東京マルイ コンパクトキャリーガスガン、LCPを買ってみたのでレビューします
記事作成日:2021年4月16日
先日発売された東京マルイの新作ガスガン、LCPを買ってみました。
こちらは新製品であり、「コンパクトキャリーガスガン」という新しいシリーズの第一弾となる製品になります。
オリジナル(実銃)はRuger LCPですね。
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内容物はこんな感じで取扱説明書と銃本体、マズルキャップ、BB弾、マガジンといった感じ。
という訳で、LCPはこんな感じの小型拳銃です。
コンシールドキャリー用で小型軽量なのが特徴というだけあってかなりコンパクトです。
小型拳銃の王道?機種だと思われるSIG SAUER P230と比較するとこんな感じで、一回りほど小さいです。
スライドとグリップが短く、トリガーガードのサイズがほぼ同じという感じですね。
握るとこんな感じで、小指ががっつり余ります。
ちなみに私が普段使っているグローブは基本的にSサイズなので手は小さい方だと思います。
小型なだけではなくかなり軽いです。
マガジン無しの状態で135gしかありません。
LCPの外観紹介
という訳で、細部を見ていきます。
マズルからは真鍮製のインナーバレルがしっかり見えています。
また、若干ライフリングっぽい凹凸も再現されているのが確認されます。
スライドの刻印はこんな感じ。
スライドとグリップの色味というか質感(スライドはスラッと滑らか、グリップはシボ調のザラザラ)が違っており、割と良い感じになっていると思います。
スライド上部はこんな感じ。
エジェクションポート周りやフロントサイト、リアサイトはスライド一体型になっています。
フロントサイトとリアサイトはこんな感じ。
サイトピクチャーはこんな感じです。
とりあえず「狙うことは出来る」アイアンサイトという感じ。
トリガーは金属。
おなじみの亜鉛ダイカスト。
マガジンキャッチボタンも金属。
誤操作を防止するデザインになっていますが、マガジンキャッチボタン周囲の彫り込みのおかげで割と押しやすいです。
セーフティレバーはグリップ上部付近に付いています。
このレバーを上にスライドさせるとトリガーがロックされます。
割と強めのクリック感があり、動かすのに割と力が必要なのでスムーズなON/OFF操作は出来ませんが一応片手でも操作は可能です。
グリップのRUGEっぽいロゴはこんな感じ。
相変わらず東京マルイはロゴのアレンジが上手いですね。
雰囲気がしっかり残ってます。
マグウェルはこんな感じで程よく面取りされています。
LCPのマガジンについて
付属のマガジンはこんな感じで、フィンガーレストが付いています。
このマガジンの面白い所はこのマガジンにノズルが組み込まれている構造です。
昔、ウエスタンアームズやデジコンなどのメーカーが固定スライドガスガンに採用していた方式で、非常に懐かしみがあります。
今の時代でこの方式がもう一度見れるとは…。
尚、ノズル前進時は写真の通りしっかりノズルが飛び出す方式なので気密やBB弾の保持位置は良さそうな印象があります。
ガスはマガジン底部から入れます。
こちらにもRUGERっぽい東京マルイオリジナルデザインロゴが入っています。
BB弾はフォロワーを下げた状態で下から入れるスタイルです。
上から入れる事も可能ですが、この時もフォロワーは手動で下げる必要があります。
装弾数は10発、シングルスタックです。
マガジンの重量はガスが空の状態で124g、ガス(HFC134A)を満タンに入れた状態で127gだったので、ガスは3g入る感じ。
冒頭で紹介した通り銃本体が135gなので、マガジンの重量は銃全体の半分近くを占める感じです。
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箱出し状態での初速について
という訳で、箱出し状態での初速を見ていきます。
使用しているガスはHFC134A、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。
まずは常温(20度)での初速です。
56m/s〜55m/sといった感じで、マガジンが冷えている割には中々安定した初速が出ていました。
続いて、少しマガジンを温めてみました。
とりあえず33.7度まで上げてみた所、10m/s程度上がって65m/s前後まで上がりました。
そこそこ暖かくなってくるとこれくらいのマガジン温度になりますが、この時に丁度、同社製の18歳以上用エアーコッキングハンドガン位の初速が出るようです。
こんな小さい銃なのにしっかりした初速が出るようです。
更にマガジン温度を上げて40度まで上げました。
結果、初速は71m/sまで上昇。
更に温度を上げて50度。
3m/s程度上がって74m/sという結果に。
小型故に流石に初速は控えめですが、少し温めると60m/sを超える初速が出るのでこれから暖かくなってきた時に楽しみですね。
トリガーの重さについて
LCPはダブルアクションオンリーなので、どうしてもトリガーストロークとトリガープルが重いです。
ただ、トリガーストロークは普通のダブルアクションと同レベルのストローク量でそこまで違和感は無いですし、トリガープルが重いと言っても感覚的には銀ダンに近い感じがしました。
まず、トリガーストロークとトリガーフィーリングに関してはこんな感じ。
引き始めからハンマーダウン直前までは徐々にトリガーが重くなっていく感じ、ハンマーダウン直前で急激に重くなるので、一応ハンマーダウン直前は案外分かりやすいです。
トリガープルの重さも測ってみました。
10回計測した結果、最大2.64kg、最低2.35kg、平均2.50kgという結果になりました。
フィクスドスライドガスガンのトリガープルは3kgを超える場合が多いのですが、そう考えるとこのLCPは割と軽い部類のようです。
ただ、グリップが小さいので引きやすいかと言うと微妙な所で、ガク引きせずに撃つには少し慣れが必要な印象がありました。
ちょっとだけ分解して中身を見ていきます
分解レビューは追ってやるつもりですが、スライドを外すまでは簡単に行えるので、軽く見てみる事にします。
LCPのスライドを分解するにはまず、リコイルスプリングガイド的な部分に付いている六角ネジを外すだけです。
面白い形のインナーバレルですね。
外径は普通の8.5mmですが、中央の窄んでいる所は7mmになっています。
この窄んでいる所は基部パーツの出っ張りを逃がす為の物ですかね…。
外径7mmで内径6mmって事はここの肉厚0.5mmかぁ…。
チャンバーパッキンもかなり特徴的な形状。
固定HOPは板バネのテンションで行っているので、ここを調整すればなんちゃって可変HOP化する事も出来そうです。
ハンマーはシンプルな感じで、ハンマー自体が放出バルブを叩く仕様でした。
ノズルはトリガーと連動して動くバーに引っかかる方式で、動きを見ているとハンマーダウンの直前にノズルがしっかり閉鎖され、ガタツキも無く安定したノズルの動きを実現している感じがしました。
尚、このバーはセーフティーの機構にも絡んでくるパーツです。
という訳で、東京マルイ コンパクトキャリーガスガン LCPのレビューは以上になります。
分解レビューはまた後日…。