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KingArms TWS 9mm GBB SBR JASG認定モデルの分解レビュー

記事作成日:2021年10月20日

先日レビュー記事を書いたKingArms TWS 9mm GBB SBRを分解していきます。
という訳で、とりあえず基本的な外側のパーツ群を外していきます。
この辺りのパーツは特段説明する事も無いので詳細は省きます。

ガスブロック下部のイモネジを緩める事でガスブロックとガスチューブを外す事が出来ます。
ガスチューブはガスブロックにピン止めされています。

開封レビュー時点では気づかなかったのですが、ガスブロックに傷があり、それを油性ペンで塗って隠したような痕が付いていました。

別に細かい傷とか気にしないので、こんなのどうでも良いんですが、こういう対応をするメーカーなのかぁ…と思いました。

続いて、バレルナットを外します。
バレルナットはイモネジで回転防止が施されているので、まずこのイモネジを緩める必要があります。
イモネジを緩めた後、治具を使って回しました。

かなりガッチリ固定されていたので、アッパーレシーバーを挟みこんで固定する治具があるとかなり便利だと思います。

バレルナットを外すとアウターバレル、インナーバレル・チャンバーを外す事が出来ます。
尚、バレルナット内側には2枚のシムが入っていました。

尚、ウエスタンアームズ(以後、WAと記載)ではロアレシーバーと別体になっているチャンバー基部パーツ(実銃で言うとボルトのロッキングラグが噛み合う部分)はアッパーレシーバーに一体成型されていたので外す事は出来ません。

このように所々WAと仕様が異なっている部分があるので、海外製GBB M4でよくあるいわゆるWA亜種系って印象です。
よくあると言っても、一昔前の話ですがね…。
最近は各社独自に進化を遂げているのでWAと別物になっている製品が多いです。

アウターバレルの形状はまんまWA系ですね。
ちょっとだけフランジが薄い気もしますが、シムで調整すればWA用や初期VFC用などが使えそうです。

バレル・チャンバーも見た感じWAっぽいですが、詳しく見ていくと独自仕様である事が分かりました。
ASSY一式交換ならもしかしたらWA用やVFCの初期型などが使えるかも知れないので、これはカスタム時に確認しようと思います。

チャンバーの構造はWAと同様、Oリングでチャンバーの左右が固定されるという仕様なのですが、バレルクリップやHOPパッキンの仕様が特殊です。

HOPアームは樹脂製で2点押しタイプ。
樹脂が柔らかく、HOPを強くするとHOPパッキンの硬さに負けてしなってしまうので、少し頼りない感じ。

インナーバレルは真鍮製の電動ガン互換でした。
長さは153mm。

電動ガン互換があるのはありがたいのですが、GBBで電動ガン用インナーバレルが採用されているという事はHOPパッキンが特殊という事になるので、良い仕様とは言い切れないんですよね…。

HOPパッキンはこんな感じで、左右に突起が付いています。
硬度は少なくとも60度以上、もしかしたら70度位はありそうな、比較的固めのパッキンでした。

HOPの突起はシンプルな形状をしており、ノズルをしっかり咥え込めるように口の部分が肉厚かつ内径がタイトめになっています。

WA亜種系はHOPパッキンが独特な事が多いのですが、TWSも例によって独自仕様っぽいですね。
WA純正ともVFC初期、GHKなどとも違う仕様のようです。

続いて、ボルト側を分解していきます。
まず、ボルト側面の樹脂パーツ(WA系でおなじみのよく外れる奴)と、上部のパーツを外します。

ローディングノズルのリターンスプリングを抑えている、Eクリップを外してローディングノズルを外します。

ボルトリリースボタンに引っかかる部分のパーツは小さな六角ネジで固定されています。
補強パーツの割には直ぐ削れてしまう感じがしたのですが、簡単に交換出来るなら問題にはならないでしょう。
問題は補修パーツが供給されるかどうか…なんですが、記事を書いているタイミングではボルト一式での販売になっているようです。

ローディングノズルはこんな感じでこれもWA系ですね。
ただ、ガスルートパッキンに接する部分の形状(穴の形状)が異なっているので、M4用のローディングノズルを流用する事は出来そうにありません。

ローディングノズル後部のピンを抜く事でピストン部分を外す事が出来ます。
このセンターがズレている不思議な形状もWAそっくりです。

フローティングバルブはマグナブローバックの名残がある、不思議な形状をしています。
そう言えばG&Pから出ているWA用負圧ピストンがこんな感じの仕様だった気がします。

後、WA純正加工でマグナブローバックをやめたい場合も、こういう風に加工したりしますね。(フローティングを短くしてリターンスプリングを前後逆に付ける)

アッパーレシーバー側を一通りバラしたので、続いてロアレシーバー側をバラしていきます。
まず、ストックチューブからリコイルバッファーやリコイルスプリング、ダンパーを外して、ストックチューブを外します。

リコイルバッファー周りのパーツは開封時点でも触れているので詳細は省きますが、11gというめちゃくちゃ軽いバッファーが組み込まれています。

ストックチューブのネジピッチは一応リアルピッチだと思われます。
ただし、多少の相性問題はあるようで、手持ちのVFC/WE/WA系用のストックチューブのAirsoft Artisan製は取り付ける事が出来ず、IRON Airsoft製は取り付ける事が出来ました。

また、ロアレシーバーの形状もWAの名残を感じられます。
それにしても、このテイクダウンピン(ピポッドピンもそうですが)の見た目ははなんとかならなかったのだろうか…。

ロアレシーバー内側のパーツを外していきます。
まずはフルオートシアを外します。
ピンを抜けばシム、バネ、シアーが外せます。

続いて、グリップ基部に付いているネジを外してリコイルウエイトストッパーを外します。
この構造もWAらしさを感じさせます。

この後、セレクターレバーを外す事が出来るようになります。

セレクターレバーはWA用がそのまま使えそうな印象があります。

続いて、ハンマーピンを外してハンマー周りのパーツを外します。

ハンマーの形状もハンマースプリングもまんまWAですね。
普通に社外製品に交換する事も出来ると思います。
ハンマーは銀メッキが施されています。

続いて、トリガーピンを外してトリガー周りを外します。

トリガーシアーがハンマーと同じで銀メッキが施されています。

この辺りのパーツ構成もWAですね。

ハンマーやボルトリリースボタンの延長パーツを外すのですが、こちらはネジ1本でロアレシーバーに固定されています。

この部品は完全オリジナルなので特に弄れる要素も無いと思いますが、こんな感じで外側にはノッカーロックと最終弾検知用のアームが付いています。

内側には延長用のバルブノッカーが付いており、まずハンマーがバルブノッカーを叩き、その後この延長用バルブノッカーを叩くという仕様になっています。

尚、この延長パーツの動きはこんな感じになっています。
内部がWAベースで作られているという事もあり、割と強引な機構になっている印象があります。

この延長パーツの下側にマガジンキャッチを固定しているネジが付いているので外しました。

尚、このネジですが、後からネジ頭の部分を作られたような加工が施されていました。
実は元々皿ネジじゃなかったとかでしょうか…。
それとも設計よりも深い窪みが必要だったりするのでしょうか…。

マガジンキャッチボタンのスプリングガイドはロアレシーバーにネジ止めされているので、これを外します。
ここを外さないとボルトリリースボタンとバルブノッカーが収まっているASSYを外す事が出来ません。

続いて、ボルトリリースボタンとバルブノッカーが収まっているASSYを外します。

ここが一体化しているのがWAの特徴ではあるのですが、形もしっかりWAですね。
完全互換かどうかと言われると怪しい所ではありますが…。

という訳で、KingArms TWS 9mm GBB SBR JASG認定モデルを一通り分解する事が出来ました。

後は調整ですね。
とりあえずWA M4用のパーツ在庫を探さないとですね…。
昔買った物が絶対余ってる筈なので、それを有効活用していけたらと思います。

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