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東京マルイ VSR-ONEの内部カスタムを行っていきます

記事作成日:2022年5月11日

先日、VSR10 Gスペック純正相当のピストンスプリング、DCI Guns 東京マルイ VSR-10専用細径カスタムスプリング D100-D110を組み込んだ東京マルイ VSR-ONEですが、こちらをちゃんと調整してく事にします。
調整内容は自分がVSR10 Gスペック検証の中で行った、なるべく純正パーツを用いたカスタムを行っていきます。

Gスペックはフルシリンダーですが、加速シリンダーになっているVSR-ONEで同じような事をやったらどうなるのかが気になったので…。

ピストン周りの調整(側面吸気化、スラストベアリング搭載)

まずは前方吸気方式のピストンヘッド側面に深めの溝を作り、後方吸気チックな側面吸気方式に変更。
ピストン前進時に後方吸気のようにOリングを広げてシリンダーにしっかり密着、気密を保てるようにしました。

続いて、ピストン内にスラストベアリングを入れました。
若干のピストン重量UPになりますが、どちらかと言うとスプリング伸縮時の撓みを抑制する意味で入れています。

後はVSR10 Gスペックと同程度の硬さのピストンスプリング、DCI Guns 東京マルイ VSR-10専用細径カスタムスプリング D100-D110にグリスを塗布、バネ鳴りを低減させました。

DCI Guns 東京マルイ VSR-10専用細径カスタムスプリング D100-D110Amazonで購入する

ピストン周りで行った調整は以上になります。
尚、Gスペックの時はエアダンパーを削ってしまいましたが、今回はエアダンパーを残したまま弄っていく事にします。

VSR-ONEはGスペックと違ってサバゲーでも使っていこうかなと思っているので、消音性を重視してエアダンパーを残しています。

シリンダーのガタ取り

続いて、シリンダーのガタ取りを行いました。
まず、レシーバー後部に付いているシリンダーガイドリングにアルミテープを貼りサイズを調整
Gスペックを弄った時はレシーバー側にアルミテープを貼りましたが、ガイドリング側に貼った方が楽だと思ったので、今回はガイドリング側に貼りました。

前側は今回も「ガタトリくん for VSR10」を入れる事にしたのですが、以前試作で作った物を使わず放置していたので、それを入れました。
材質はPP(SLS)。
柔軟で強度が高く、靭性や薬品耐性に優れている素材です。

つづいで、ノズルの根本にOリングを取り付け、ボルトハンドルを戻した時のシリンダーの定位置を安定させました。

また、アウターバレルのガタ取り用にマスキングテープを貼りました。

トリガーストップの取り外し

ボルトハンドルを戻さないとトリガーを引けなくする為の機能として存在するトリガーストップですが、ノズルにOリングを取り付けてシリンダーの定位置を調整すると、このトリガーストップがうまく動いてくれない事が多いので、予め外しておきました。

VSR10という物に触れてかれこれ15年近く経っていますが、このパーツが機能するシチュエーションになった事が一度も無いので、正直要らないパーツだと思ってます…。
常時指をトリガーに掛けたままボルトハンドル操作したりすると必要になったりしますが、そんな事しないので…。

後はトリガープルとトリガーストロークの調整を行い、トリガー周りの調整は終了。

チャンバーのセンター出し

続いて、VSR10の調整においてかなり重要かつ一番面倒くさい作業です。
それがチャンバーのセンター出し。

この作業だけで数時間掛かる事もあるので、数千円出してCNC削り出しのチャンバーを買った方が良いのですが、今回は純正パーツを使う事に意味があるカスタムなので、純正パーツを使います…。

PDI、ActionArmyなどから優秀なCNC削り出しチャンバーが出てますので…。
これなら確実にセンター出ているので、上下左右の微調整をテープで行う程度で済みます。

という訳で、まずチャンバー単体を取り付けたアウターバレルと、マジックで印を付けたノズルを用意します。

この状態で何度もノズルを前後させ、擦れてるポイントを調べます。
VSR10の純正チャンバーは基本的にセンターが出ていないので絶対どこかしらがぶつかるはずです。

何度か動かしていると擦れてる部分のマーカーが削れ、チャンバーにインクが付着します。
まあ、それをしなくても既にチャンバーが明らかに汚れているので、どこに擦れてるのかは一目瞭然だったのですが…。

今回はチャンバーの左下にノズルがぶつかっていたので、チャンバーを左下にズラすように削っていきます。
相変わらずこのチャンバーは上側にズレてますね…。
側にズレてるなら下にテープを貼るだけで済むんですが、上側にズレてるなら削るしか無いです。

チャンバーを下にズラした事でチャンバーブロックも加工する必要が出てきたので、削って調整しました。

HOPアームとバレルのガタ取り

続いて、HOPアームにOリングの破片を取り付けて、HOP最低の状態で0.28gの適正HOPが出るようにしました。
VSR10系チャンバーはHOPを強くするとアームが歪むという問題があるので、HOP最低の状態のHOP量を変えてしまうのが一番手っ取り早いと思います。

前はシリコンチューブでしたが、今回はOリングの切れ端
シールテープを巻き、パッキン前側のクリアランスを埋める

ぶっちゃけ、このHOPアームの歪み問題もPDIやActionArmyなどの社外チャンバーに交換すれば済む話なので、お金で解決した方が良いと思います…。

という訳で、チャンバーの組み立ては完了です。
バレル先端のガタ取りは純正状態でOリングが付いているので、そのままで良いかなと思っています。

組み立てて初速チェック

後はストックに取り付けて初速をチェックします。
普段初速チェックに使っている東京マルイ 0.20g弾が無かったので、HITCALL 0.28g バイオBB弾を使って初速を測りました。

HOP最低が最大初速で78m/s前後(0.85J程度)なので、まあ十分な感じでしょう。
DCI Gunsのスプリングを入れた状態で初速92m/s程(0.84J程度)だったので、初速もそのままな感じ。

一旦この状態でグルーピングを測りに行こうと思っています。
色々弄ったVSR10 Gスペックのグルーピング結果と似たような感じになれば成功という感じです。

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