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MP5A5電動ガン比較 東京マルイ 次世代電動ガン VS VFC/Umarex 電動ガン(スチールプレスモデル)

記事作成日:2021年8月31日

遂に発売された次世代電動ガン MP5A5ですが、外装のクオリティの高さというか、東京マルイの拘りが色々な所で見受けられる事が出来る製品でした。
どうやら無可動実銃を元に採寸して設計に活かしているようですね。

という訳で、H&K正式ライセンスのVFC/Umarex MP5A5、しかも外装のリアルさがより高いスチールプレスモデルと比較してみようと思います。

尚、VFCの方は購入して6年以上経過している状態なので結構使用感がありますので、その点ご了承下さい。
また、スチールプレスモデルは現行のダイカストレシーバーモデルとは一部仕様が異なっています。

そしてMP5という製品は非常に長い期間、様々な工場で生産されており、物凄いロット差が存在します。
その為、「このMP5の形こそが正解」と言える物が正直無い気がします。
特に細部に関しては「この時期のこの工場はこういう形」「実はこんな仕様もあった」という事もありますし、手元に参考になるような無可動実銃がある訳でも無いので、あくまで東京マルイとVFCとの比較でどっちがリアルかとかは特に触れません。

尚、電動ガンとしての性能に関しては今回度外視します。
ちなみにVFCの電動MP5は箱出し性能、割と優秀です。

あと、次世代電動ガンは電子制御で3点バーストを実現していますが、VFCはVer8メカボックス(89式小銃に搭載されているメカボックス)を組み込む事による、機械式3点バーストを実装しています。


まず、全体的な外観に関しては東京マルイは金属パーツのエッジが丸まっており、塗装は光沢感のある黒色(塗装の質感にもリアルさを追求すべく拘っているらしい)になっています。
一方VFCの方はとこどころエッジが尖っている所があり、塗装は基本的にはマットな黒色で、マズル、リアサイトなど部分的に灰色になっているという差があります。

では細部を見ていきます。

フロント周りの比較

マズルは共にリアル形状の3ラグになっていますが、マルイが真っ黒、VFCはグレー。
フロントサイトは共に黒色と、VFCの方はマズルとフロントサイトで色分けがされています。

反対側はこんな感じ。
ガスピストン部の蓋をロックするピンはマルイはモールド、VFCはちゃんとピンが刺さっています。
尚、スリングスイベル反対側のリベットはマルイが別パーツで蓋がされており、その内側にネジが仕込まれているそうです。(東京マルイ公式Twitter参照
逆にVFCはそこがモールドになっていますね。

ハンドガードはこんな感じで東京マルイもVFCも共に細かなシボが確認出来ますが、マルイの方がテクスチャがハッキリしている感じがします。
また、マルイは単なるプラスチックっぽい感じですが、VFCの方はFRPっぽい質感で、VFCの方が良い材質を使っているように感じられます。

ハンドガードを外すとこんな感じで、ここは全然違っています。
東京マルイはコッキングハンドルのリターンスプリングが収まっている事もあって、アウターバレル上が埋まっていますが、VFCはスカスカです。
ただ、東京マルイはバッテリースペースを確保する為にアウターバレル下部がえぐられており、エアソフトガンとして使い勝手の良い構造になっているように思えます。

フロントサイトはこんな感じ。
こちらは塗装以外の違いは特に無い気がします。

コッキングハンドルの動きは同じように出来るのですが、仕様が全然違っています。
東京マルイはコッキングハンドルのリターンスプリングに押しバネを使っており、コッキングハンドルを動かすとリコイルウェイトロッドが見えます。
VFCは引きバネを使っており、コッキングハンドルを引くとバネが見えます。

バネの硬さはVFCの方が固く、しっかり「引いた感」があります。
HKスラップをした時の音も東京マルイよりVFCの方が大きな音が鳴りますが、VFCはコッキングハンドルが戻った後のバネ鳴りが気になります。
ちなみに共にHKスラップをしても壊れない構造になっています。

MP5はボルトオープン状態にした時に穴からコッキングハンドルを固定するピンがチラ見するのですが、東京マルイはモールドですが割れピンが再現されていますが、一方VFCは丸棒で、少しズレた位置にピンが刺さってます。

アッパーフレームの比較

ハンドガード根本には溶接跡がついているのですが、東京マルイの方は結構目立つ形で溶接痕が再現されており、VFCの方は大人しめ。
ちなみにVFCの溶接跡は個体によって微妙に形が違っているので本当に溶接してるっぽいです。(そもそもスチールプレスですからね…実際に溶接しないとこんな整形出来ないですよね)

マグウェルはこんな感じ。
東京マルイの方は刻印のエッジが結構丸まっており、文字の輪郭がぼやけていますが、VFCの方はクッキリしてます。
マルイの方はプレス感、VFCの方はレーザー感がありますね。

尚、マグウェルに付いているスリングスイベルですが、東京マルイは壊れる可能性があるのでオフィシャルで使用を推奨していません。(取扱説明書に記載)
マグウェル内側を見るとマルイの方は単にピンがハマっているだけですが、VFCの方はリベット止めになっており、強度の違いは明らかです。

これもダイカストとスチールプレスの違い故でしょうね…。

マグウェル反対側はこんな感じで、東京マルイの方はMade in Japan Tokyo Marui ASGKの刻印が入っていますが、VFCは何もなし。
まあ、これは大人の事情で仕方がない事ですね…。

エジェクションポート周りはこんな感じ。
ダミーボルトは東京マルイの方は溶接跡が再現されていますが、VFCの方はツルツルしたシンプルなプレス板。

マウント部上部の刻印はこんな感じ。
こちらもマグウェル部と同様に東京マルイの方はプレス感があり丸みを帯びていますが、VFCの方はクッキリしています。
また、後ろ側に入っている製造番号は東京マルイが金型で作られている共通の物になっているのに対し、VFCは実際のロット番号を塗装後にレーザー刻印されています。

ライセンス品は必ずロット管理をしないといけないという話を昔伺った事があるので、VFCがここにロット番号を入れているのは契約上の問題ではないかと思われます。

リアサイトはこんな感じ。
基部の溶接痕はマルイもVFCもしっかり入っていますが、リアサイト本体の質感はVFCの方が良いですね。
東京マルイの方は色ムラの感じとか光沢感とかがいつものダイカスト感が出ています。

尚、リアサイトの構造は東京マルイとVFCで結構違っており、東京マルイはスプリングテンションでダイヤルをリアサイトのドラムをロックする仕様になっており、ドラムを回転させる時に上下に動きます。
一方VFCはプランジャーを使っています。

ロアフレームの比較

続いて、ロアフレームです。
全体像はこんな感じで共によく似ていると思います。
シボの感じはハンドガードと同様に東京マルイの方がクッキリしています。

ロアレシーバー反対側には金型から押し出す時に残る窪み(エジェクタピン痕)が付いているのですが、東京マルイはその痕の位置もしっかり再現している事を謳っています。
比較してみるとこんな感じで、東京マルイの方は確かにピン痕は残っているものの、かなり薄く目立たないです。
一方VFCは結構ハッキリとピン痕が残っていますし、ちょっとだけバリも残っています。

ぶっちゃけこれに関してはこの細かなシボを潰さずに金型から押し出す事が出来る東京マルイの技術力が凄い気がするんですがね…。

また、エジェクタピン痕は後ろ側にも付いています。
こちらもVFCの方がクッキリ付いていますね。
あと、VFCの方はここにライセンスの表記が入っています。

グリップに関しては共に電動ガンの通常サイズのモーターが入っているのでリアル寸法に比べると太くなっています。
東京マルイとVFCで太さはほぼ同じですが、マルイの方が丸みが強めです。
握り比べないと分からない程度の差ですし、握りやすさに大きな違いは無いです。

ストックの比較

最後にストックを見比べてみます。
意外な事にストック側は東京マルイとVFCで結構な差があります。

まず、スリングスイベルは東京マルイは別パーツで、丸棒がストック基部に引っかかっている構造になっているのに対し、VFCは溶接されています。
角度も違っていますね。

ストック下部はこんな感じで溶接跡の違いに加えて、ストックのロックレバーの位置が違っています。
東京マルイは左側に寄っているのに対し、VFCは右側に寄っています。

伸縮ストックの棒が通る部分も東京マルイとVFCで結構違っており、東京マルイはFタイプストックの形状に近い基部になっているようです。
これはダイカストとスチールプレスの差でもあるのかな?と思いましたが、こういうモデルもあるんですかね…?

伸ばした時の見た目はこんな感じ。
長さなどは同じですね。


という訳で、東京マルイの次世代電動ガン MP5A5と、VFCのスタンダード電動ガン MP5A5(Umarexライセンス)を比較してみました。

リアルなMP5の電動ガンが欲しい人の参考にして頂けると幸いです。
正直、現状一番リアルなMP5の電動ガンがVFCのようですし、今一番アツいMP5の電動ガンが東京マルイの次世代電動ガンなので、そういった点で見てもらえると幸いです。

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