手持ちのT1クローン系ドットサイトを比較してみた(レンズ、レティクル周りを重点的に) | エボログ

手持ちのT1クローン系ドットサイトを比較してみた(レンズ、レティクル周りを重点的に)

2021年3月18日

手持ちのT1クローン系ドットサイト、なんだかんだ少しずつ増えてきて、7台あったので比較してみる事にしました。
ただ、クローンは持ってるのに本家T1は持ってないんですよね…。(無難過ぎて値段に対して興味が沸かない)

今回比較するのは下記製品。

  • SIG SAUER ROMEO MSR
  • Vortex Crossfire Red Dot
  • Vortex SPARC AR
  • SIG SAUER ROMEO4B
  • SIG SAUER ROMEO4H
  • HOLOSUN HS403A
  • NOVEL ARMS COMBAT AIM T1

上記以外にもT1マウントに対応しているドットサイトは幾つかあるのですが、形状や構造的にT1クローンとは言えない物もあるので、そういう製品は省いています。

覗いた時の様子とレティクル形状、明るい屋外での輝度について

という訳で、まずは覗いた時の様子について観ていきます。
撮影時のカメラの設定はマニュアルで固定にし、屋外で覗いた時の視野の広さやレンズの色味、レティクル形状・明るさを見比べる事が出来ると思います。
また、カメラは最も視界が広くなる位置で撮影しています。(カメラの位置を合わせている訳ではありません)

尚、レティクルの輝度に関しては肉眼で十分視認出来る最低輝度で合わせ、「設定輝度/最大輝度」と表記します。

SIG SAUER ROMEO MSR

レティクル輝度:7/10

このドットサイトを最初に撮影したので、これをベースに他製品を比較してみます。
尚、レティクルは40m先のマンターゲットの腰辺りに合わせています。

Vortex Crossfire Red Dot

レティクル輝度:9/11

透明度が比較的高めですが、視野が少し狭いです。
チューブ周囲の視界は左方向がかなり広く、右側は輝度調節ノブがある為に狭めとなっています。

Vortex SPARC AR

レティクル輝度:5/10

レンズの透明度はかなり高く、肉眼とほぼ変化無し
先述のCrossfireに比べるとほんの僅かに視野は広い感じですが、ハウジング全体がラバーケースで覆われている為に周囲の視野が狭くなってしまっています。
また、レティクルの輝度を下げても十分な明るさがある為、明るい屋外でも半分の輝度で十分でした。

SIG SAUER ROMEO4B

レティクル輝度:7/10
※レンズ形状の問題でレティクルが縦方向に伸びてしまっています。このモデルの仕様らしい。

レンズは少し暗くなっていますが、視野はかなり広く、30m先のマンターゲットがほぼ全て写り込んでいますね。
レンズ周囲の視野はバトラーキャップの影響で上方向が完全に死んでいますが、これはバトラーキャップを下に下げる事も可能なので、デメリットにはならないでしょう。

SIG SAUER ROMEO4H

レティクル輝度:7/10

基本はSIG SAUER ROMEO4Bと同じなのですが、このレティクル、小さすぎてピントを合わせるのが物凄く大変で撮影時のカメラの位置がズレてしまい、少し違う見え方になっています…。

ちなみに、肉眼でもこのレティクルを扱うのは難しく、マグニファイア必須だと実際に使っていて感じました。
かなり特殊なレティクルだと思います。全体的に小さすぎる…。

HOLOSUN HS403A

レティクル輝度:7/10

割とクリアなレンズを使っている製品ではあるのですが、こうやって比較して見比べてみると青っぽい方ですね。
視野の広さはROMEO4系と同程度ですが、ハウジングが薄いこともあってか周囲の視界が広めな印象があります。

NOVEL ARMS COMBAT AIM T1

レティクル輝度:8/11

ちょっとこれだけマウントベース無しなので周囲の視界の広さがチェック出来ず申し訳ないのですが、レンズ内の視界は比較的狭めな感じ。
Crossfireと同じような視野の広さですね。


写真を並べるとこんな感じになります。
こうやって並べると視野の広さやレンズの色味などが分かりやすいと思います。

そういえば、ROMEO4BとROMEO4H以外全部2MOAドットなんですよね。

ちなみに、ROMEO4Bはサークル+ドットという、EoTechやVortexなどのよくあるホロサイトと似たような形状をしているので、せっかくなのでホロサイトとT1系のサークルレティクルでどういう差があるのかを見てみようと思います。

という訳で、Vortex AMG UH-1 Gen2とSIG SAUER ROMEO4Bを見比べてみました。

これといった感想は無いんですが、レティクルの明るさは圧倒的にホロサイトですね。
レティクルの綺麗さに関しては共に同じ感じですが、ROMEO4Bの方は若干縦方向に歪んでいるのでちょっと残念な感じになっています。

接眼レンズ側の見え方について

続いて、レティクルではなく接眼レンズ側にピントを合わせた状態で撮影し、構造的な所を比較していきます。
レティクルはボヤケてしまうので全て消灯しています。

SIG SAUER ROMEO MSR

まず、フチから接眼レンズにかけて斜めに削り込まれており、そこに乱反射防止の細かな段差が付いています。
少し奥まった所にレンズが付いているので日除けの効果がしっかり聞いている為にレンズが暗くなっていますが、その分レンズの反射などが無く視認しやすくなっています。

Vortex Crossfire Red Dot

レンズの内側にレンズよりも一回り小さいサイズの筒が付いており、ここにレティクルの発光モジュールが付いている仕様です。
この構造はT1系に限らずチューブ系ドットサイトでよく見受けられる構造で、視野が少し狭くなってしまうという特徴があります(先述の通り、実際視野は狭いです)
また、サンシェードの効果はかなり薄いです。

Vortex SPARC AR

Crossfireに乱反射防止の段差と深めの日除けを追加しているような感じの構造をしています。

SIG SAUER ROMEO4B

ROMEOシリーズはバトラーキャップが付属しているという事もあってか、奥まった位置にレンズがあるので日除けの効果がかなり出ている印象があります。
また、上記で紹介したVortex2製品とは異なり、レンズの内径とレティクルの発光モジュールが付いている筒の内径がほぼ同じサイズの為、広い視野が確保出来ています。

SIG SAUER ROMEO4H

基本的には上記で紹介したROMEO4Bと同じですね。

HOLOSUN HS403A

サンシェードは浅めですが、しっかり乱反射防止用の段差が付いています。
また、ROMEO系と同様にレティクルの発光モジュールが付いている筒の内径がほぼ同じサイズで視野が広いです。(どちらかと言うと、HOLOSUNがこういう仕様だからROMEOも同じ仕様だと思いますが…)

NOVEL ARMS COMBAT AIM T1

Crossfireに乱反射防止の段差を取り付けたような形をしています。
レティクルの発光モジュールが筒に付いている仕様なので視野が狭いのはこれが理由ですね。


並べるとこんな感じです。
こう見ると同じT1系とは言っても結構個性が違っているのが分かると思います。

対物レンズ側のフチの構造について

続いて、対物レンズ側のフチの構造を見ていきます。
これはレティクルの視認性や視野の明るさ、単純にレンズの反射具合に影響します。

撮影時はドットサイトの角度を合わせて撮影しているので、構造を比較しやすくなっていると思います。

SIG SAUER ROMEO MSR

という訳で、今回も基準となるROMEO MSRから。
この角度からでも結構しっかりと対物レンズを視認出来ます。

Vortex Crossfire Red Dot

ROMEO MSRに比べるとあまり奥まっ所には入っていないので、割とむき出し状態です。
レンズコーティングの都合上この角度からだと非常に薄暗い黄緑色みたいな色が確認出来、レンズの反射がかなり少ない事が分かります。

Vortex SPARC AR

結構奥まった所に対物レンズが入っています。
尚、本来は対物レンズの手前に1枚マルチコートのレンズが入っているのですが、これは割れてしまったので外しています。

SIG SAUER ROMEO4B、ROMEO4H

この2の製品は構造が全く同じなので、一緒に紹介します。
共にかなり奥まった位置に対物レンズが設置されている為、この角度ではレンズを視認する事が出来ません。

HOLOSUN HS403A

Crossfireと似たような感じの位置に対物レンズが設置されていますが、こちらは鮮やかな琥珀色のレンズコーティングが確認出来ます。

NOVEL ARMS COMBAT AIM T1

レンズは比較的奥まった位置に配置されており、少しレンズがチラ見している感じ。


並べるとこんな感じ。
簡単に言うと、レンズの反射が目立てば目立つほど、隠れていてもこの角度で見られた時に位置バレしやすいって感じです。

あと、レンズが奥まった位置に配置されている場合はチューブ内に余計な光が入り込まないので、像が暗めになる反面、レティクルの視認性が高い傾向にあると思います。

対物レンズのコーティングについて

続いて、個性が結構出るのがレンズコーティングです。
基本的にドットサイトの多くはルビーコートと呼ばれる、赤色のレンズコーティングが施されているのですが、このコーティングも製品によって若干違っています。

一個ずつ紹介するような内容も得には無いので、並べてみますがこんな感じで「赤み」1つを取っても違っている事が分かると思います。

上の写真では全て赤色のレンズコーティングになっていますが、角度を変えると色が変わる製品も少なくはなく、本当に見てて飽きないです。
オレンジ色だったり緑色だったり様々です。

左はROMEO MSR、右はCOMBAT AIM T1

こんな感じで黄色、緑、オレンジ、赤など様々です。
カラーフィルターを付けたスポットライトみたい。

赤系の反射になるように合わせて、色をまとめてみました。

レンズの反射を眺めるのには特に意味はありません。
単なる趣味ですね…。

対物レンズ側の形状とレンズの反射について

最後に、対物レンズの形状とレンズの反射について見ていきます。
先程も少し触れましたが、対物レンズの反射による位置バレって結構多いんですよね。

自分が使っている製品の対物レンズがどう反射しているかどうかは正直確かめた事が無い(使っている分には分からない)んですが、サバゲーしていて草むらから「チラッ」と赤い光が見えたりとか、よくあります。
また、この赤い光というのはかなり目立つので、視界の端の方でも割と気づいてしまうんですよね…。

なので、ドットサイトはなるべくレンズの反射が少ない構造になっている製品を使うのが良いと思います。
レンズの反射を抑えるキルフラッシュを付けるのが最強なんですが、構造的に付けれなかったり、見た目的に付けたくない場合もありますからね。
自分はキルフラッシュはキレイなレンズを暗くしてしまうので好きじゃないので付けない派です。

という訳で、太陽に対して真っ直ぐ対物レンズを向けている状態から、ドットサイトを回転させてどの程度の角度まで反射光を視認出来るかを見ていきます。
写真左が真っ直ぐ向けた状態、写真右は反射光がギリギリ見えなくなる位置になります。

HOLOSUN HS403A(対物レンズが奥まっていない位置の代表)

まず、太陽光に対して真っ直ぐ向いている時(写真左)も反射光がかなり広く広がっている事が分かると思います。
また、太陽光に対して80度程度の角度(写真右)であっても反射光を視認する事が可能で、反射光の角度は実に光源の位置から130〜140度の位置となっています。

※赤矢印が反射光

NOVEL ARMS COMBAT AIM T1(無難なT1クローン代表)

続いて、多分国内シェア トップクラスだと思われるNOVEL ARMS製のT1クローンシリーズの1つなので、無難なT1クローン代表としました。

こちらはレンズが少し奥まった位置に配置されていますが、HS403Aよりも少し反射光が視認出来る範囲が少ない程度で、劇的に反射が抑えられているという訳では無さそうです。

※赤矢印が反射光

SIG SAUER ROMEO4B(手持ちの中で一番対物レンズが奥まった位置にある製品)

最後にSIG SAUER ROMEO4Bです。
これは斜めの位置から対物レンズが視認できない程度にレンズが奥まった位置に配置されています。

この影響でドットサイトが太陽光に対して45度程度の角度になっている時までしか反射光の確認が出来ず、その反射光も太陽光に対して85度程度の角度になっています。

この事から、HS403AやCOMBAT AIM T1よりもレンズの反射が視認できる範囲が極端に狭い事が分かると思います。


という訳で、手持ちのT1クローン系を比較してみました。
こんな感じで同じようなドットサイトでも様々な個性を持っているので、ドットサイトを選ぶ時はこの辺りも気にして選んでみると良いかも知れません。

自分は基本的に性能よりも面白そうかどうかで選んでますけど…。
値段に対して面白ければ買う的な…。