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GRACE OPTICS M1 ミニリフレックス ドットサイトを買ったのでレビューします(6MOA グリーンレティクル)
記事作成日:2021年4月20日
GRACE OPTICS製のミニリフレックス ドットサイト、M1を買いました。
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オフィシャルサイトの商品ページを見て分かる通り、ハンドガンのスライドに乗せる…というか、SIG SAUER P320のスライド専用設計に近いドットサイトです。
レティクルサイズは3MOAと6MOAで、レティクルの色は赤と緑。
今回は6MOAの緑レティクルを購入しました。
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内容物は取扱説明書とドットサイト本体、ローマウントベース、電池(CR1632)、調整工具、マウント固定用のネジ、L字レンチ、クリーニングクロスといった感じ。
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調整工具はこんな感じで、ゼロイン調整用のマイナスドライバーと電池の蓋を開ける為の突起が付いています。
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説明書にはドットサイトの使い方とマウント周りの寸法が載っています。
冒頭でSIG SAUER P320専用と紹介しましたが、このドットサイトのマウントはSIG SAUER ROMEO1規格となっています。
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ネジ位置はNoblexのDocterと同じなんですが、マウント側の突起の位置が違っているので、社外マウントに付ける場合は気をつける必要があります。
という訳で、GRACE OPTICS M1の外観を紹介します。
まず、見ての通りかなり薄いです。
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横から見るとこんな感じ。
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上から見るとこんな感じ。
電池はこちら側から入れる仕様となっています。
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マウント下部はこんな感じで、基板周りのユニットがプレートによって押さえつけられている感じです。
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レンズはこんな感じでドットサイトのレンズとしては異様なまでの分厚さ(約5.5mm)があり、上側がレンズむき出しというかなり独特な構造になっています。
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構造的に前側に付いているネジを外せばレンズを外す事も出来そうな気がします。
電池は付属の工具を使って開けると楽です。
電池はCR1632という少し小さめのリチウム電池を使用します。
尚、キャップ側に緩み防止(電池のガタツキ防止?)用と思われるOリングが付いています。
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輝度調節ボタンは左右に付いています。
消灯状態で「↑」を押すと点灯、「↓」を長押しすると消灯します。
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輝度は可視光8段階、NVモード2段階の10段階です。
エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれこんな感じでマイナスドライバーを使って回します。
クリック感は無く、硬めに回るダイヤルです。
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付属のローマウントベースについて
続いて、付属するローマウントベースを見ていきます。
M1には20mmレールに取り付けられる、マウントベースが付属します。
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ドットサイトを固定する時に使うネジ穴にはインサートが埋め込まれています。
また、ドットサイト側の窪みに入り込む突起は後ろ側の2本のみ。
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こういう構造故に、基本的に厳密な形のDocter系のマウントベースにM1を取り付ける事が出来ません。
まず、前側の突起が邪魔になりますし、後ろ側の突起に合わせるとネジ穴の位置が合わなくなるので、どうしてもDocterマウントを使いたい場合は4箇所の突起を全部削り落としつつ、ちょっとのズレには目をつぶって使う必要があります。
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例えばDCI GunsのDocterマウントのようにそもそも突起が付いていない製品だったり、突起を削り落としやすい仕様であれば取り付けは楽だと思います。
また、マウントを固定するネジにも注意が必要で、付属のネジを見ると分かるのですが、ネジ頭がかなり細いです。(写真右側の右に置いてるのがよくあるM3六角穴付きボルト)
また、ネジピッチはインチになります。
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マウントを取り付けるとこんな感じ。
![](https://i0.wp.com/blog.evolutor.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC02290.jpg?resize=1366%2C911&ssl=1)
レンズコーティングと覗いた時の様子について
レンズのコーティングは黄緑系のコーティングが確認出来ました。
レンズの色味はほんの僅かにスモークが掛かった感じのクリアなレンズとなっています。
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白い壁を見てみるとこんな感じになります。
レンズの内側が少し暗くなっていますが、別の色が乗っているような感じには見えません。
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レティクルを点灯させるとこんな感じ。
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尚レティクルは高速で点滅するタイプのようです。
バッテリーライフを伸ばすためにレティクルを点滅させる仕様のドットサイトはよく見かけるので、この製品もそういう仕様だと思います。(ちなみに、レーザーサイトもよく点滅している)
M1、レティクルを点滅させてバッテリーライフを伸ばす仕様かな。 pic.twitter.com/3t9WWjFryR
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) April 19, 2021
このレティクルの点滅はカメラで撮影した時にはっきり分かるのと、肉眼でも高速でドットサイトを左右に振りながらレティクルを覗くと点滅に気づけたりします。
こういうドットサイトは度々見かけるので、特殊な仕様では無いと思うのですが、気になる人は気になるかな?と思いました。
ちなみにレティクル点滅は特にリフレックスサイトでよく見かける気がします。
やはり遮光出来ていない分、輝度を上げる必要があるからなんですかねぇ…。
続いて、いつもの歪みチェックとパララックス計測を行っていきます。
まず、レンズの歪みですが非常に分厚いレンズを採用しているという事もあって、レンズ内と外で像のズレが生じています。
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像のズレを意識せずに普通に狙っていても気になるレベルのズレですね。
ただ、魚眼レンズのような感じではなく、全体的に倍率が付いているような感じなので、狙ってて酔うような事はありませんでした。
この状態で視点を上下左右に動かしていきます。
上下左右全てにおいて問題なし。
上下に関してはレンズの幅が狭い事もあって大きなパララックスはありません。
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また、これは流石は実物といった感じなのですが、レティクル自体の歪みはありません。
他のミニリフレックスサイトとの比較
最後に、他のミニリフレックスサイトとの比較を行います。
私が所有している物は今回紹介する物以外にも幾つかありますが、とりあえず王道な製品と比較してみます。
写真左からM1(当記事でレビューしている奴)、TASCO OPTIMA 2000、Noblex Docter(レプリカ)、Trijicon RMR(レプリカ)Trijicon SROとなっています。
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まず、大きさに関してはこんな感じで、DocterやRMRよりも少しだけ大きく、SROよりかは小さいという感じです。
ちなみに、左側3機種がいわゆる「Docter系マウント」を採用しているのですが、見ての通りネジ穴の前後位置が全然違っています。
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覗いた時の見え方はこんな感じ。
他の機種に比べてM1はかなり高さが低い事が分かると思います。
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という訳で、GRACE OPTICS M1のレビューは以上になります。
とりあえず見た目の癖が強い光学サイトですね。
スペック的には無難な所をしっかり押さえている感じで、若干倍率が付いているように見える以外は特に気になるような所もありませんでした。
ただ、マウントの形状がROMEO1互換なのでそこが少し厄介な所ですね…。
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