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東京マルイ SAA.45 アーティラリーを分解していきます(完全分解)

記事作成日:2022年4月22日

先日開封レビュー記事を書いた『東京マルイ SAA.45 アーティラリー 5 1/2インチ ブラック エアーリボルバー プロ』を分解していきます。

カートリッジの分解

という訳で、まずはカートリッジから。
弾頭が伸びる事によってBB弾の位置をHOPパッキンに近づける独特な機構を備えたカートリッジですが、引っ張った状態で黄色いパーツを割る事で分解する事が出来ます。
尚、この黄色いパーツは接着剤でくっついています。

まあ、カートリッジは分解してもそんなに見る物は無いですね…。

という訳で、東京マルイ SAA.45 アーティラリー本体を分解していきます。
この銃はざっくりバレル側と機関部(ハンマー、トリガー、ピストンなど)の2つのアセンブリがシャーシにくっついている形状なので、バレル側と機関部のどちらを先に分解しても大丈夫です。

当記事では機関部から分解していきます。

機関部(ハンマー、トリガー、ピストン)の分解

まず外すのはトリガーガード。
下部のネジを外す事で、取り外す事が出来ます。

銅の板バネとかが見えますが、ここは一旦後で外す事にします。

続いて、グリップを外しました。
グリップ中央に付いているネジを外すだけです。

グリップの中にはシリンダーが収まっており、ハンマーの動きが金属製のアームに伝わり、ピストンを後退させる仕様になっています。

ハンマーダウン状態
フルコック状態

シリンダーの外側を覆っているカバーを外しました。

続いて、シリンダー(弾薬を入れる方のシリンダー)を外します。

シリンダーはを外すにはベースピン脇に付いているネジを外し、ベースピンを抜きます。(フレーム左側のネジはダミー)
これでシリンダーを外す事が出来るようになります。

取り出したシリンダーはこんな感じ。

シリンダー単体でそれなりにずっしりした重量がありました。
分解してみるとシリンダー内側のパーツが金属である事が分かりました。

続いて、フレームを外す為に右側面下部のネジと、リアサイト部に付いている小さなイモネジ(0.9mm六角)を外します。

この2本のネジを外す事で、左側面のフレームを外す事が出来ます。

ここにはローディングゲートが付いているので、分解していきます。
フレーム内側に付いているネジを外す事で、ローディングゲートのプランジャー部を確認する事が出来るようになります。
スプリングが吹っ飛ばないように気をつけながらローディングゲートを動かす事で、ローディングゲートやプランジャーを外す事が出来ます。

ではハンマー周りを見ていきます。
本当に対象年齢10歳以上用のエアーコッキングガンかと思える程に複雑な機構になっています。

ハンマーを動かした時のノズル周りの動きはこんなかんじで、ハンマーダウン状態ではノズルが飛び出しており、ハーフコック位置になるとノズルが引っ込み、シリンダーがフリーになります。

ハンマーダウン
ハーフコック
フルコック

フルコック状態になるとハンマーと連動して動くアームがノズルを押し出し、飛び出してきたバーがシリンダーをロックします。

という訳で、この機関部を外す為に残りのネジを外していきます。
フレーム左側面下部に付いている小さなネジと、機関部をフレームに固定しているネジを外します。

これで機関部を取り外す事が出来ます。
完全にトリガーとハンマーが一体となったユニットとなっていますね。

機関部を外す時に外れたパーツを元に戻しておき、組立時に困らないようにしておきます。

という訳で、機関部のパーツを外していきます。

まず、セーフティレバー。これは左側に引っ張れば外れます。
尚、東京マルイ SAAのセーフティはトリガーのシャフトも兼ねているので、セーフティを外したらトリガーがフリーになります。

トリガー下部の板バネを固定しているネジを外す事でトリガーを機関部から抜く事が出来るようになります。

セーフティロック用のプランジャーを抜きます。

ハンマーピンを抜けばハンマーを取り外す事が出来るようになります。
尚、このピンは抜け防止用のスリットが付いているので、抜く方向が決められています。
黒く塗装されている面の方から未塗装の方向に向けて抜く必要があります。

ハンマーはこんな感じ。
開封レビュー記事で材質が違うかもしれないといった事を書きましたが、やっぱりハンマーはフレームとは明らかに違う材質になっていますね。
種類までは分かりませんが、粘り気のある樹脂が使われている印象があります。

ハンマーのノッチはこんな感じ。
現状しっかり尖ってますが、摩耗する可能性はありそうですね…。

続いて、シリンダーのロックを担っているパーツを外します。
こちらのピンは特に抜け防止のスリットが入っていないので、どちら側から抜いても問題ありません。

シャーシを外していたらグリップの反対側が脱落しました。
このパーツは恐らくシリンダーの外側を覆っているカバーを外したタイミングで外す事が出来た気がします。

続いて、吸気系周りを見ていきます。
マルイ SAAの吸気系はグリップに付いているシリンダーからシリコンチューブを通じてノズルまで伸びています。

グリップ内部にガスタンクが付いているガスリボルバーや、クラウンなど昔から存在するエアーコッキングリボルバーなどと同じ仕様ですね。

このシリコンチューブはハンマーに連動して動くノズルに引っ張られて動く影響もあって、動きをスムーズにさせる為のパーツが付いています。

フレームからシリンダー、ピストン類を外します。
尚、そのまま引っ張るとスプリングガイドが吹っ飛ぶので、気をつけながら外します。

SAAの吸気系はこんな感じ。
ピストンのストローク量は少ないですがシリンダーはかなり大口径になっており、これにより十分なエアー量を確保している物と思われます。
測ってみた所、シリンダー内径は20mm程ありました。

ピストンヘッドはカップ型です。

ノズルはこんな感じで、カートリッジと密着する部分はゴムになっていました。
このパーツがカートリッジのプライマー部を押し出しつつ気密を保ちます。

バレル周りの分解

機関部は一通り分解出来たので、バレル周りの分解を進めます。

エジェクターロッドを固定しているネジを外します。

エジェクターロッド周りのパーツはこんな感じ。

続いて、アウターバレルを外す為にアウターバレル下部に付いているイモネジを外します。
これでアウターバレルがフリーになるので、前方向に引っ張れば抜けます。

アウターバレルは単なるカバーで、アウターバレルが無くてもインナーバレルはフレームにガッチリ固定されています。
精度を高める構造としては理想形ですが、対象年齢10歳以上用のエアーコッキングガンにこの精度は必要なのか疑問になるレベルの物だと思います。

バレルをレシーバーに固定してるナットを外す事で、フレームからインナーバレル・チャンバーを取り外す事が出来ます。

チャンバーから可変HOPダイヤルを取り外します。
このダイヤルはOリングのテンションで付いているだけなので、引っ張れば外せます。

HOPアームはH型で傾いてしまったりガタついたりしにくい構造になっていました。
本当に良い設計してますね…。

Oリングを外してチャンバーを真っ二つにします。

HOPアームの形状はこんな感じ。
同社のGBBハンドガン系で採用されている物と似た形状になっています。

HOPパッキンはコンパクト電動ガン/電動ハンドガン系です。
上部に縦線が入っているので、完全に同じ物では無いようですが、硬度が違うだけで形状は同じかも知れません。(ちゃんと比較した訳では無いですが、少し柔らかい気がする)

次世代MP5もコンパクト電動ガン/電動ハンドガン用のHOPパッキンでしたが、最近の東京マルイはこの形状のパッキンを気に入っているのでしょうか。
今後の新作にもこのパッキンが使われているのか、楽しみです。

インナーバレルはこんな感じでHOP窓部とバレル部で別パーツになっていました。
HOP窓の部分は樹脂製で、インナーバレルはアルミです。

これらのパーツは接着されており、簡単に外す事が出来なかったので一旦このままにします。

という訳で、東京マルイ SAA.45 アーティラリー 5 1/2インチ ブラック エアーリボルバー プロの分解は以上になります。

内部の機構は本当にクオリティが高く、1万円を超える製品として納得の内部構造をしていました。
特に弄るような場所も無いので、このまま組み立てて元に戻そうと思っています。

ピストンスプリングを固くしてもっと初速が出るようにとかはハンマーの強度の問題があるのであまり無茶は出来ないでしょうしね…。

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