間にこんなユルユルになったの?」「業界的にこんな状態なら1ユーザーが自重する必要無いじゃん?」と勝手に思ったので、デチューン方法として「うまくいったな」と思った物を3Dプリントで作ってみました。
元々はアルミ板を加工して作ってたんですけどね…。

という訳で、このパーツはガスルートパッキン(ガスケット)の内側に取り付けるパーツで、放出ガスをマガジン内で絞る事が出来ます。

一時期はフローティングバルブ側で流量を調整したりノズルを絞る方法を取っていましたが、あの方法だと色々問題も起きやすかったので、結局マガジン側で絞った方が良いなと思ったので、この方式に切り替えていました。

流量自体を絞る事によって、初速が下がるだけではなくリコイルもマイルドになります。
CO2と言えば可動部品が壊れてしまうな(実際壊れる事も少なくはない)、えげつないリコイルが売りの1つだと思うのですが、それがフロンガス並の作動性になります。

絞りパーツのサイズは1.2mm、1.5mm、2mmの3種類。
尚、光造形の問題で設計よりも0.05〜0.1mm程度大きく(膨張して)出力されてしまうので、実際は約1.1mm、約1.4mm、約1.9mm程度のサイズになっているはずです。

それぞれを上から見るとこんな感じ。
ちょっと見えづらいですが、穴の大きさがそれぞれ違っています。

下側はこんな感じ。
これが放出バルブ側になるのですが、一応スムーズにガスが流れるようにテーパーを掛けています。
気持ち程度の処理ですけどね…。

対応マガジンはKJ Works製品のGlock用CO2マガジンです。
CO2マガジンはAPS、WE、DOUBLE BELL、KJ Worksの4社を試して最も銃との相性問題が少なく、動作が安定しており、使い勝手が良かったのがKJ Works製品だったので、これ用のパーツを作りました。
あと、KJ Works製のCO2マガジンはAPS製に続いて比較的流通も多いですからね。

取り付け方は簡単で、まずリップを外してガスルートパッキン(ガスケット)の内側にアクセス出来るようにします。

イメージ的にはガスルート(写真赤矢印)上にはめ込むパーツなのですが、写真のように、先にマガジン側に取り付けると、ガスルートパッキン(ガスケット)の装着が少し難しくなります。

絞りパーツは先にガスルートパッキン(ガスケット)側に取り付けて、リップをマガジンにはめ込むと取り付けやすいです。

という訳で、こんな感じで結構大幅にガスルートが絞られます。
また、見ての通りガスルートはガスケットのかなり後ろ側になります。

後ろ側にしている理由としては、単純にフローティングバルブの閉鎖タイミングを早める為です。
これも初速を落とすための措置の1つです。

という訳で、KJ WorksのGlock用マガジンは3本持っているので、それぞれで試した結果を紹介します。
尚、当記事で紹介する検証結果はあくまで一例であって、銃との相性だったりカスタム内容によって大きく変わってくるのであまり参考にはならないかも知れません。(実際、相性問題によって何度も想定していない結果になっています)

尚、検証に使っているBB弾は全て東京マルイ 0.20g樹脂弾で、ガスの残量が十分ある状態のCO2 12gカートリッジ(常温)です。

東京マルイ Glock17 GEN4+CO2マガジン

まず、無難な機種として東京マルイ Glock 17 GEN4で試してみました。

結果はこんな感じで、1.2<1.5<2とまあ順当に初速が上がっていく感じです。

動作に関してはTwitterの方に投稿しています。
動画だと少し伝わりづらいかもしれませんが、1.2だとたまに動作不良を起こしてブローバックもかなりゆっくり目、1.5だと常温のフロンガス(HFC134A)位、2だと温めたフロンガス位のリコイル感です。

尚、ガスルートパッキンを東京マルイ形状の、アールが掛かっている物に変えると気密が高まる為に初速が上がり、1.5(MIDDLE)で80m/s前半程度の初速になり、リコイルも少し増えます。

Action Army AAP-01アサシン+CO2マガジン

Action Army AAP-01アサシンだと箱出しノーマル状態だとCO2マガジンを扱う事が出来ない(ハンマースプリングが柔らかすぎてバルブが叩け無い)ので、ハンマースプリングを強化する必要があります。
この銃は内部がGlock互換なので、Glock用の強化ハンマースプリングを使ってバルブを叩けるようにすれば使えます。

私のAAP-01は既にフローティングバルブやHOPパッキンを弄ってしまっているので、箱出し状態では無いですが、Glock19用130%スプリングを組んだ状態でこのような初速になりました。

VFC Glock19 GEN3

最後に、VFC Glock19 GEN3です。

まあ、これも順当に初速が上がっていますね。

尚、VFCのGlockシリーズはマイナーチェンジを繰り返しており、旧モデルと新モデルで中身が別物になっている個体も存在します。


尚、これらの例では絞れば絞る程初速が低くなるという当たり前の結果になっていますが、実はそうじゃないケースもあります。
例えば、WE Glock35だと1.2では正常に動作しますが、1.5と2では動作しないという事が起きました。
ガスの流量の違いによる相性問題も起きる事があるようです。

WE Glock35 + CO2マガジン

この動画で写っているWE Glock35の初速はこんな感じです。
1.2以外では動作させる事が出来なかったので、1.2のみで検証しています。

これはWE製品では絶対に1.5や2を使えないという訳ではなく、銃側を調整する事で1.5や2を使えるようにする事も出来ると思います。
また、WEはロット差も激しいですし、輸入業者ごとにデチューン方法が違っていたりもするので、個体によっては使える場合があるかもしれません。


という訳で、こちらのパーツはBOOTHにて販売を行っていますので、ご興味のある方はぜひ。

尚、「この銃との組み合わせだとどれを選べばいいですか?」とか「KJ Works以外のマガジンで使えますか?」とか、「この銃で初速いくつ出したいんですが、どれ買えばいいですか?」みたいな問い合わせには答える事が出来ません。
こればかりは推測する事が全く出来ず、組んで試してみないと何も言えないです。
パーツを見て、理屈を理解して、その辺りを自力で調整する事が出来る人向けのパーツですね。

また、流量を絞る事によって燃費の改善が期待出来ますが、これも個体によって変わってくるので、一概に「何%燃費改善」とか「何発撃てる」みたいな事を断言する事は出来ないですね。

そういう動作検証を行う事も考えて、「お試し3点セット」という形で提供しています。