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G&P SMG 9mm 電動ガン GP293(COLT 9mm SMG R0635/M635)を買ってみた

記事作成日:2022年2月15日

G&Pの電動ガン、SMG 9mm(GP293)を買ってみました。
こちらはCOLT製のAR15ベースの9mmSMGで、R0635/M635と呼ばれる製品がベースとなっています。

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こちらの電動ガン自体は結構古い製品ですが、今回購入したのは去年だか一昨年辺りに再販が掛かった時のロットの製品になります。

フロントサイト下部に付いているスリングスイベルにこのような札が取り付けられていました。
7.2V only、275-290FPS(83.82-88.392m/s)との事なので日本向けとして適合する製品のようです。

7.2V onlyという表記はあまり見かけませんが、6セルのニッケル水素バッテリー用という事でしょう。

G&P SMG 9mm専用マガジン(GP310)について

マガジンはUZIのマガジンっぽい見た目の32連タイプの物が付属、装弾数は90発です。
東京マルイやSTARなどの汎用的なUZI用のマガジンとは互換性が無く、G&G SMG 9mm専用マガジンとなっています。(加工すれば取り付ける事も出来なくはないらしいですが…)

こちらのマガジンはGP310という名前で単品販売もされています。(現状、在庫切れのショップが殆どですが…)

外装はスチールで出来ており、マガジン背面にはスポット溶接っぽい痕が残っています。
結構見た目や質感の良いマガジンだと思います。

マガジン底部はバンパープレートを抑える為の出っ張りが付いているだけ。
給弾口側はシンプルな形状ですが、フォロワートップが奥まった位置で止まっているのでマガジン内のBB弾を最後まで撃ち切る事が出来無さそうな感じです。

昔の電動ガンのマガジンってこういう仕様になってる事ありますよねぇ…。

専用マガジンはの予備マガジンは“買えるうちに買っておかないといけない”のはお決まりなので、予備マガジンも3本同時に購入しておきました。
まあ、リアルカウントで運用するにしてもこれだけあれば十分でしょう。

マガジンを挿すとこんな感じになります。
尚、普通に挿入しただけではマガジンキャッチが掛からず、叩き込むような感じで挿し込む必要があります。

すり合わせ調整で改善しそうな気がするので、ここは調整時に弄ろうと思いますが、箱出し状態だとマガジンキャッチを押しながら装着した方が良いでしょう。
それでもマグウェルが若干タイトで少し渋いですけどね…。

G&P SMG 9mm 電動ガン GP293の外観レビュー

という訳で、G&P SMG 9mm 電動ガン GP293の外観を見ていきます。
冒頭でも軽く触れましたが、こちらはCOLT社が開発したR0635・M635と呼ばれる9mm弾を使用するAR15系のSMGです。
パナマカービンという愛称でも呼ばれる事がありますが、最近だと元祖PCCという表現も見かけるようになりました。

パット見の外観としてはAR15のコンパクト系、コルト・コマンドー系みたいな感じです。
リアサイトの上下アジャスタブル機能の無い固定キャリハンの旧フレーム(A1フレーム)、補強リブ無しの旧ストックと中々に渋いパーツ構成となっています。

フラッシュハイダーはよく見かけるバードケージタイプですが、A2タイプではなくハイダー全体に穴が空いているA1タイプです。

尚、フラッシュハイダーイモネジ無しの14mm正ネジでアウターバレルに固定されています。

フロントサイトはオニギリ。
右側側面に刻印が入っています。

ハンドガードは光沢感のある細身な物。
このタイプのハンドガードって無可動実銃でしか見たことが無いんですが、こんな感じの光沢感はあったので見た目はそんなに悪くない感じですが、握ってみるとちょっとたわんでしまい、そこが安っぽさを感じます。

デルタリングのスプリングは柔らかく、治具を使わなくても簡単にハンドガードを外す事が出来ました。
開けて気づいたのですが、COLT 9mm SMGってAR15系のダイレクト・インピンジメント方式ではなくストレートブローバック方式を採用しているので、本来ガスチューブは付いていないと思うんですが、これには付いてます。
ついでに気になった点としては、バレルも細い気がしますね…(多分5.56mm用のバレルと同じ太さ?)

あと、ハンドガード内側のヒートスプレッダーは付いていないようですね。

レシーバーはこんな感じで、旧レシーバーを加工している見た目をしています。
アッパーレシーバーとロアレシーバーは若干色が違っており、質感は共にかなりいい感じです。
尚、つなぎ目には結構大きめの隙間が空いており、メカボックスやチャンバーがチラ見しています。

このレシーバーの隙間問題は度々耳にしますが実銃も結構開いてる個体はあるので個人的にはあんまり気にしてません。

反対側はこんな感じで、こちら側の方が9mm AR用の加工が多く見られます。
尚、マグウェル部には注意書きのシールとCEマークのシールが貼られています。

ではレシーバー部の細部を見ていきます。

まず、この銃で一番ユニーク?と思われるエジェクションポート周りです。
後ろ側がカットされたエジェクションポートカバーと、大型のケースリフレクターが付いています。
ダミーボルトは普通のAR15系と同じ感じです。

エジェクションポートカバーに付いているロック用のパーツが電動ガン用の薄型ではなくリアルな形状になっているので、ダミーボルトに干渉して閉じる事は出来ません。

G&Pのフレームって基本この仕様ですね。

ケースリフレクター樹脂製で、エジェクションポートカバーと一緒にくっついているだけです。
これがカチャカチャ動いてしまうのがちょっと気になります。

一応ケースリフレクター内部にスプリングが入っているらしく、レシーバーに押し付けられているので、振っただけで動くような事は無いのですが、ちょっと頼りない感じがします。


続いてマグウェル周辺と刻印周りを見ていきます。

マグウェルには普通のAR15には存在しないピンが3本付いています。
刻印はCOLTロゴとSMG CAL.9MM NATOと製品名が、一番下にHT003181とシリアルNOが掘られています。(シリアルNOは他の製品でも同じ物が入っているので、ユニークな物では無さそう)
セレクターレバー周辺の刻印として製造元とセレクターレバーのSAFE、SEMI、AUTOの刻印が入っています。

尚、ハンマーピンとフルオートシアーピンはダミーですが別パーツになっており、色が異なっています。
セレクターレバーも色が違っており、若干青みがかった灰色になっています。

マグウェル内側は前後にスペーサーが埋め込まれており、これらがピンで固定されているようです。

尚、ケースリフレクターとマグウェル内側のスペーサーがどの程度カチャカチャ動くかは動画を撮っています。

マグウェル右側はシールを剥がせばなにもない、シンプルな状態です。
相変わらずピンが異質感を出していますが…。

反対側のセレクターレバー周囲にも刻印が入っていますが、セレクターレバーの方向を示す印は無し。(連動もしてません)

ボルトリリースボタンはセレクターレバーと同じ色で、灰色になっています。
ボルトストップ機能は付いていないので、こちらのボタンはダミーです。

マガジンキャッチボタンは普通の電動ガンと同じネジ固定タイプ。
マガジンキャッチボタンのスプリングは電動ガンにしては割と硬めで押した時の感触はいい感じです。

トリガーは一般的な三日月状の物です。

グリップはリブ付きのA2タイプグリップが付いています。
底蓋は放熱穴付きの物になっています。

アイアンサイトはこんな感じで、フロントサイトは上下位置を調整出来るタイプ、リアサイトは左右の調整のみでピープホールの大小を切り替えが出来るタイプですが、板バネが硬すぎて切り替える事が出来ませんでした…。

強引に押して切り替えようとするとサイトが割れそうなレベルでした。
潤滑油とか塗布したら改善するかも知れませんね。

サイトピクチャーはこんな感じ。
なんだかんだAR15系のサイトって狙いやすいんですよねぇ…。

尚、リアサイトの調整は側面のダイヤルで行いますが、A2レシーバーと違って手で回せるようなダイヤルが無く、フロントサイトと同様に専用工具が必要になります。

チャージングハンドルはこんな感じで、操作性は普通の電動ガンのM4/M16系と同じです。

チャージングハンドルを引くとダミーボルトが後退し、HOP調節ダイヤルにアクセスする事が出来ます。
ダイヤルは最近一般的なドラム式ではなく、旧タイプ(東京マルイ スタンダード電動ガンM4/M16仕様)です。

G&PのこのチャンバーってめちゃくちゃHOPが緩みやすいんですよねぇ…。
最後に触ったのがだいぶ前なので、今は変わってたりするのかも知れませんが…。

ストックは冒頭でも軽く触れましたが、補強リブ無しの旧ストックが付いています。
材質は樹脂です。

ストックの内径はストックチューブに対してかなりタイトで、ガタツキは一切ありません。
むしろ渋い位です。

ストックを外すにはロックレバーを引っ張りながら限界以上までスライドさせるだけです。
ストックのポジションは3ポジション。

この辺りをしっかり古い仕様で再現してくれるのは有り難いですね。

ストックチューブ後ろのキャップを外す事でバッテリーコネクタにアクセスする事が出来ます。
配線は結構長めでバッテリーコネクタはディーンズコネクタになっています。

どうやらヒューズは付いていないようで、ストックチューブ中がまるっとバッテリー収納スペースとして使えるようになっています。

箱出し状態で作動性と初速、発射サイクルについて

ディーンズコネクタのバッテリーを持っていないので、とりあえず変換を噛ましてバッテリーを繋ぎました。
動作テストに使用したバッテリーはBATON Airsoft 電動ガン用 リポバッテリーE 7.4V 1100mAh 20C スティックです。

作動性はこんな感じで、それなりに優秀なモーターが入っているのかセミオートもフルオートもスムーズに動いてくれています。
ギアノイズは結構激しめで、レシーバーの反響音も結構大きいので全体的な動作音は大きめです。

尚、トリガープルは割と重めで個人的には割と好きなトリガーフィーリングです。
トリガーストロークは物理スイッチという事もあり長いですが、フニャフニャなトリガープルでは無いのが良い感じでした。

初速と発射サイクルを測っていきます。
使用弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾、HOP最低の状態での初速は50m/s台〜最大で91.7m/sとかなり上下のブレが激しかったです。
口を下げるとBB弾が溢れてしまう事から給弾時にBB弾がチャンバーから飛び出してしまっているようです。

HOPを少し掛けると初速も安定し、ダイヤルを少し回した状態で89m/s台で安定します。
尚、HOPを強くしていくと初速がどんどん下がっていき、最大HOP状態では70m/s前後まで低下、初速のブレも大きくなります。

チャンバーやHOPパッキン周りは調整時に一度見直した方が良いかも知れませんね。

発射サイクルは秒間14.4発。
Cレート高めのもう少し元気なLiPoバッテリーを使えば秒間15発を超えるサイクルに出来そうです。

尚、マガジンを抜く時に3発給弾ルートから弾ポロします。
また、フォロワートップが奥まった位置で止まってしまう事からマガジン内を完全に空にする事が出来ず、1発弾が残ってしまいます。

弾ポロは3発と意外と少ない
撃ち切ってもマガジンに1発残る

弾ポロする数は少ないのは給弾ルート内にストッパーが付いており、BB弾が落ちないようになっている為です。
その為、マガジンを抜いても給弾ルート内に3〜4発程度弾の数が残り、銃を逆さにしたりして撃っても撃ち切る事が出来ないという問題があります。
これ、解決策あるんですかねぇ…。(実質、弾抜きが出来ない銃)

あと、やっぱりマガジン内に弾が残ってしまうのは気になってしまいますね…。
単純に気持ちよくないというのが一番大きいですが、実用面では弾が切れたのか、弾上がりが悪いなどのトラブルが起きているのかの判断がマガジンを見ただけでは出来無かったりします。

あと、スペック上は装弾数90発との事ですが実際に限界まで入れてみると100発ちょい入りました。

そして何度かマガジンを抜き出ししている時に気づいたのですが、マガジンインナーを固定しているピンが頻繁に抜けてしまいます。
このピン1本でインナーとアウターが固定されているので、これが抜けてしまうのは結構大きな問題です。

室内なら抜け落ちたピンを探すのは容易ですが、アウトドアフィールドでピンを紛失したら見つけるのは不可能に近いので、接着剤などを使って固定した方が良いかも知れません…。


という訳で、G&P SMG 9mm 電動ガン GP293の開封レビューは以上になります。

なんだかんだ、こういうちょっと古めの銃ってのも良いですね。
自分がサバゲーを始めた頃はまだM-LOKもKeymodも無くて、こういう旧フレームの銃がまだまだ多かった事もあり、懐かしさを感じます。

また、海外フォーラムでも最近モダンレトロとかいうジャンル(固定キャリハンのAR15に新しめのパーツを組み合わせるカスタム)を見かけるので、この銃もそういう形で使ってみようと思っています。

内部に関してもやりたい事は既に決まっているので、さっさとバラして弄っていこうと思います。

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