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東京マルイ 次世代電動ガン MP5A5の内部カスタム(側面吸気ピストンヘッド組み込み、AOE調整、トリガーのショートストローク化)

記事作成日:2021年8月23日

先日分解レビュー記事を投稿した、東京マルイ 次世代電動ガン MP5A5ですが、組み立てながらちょっと弄っていきます。

分解レビュー記事でも紹介しましたが、ぶっちゃけやる事(弄る所)が無い銃なので、基本的にそのまま組み立てるだけなのですが、ただ単にパーツを元に戻すだけだと面白くないので、とりあえずピストンヘッドだけ交換する事にしました。

今回交換するピストンヘッドはDCI Guns製の側面吸気ピストンヘッド POMの次世代電動ガン用です。

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ピストンヘッドの側面吸気を選択した理由としては、個人的に前方吸気が好きじゃないからです。
ノズルから砂埃などの細かなゴミを吸い込みやすいですし、ピストン後退時の抵抗も多いので…。

そして、前方吸気を選ばなかった理由としては、エアーの圧縮に関してはなるべく純正の仕様のままにしたかったからです。

尚、今回購入したDCI Guns 側面吸気ピストンヘッドはネジの固定方法が変更された新型です。
従来型はピストンヘッド側にネジ穴が設けられていたのですが、新型ではスラストベアリング側にネジ穴が設けられており、東京マルイ純正ピストンヘッドのようにピストンヘッド側からねじを締め込む仕様に変更されています。

重量は東京マルイ純正ピストンヘッド+錘と同じ11gなので、大きくセッティングを変更せずに済みます。

次世代電動ガンは箱出し状態でバランスがしっかり取られている製品なので、今回みたいに純正のバランスをなるべく崩したくない場合に便利ですね。

ピストンヘッドの形状自体はスタンダード電動ガン用と同じだと思います。
違いは付属のスラストベアリング部の仕様で、純正の錘と同サイズの厚みが設けられているのと、ラックギアの金属歯部分の段差を逃がすために、スラストベアリング側がかまぼこ状に切られています。

ピストンヘッドを仮組みしてAOEチェック。

別にこれでも問題は無いんでしょうけど、流石に気になるレベルの位置だったので、調整します。

今回使うのはG.A.W. 電動ガン用 AOEアジャストスペーサーです。
久しぶりに使いますが、最近在庫を補充したのでこれを使います。
あと、ワッシャーよりもこっちの方が軽いというのもあります。

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こちらを組み込むにあたって、側面吸気ピストンヘッド付属のネジだと少し長さが足りない感じだったので、長いネジを別途用意しました。
※AOEアジャストスペーサーに付属するネジはこのピストンヘッドには使えません。

AOEアジャストスペーサーと側面吸気ピストンヘッドを固定します。
ピストンの重量は24gになったので、純正状態よりも2g増えました。

尚、ネジにはネジロック剤(ロックタイト 263)を塗布しておきました。

AOEを調整するとラックギアの3枚目がセクターギアに干渉してしまうので、これを少し削りました。
結果、AOEはとても良い感じになりました。

ちなみに、ピストンのラックギアを削った時の感触が3000〜4000円位で売られてるナイロンファイバー系のカスタムピストンみたいな感じで、ラックギアの金属歯が3枚にさえなっていればパワー系(流速系)のカスタムでも対応出来そうなレベルのピストンだと思います。

続いて、ピストンヘッドのOリングをシリンダーのサイズに合った物に交換します。
DCI Guns 側面吸気ピストンヘッドにはG.A.W. FRUS-Oリングが標準で組み込まれていますが、これをG.A.W. FRUS-Oリングに交換します。

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Oリングはコンマ数ミリ単位の寸法差によってスムーズさと気密が大きく変わってくる上に、実際に組み合わせてみないと分からないですからね。
調整中に詰まないように、Oリングは沢山用意してます。

ピストン周りのグリスはG.A.W. G-GREASEを使用していますが、ギア周りのグリスは東京マルイ純正のままにしています。

メカボックス内部で行ったカスタムはこんな所です。
後はパーツをもとに戻していくだけなんですが、一回全部組み立てた後に「やっぱりトリガーストロークを短くしよう」と思って、再度バラしました…。

基板を外せる所までバラした後、マイクロスイッチにプラ板を貼り付けます。
ARESのVer2系EFCSメカボックスでよくやっていたショートストローク化と同じ方法ですね。
1mmのプラ板を2枚貼り付け、トリガーと接触する面を斜めにカットして微調整しました。

そして、再度組み立て。
いつもならロアフレームを組み立てた段階で一旦動作チェックを行うのですが、リコイルユニット周りが付いている事もあってこの状態で動かすのはやめておきました。

リコイルウェイトロッドが完全に固定されているならこのまま動かしても良かったのですが、いかんせんグラグラな状態なので、何か問題が起きるかもという不安があったのでね…。

バレル・チャンバーは純正のまま組み立てただけです。
こちらも特に弄る事が無いと思います。

バレルは加工しないと他の物が使えず、純正パッキンは十分優秀なので社外製品に変更する理由が特に無いですし、ノズル形状がコンパクト電動ガン用パッキンに合わせて設計されているように感じられたので、無理に電動ガン用に変えたりしない方が良いだろうなと。

ロアフレームとアッパーフレームを合体させる時に注意しないといけないのは、ダミーボルトをちゃんとリコイルユニットに引っ掛けておく必要があるという事です。
赤矢印の突起にダミーボルトの羽が引っかかっている事を確認してから組み立てます。

一通り組み立てたら動作チェック。
バッテリーは箱出し状態の動作テストに使ったのと同じ、NEOX 7.4V 1200mAh LiPoバッテリーです。
使用弾は東京マルイ 0.20g樹脂弾。

ちょっとギア鳴りが気になった(これは箱出し状態でも少し鳴っていた)ので、ピニオンギアの位置を調整。
これで静かになりました。

初速は95m/s半ば〜96m/s前半で安定、発射サイクルは秒間15発でした。
初速は約1m/sアップ、発射サイクルは秒間0.1発上がりました。

動作の問題が無かったので、最後にコネクタをXT30に交換します。
元々MR30を別途用意して変換コネクタを作ろうと思っていたのですが、純正の変換コネクタを弄って作る事にしました。

手元にあるLiPoバッテリーで、MP5のハンドガード内に入るサイズはそれなりにあったのですが、DCI Guns 7.4V 1000mAh LiPoバッテリーが一番入れやすく、収まりも良かったのでこれを使う事にしました。

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尚、トリガーのショートストローク化に関してはこんな感じになりました。
次世代MP5のトリガーは最初トリガープルの軽い遊びがあって、更に引くとトリガーが重くなり、そのまま引き続けるとスイッチが押されるという仕様になっているのですが、
このトリガーが重くなるのとほぼ同時にスイッチが押されるようになりました。

ちなみに、これで引き始めは短くなるのですが、引きしろ(スイッチ押された後の遊び)を縮めると、分解できなくなってしまうので注意が必要です。
というのも、次世代MP5はセレクターレバーを外す際にトリガーを深く引く必要があるのですが、引きしろを縮めるとセレクターレバーを外す事が出来なくなります。

最後にDCI Guns 7.4V 1000mAh LiPoバッテリーを組み込んだ状態で動作テストを行っていたんですが、慣れてきたら97m/s台(0.20g使用)まで初速が上がっていきました。
また、発射サイクルはバッテリーとコネクタを変更した影響もあってか秒間15発から17発に増えました。

尚、計測された最大初速は97.93m/s。
本当この銃、ポテンシャル高いっすねぇ…。

とは言え、HOP最低の状態でこの初速なので、適正HOPにすると92m/s位まで落ちると思います。

動作はこんな感じ。

ちなみに、100発位連続で撃っていたらグリップが割とホカホカになってきました。
温度を測ってみるとロアフレームが27度なのに対してグリップが38度になっていました。

まあ、これくらいの温度は大きな問題にはならないですが、次世代MP5はグリップ内のエアフローが皆無なので、常温に戻るのに少し時間が掛かるので、撃ちすぎには注意が必要かも知れません。

最後の最後に、マガジンのインナーを金色にして残弾確認用の穴からの見え方をいい感じにしました。
ざっくりマガジンの上下にだけマスキングして、金色のスプレーで塗装しました。

という訳で、これで東京マルイ 次世代電動ガン MP5A5の組み立てとプチカスタムは完了です。

実はこの後、モーターを東京マルイ サマリウムコバルトモーターに変えてEG1000との比較をしてみようかと思っていたのですが、ハイトルクモーターに変えたら動かなくなった、基板が壊れたなどの報告をちらほら耳にしたので、一旦やめておく事にします。

こういうトラブルが起きる原因はデジタルヒューズの設定値がかなり低めになっているか、そもそも大電流に耐えれる設計になっていないのが原因だと思うので、カスタムにどうにかなる問題では無いですからね。
そもそも8.4VニッスイバッテリーをEG1000モーターで動かす用に設計されている基板な訳ですし、こういったカスタムをやるなら社外製基板待ちですね。

正直、個人的には純正のEG1000モーターでも不満が無いですし、あれこれ弄りたいなら別にマルイじゃなくて良いですし…。
そもそも次世代MP5は、ギアの停止位置がピストンリリース直後になるので、モーターを変えた所で普通の電動ガンのようにレスポンスが劇的に変化する事は無いと思います。

東京マルイ 次世代電動ガン MP5A5は、リコイルを楽しむ電動ガンという普通の次世代電動ガンの楽しみ方をして使うのが良いと思います。


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