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Option NO.1 GAP-014 電子トリガーの組み込み時の注意点と挙動について

記事作成日:2022年2月25日

先日、G&P SMG 9mm(GP293)にOption NO.1製の電子トリガー、GAP-014R(後方配線モデル)を組み込んだのですが、この電子トリガー、調べても通販サイトの情報しか出てこなくて、発売されて結構時間が経ってるのに何でこんなに情報無いの…?と疑問に思っていました。

という訳で、どの程度需要があるのか分からないですが、組み込み時の注意点や色々と調べてみて分かった挙動について紹介しようと思います。

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Option NO.1GAP-014の概要

GAP-014シリーズは前方配線モデルのGAP-014Fと後方配線モデルのGAP-014Rの2種類が存在し、一般的なブラシモーターに加えて同社製のブラシレスモーター、プラグインブラシレスモーターに対応している事を謳っている製品になります。
尚、7.4Vと11.1VのLiPoバッテリーにのみ対応し、ニッカドやニッ水バッテリーには対応していないようです。

電子トリガーの機能は下記の通り

  • バッテリーの低電圧保護機能(7.4Vは6V、11.1Vは9Vで通電カット)
  • 過電流保護、モーター異常保護、ギアボックス異常保護(恐らくデジタルヒューズの事)
  • フルオートセレクターの3点バースト・5点バースト切り替え
  • プリコッキング(5段階調整)
  • プリコッキングリリース
  • バイナリトリガー
  • トリガー半引きによって、フルオートセレクターでもセミオートが使える機能

多機能な物では有りませんが、必要最低限な物は一通り揃っている印象です。
サイクルコントロールやアクティブブレーキが無いので、それらの機能が欲しい場合は選択肢が外れる感じですね。
また、プリコックの調整量が少ないのも注意が必要です。

尚、説明書の工場出荷状態の設定に戻す説明の文中に”トリガーストローク設定を含む”と書かれているのですが、そもそもトリガーストローク設定の方法がマニュアルに記載されておらず、設定可能な物なのかどうか不明です。

トリガーストローク設定とは一体…

詳しくは後述しますが、この設定が出来ればとても良いんですけどね…。

また、「バーストモードと3連/5連バーストモードの新機能」という表記がある事から、古いモデルが存在するようです(古いモデルがどういう製品なのかは不明)

新機能という事は古いモデルではこの機能は無かったという事…?

GAP-014Rの内容物はこんな感じ。
基板本体(配線はんだ付け済み)、25Aのヒューズ付きバッテリーコネクタ、基板固定用のネジ、トリガー検知用のスポンジ3個、セレクター検知用のシール3枚、熱収縮チューブ4本です。

後方配線モデルなのに何故か配線とバッテリーコネクタが圧着端子で連結する仕様になっています。
前方配線モデルならバレル基部を通す為にこの仕様にしておく必要があるのですが、後方ならそのような事は無いので、端子要らないハズなんですがね…。

付属の熱収縮チューブは圧着端子同士を連結させた後で端子が抜けないように固めつつ絶縁する為の物になります。

Option NO.1GAP-014の基板を見ていきます(センサー周りの紹介)

GAP-014の基板には物理スイッチは一切付いておらず、全てのセンサーが光センサーになっています。

メカボックス内側に向く面
メカボックス外側に向く面

カットオフの検知について

カットオフ検知用のセンサーはSYSTEMA PTWのセンサーによく似た仕様で、2点のセンサーの間に通る光(赤外線かな?)が、セクターギアに付いているカットオフカムによって遮断される事によって、カットオフを検知するようです。
この仕様故にセクターギアの位置と基板の位置がうまく合っていないと検知不良を起こす可能性があります。

ギアボックスに取り付けるとこのような感じで、軸受に近い位置にセンサーが配置されます。

トリガーの検知について

トリガーの検知は矢印部のセンサーで行われています。
矢印が2つあるのはセンサーが2個付いているからで、赤矢印が指しているのが1段階目のセンサー、青矢印が指しているのが2段階目のセンサーとなっています。

このセンサーの上をトリガーに貼り付けた白いスポンジが通過する事で、トリガーが引かれた事を検知します。

このセンサーの仕様が厄介者で、一般的な電子トリガーでなら行えるような、トリガーのストローク量数ミリみたいな、ショートストローク化が殆ど出来ません。

それぞれのセンサーの役割を調べていって分かった事なのですが、赤矢印のセンサーは【セミオート、フルオートセレクターでのセミオート、プリコック設定】に使われており、青矢印のセンサーは【フルオート、プリコック解除、バースト切り替え設定、バイナリトリガー設定】に使われています。

つまり、この2つのセンサーの両方が検知出来るように、トリガーの引きしろを大きめに取っておかないとこの電子トリガーを扱う事が出来ません。

多少スポンジを小さくしたり、トリガーの初期位置や引き代ろを弄るなどしてのショートストローク化は出来るものの、ある程度の量までしか出来ず、あくまで物理スイッチよりかは多少短く出来るになる程度にしかならないです。

セレクタープレートの検知について

セレクタープレートの検知は基板裏側に並んでいる3つのセンサーによって行われます。

このセンサーの上をセレクタープレートに貼り付けた白いシールが通過する事で、SAFE位置、SEMI位置、AUTO位置をそれぞれ検知する仕様となっています。

この仕様は他社製の電子トリガーでも同じような物がある、一般的な仕様だと思います。

Option NO.1 GAP-014組み込み時の注意点について

GAP-014を組み込むにあたっていくつか注意しないといけない点が見つかったので、自分が経験した範囲で紹介します。

まず、基板が無茶な負荷をかけずにスムーズに取り付ける事が出来るか、センサー周りの検知がうまくいくかなどはどのような電子トリガーに対しても言える話なので、そこは置いておきます。

注意点の1つ目として、最初はトリガーに貼り付けた白いスポンジがしっかり2つのセンサーの上を通過する事と、しっかりセンサーから外れる事を確認する必要があります。

これが微妙に厄介で、センサーの検知範囲が割と広めなようでセンサーの真上じゃなくてもセンサーが検知されてしまう事があったので、多少ゆとりを持たせる必要がある印象です。

また、基板からモーター側に伸びる配線にも気をつける必要があります。
この配線の+側(赤色の線)が、そのままだとセンサーにギリギリ触れる位置を通過するので、配線のせいでトリガーの検知エラーが起きます。

赤矢印の線が奥側のセンサーに振れている

割と強引にでもグイッと曲げて、しっかりセンサーを回避する必要があります。
軽く曲げた程度だと射撃時の振動などで元に戻ってしまったりする事があるので、注意が必要です。

配線を大げさに曲げた状態

Option NO.1 GAP-014のエラー、動作不良について

動かしている最中に色々なエラーが起きたので、それについて分かる範囲で紹介します。
あくまで自分が経験したトラブルのみ掲載しているので、これが全てでは無いのともしかしたら間違っている可能性もありますのでご了承下さい…。

動作中に「ピピピピピピ」と短いビープ音が連続して鳴る

電圧低下時のエラーで、バッテリー残量が十分にあっても内部抵抗が大きく駆動時の電圧低下が著しいバッテリーを使っているとこのエラーが起きます。
手持ちのバッテリーで最も内部抵抗が大きく、内部抵抗が100mΩを超えているG-Force NOIR 7.4V 1100mAh 40Cで動かしてみた所、駆動中にこのエラーが発生した事からリアルタイムで電圧の監視を行っているようです。

バッテリー接続時に「ピピ」と短いビープ音が2回鳴る

トリガーの検知エラーが起きてトリガーを引いた扱いになっています。
初期設定の時の音と同じなので、判断しづらいのですが、トリガーを戻した時のビープ音が鳴らないので、そこで判断出来ると思います。

セレクターをSAFEに入れた状態でバッテリー接続をすると「ピッピッ」、セレクターをSEMIに入れた状態でバッテリー接続をすると「ピーッ」(数秒時間をおいて)「ピッ」と鳴る

セクターギアが変な位置で止まってしまった時にこの症状が起きる事があります。
特にプリコックを解除した状態でバッテリーを再接続するとこれが起きる事が多いです。

その場合はセレクターレバーをSEMIに入れた状態でバッテリーを接続します。
そうすると「ピー」長いビープ音が鳴り、その後数秒後に「ピッ」と短いビープ音が鳴り、そこでセミで1発撃てば改善するようです。

ただし、1発売っても「ピッ」とビープ音が鳴り動作を停止してしまう場合はセンサーにオイルが付着してたり、セクターギアのカットオフカムの赤外線の反射率の問題で検知不良を起こしている可能性があります。

尚、この状態でフルオートを撃つとトリガーから指を離しても永遠に動作し続けるので、注意が必要です。

SAFE状態でバッテリーを繋いでも無反応、SEMI状態でバッテリーを繋ぐと動作する

セレクタープレートの位置がズレれているとこうなる場合があります。
白いシールの位置が問題になる事もありますし、単純に組み込みミスでセレクタープレートがうまくセレクターレバーと連動していない時にもなるので、その辺りを確認する必要があります。

Option NO.1 GAP-014の正常な起動と設定について

正しい状態ではバッテリー接続時に「ピー」とビープ音が1回鳴り、その後でセレクターレバーやトリガーの入力が機能するようになります。

色々設定を弄った後に「なんかおかしいな?」と思ったらセレクターレバーをSAFEにした状態で、トリガーを引きながらバッテリーを接続する事で工場出荷状態に戻す事が出来ます。

設定に関しては動画で一通り説明しています。

という訳で、Option NO.1 GAP-014について、今把握している限りの情報をまとめてみました。

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