CO2 GBB、Carbon8 CZ P09の初速が高くなったので、フローティングバルブを弄って初速を0.20gで70m/s台まで下げました
記事作成日:2022年6月1日
箱出し状態での初速がカートリッジの温度を30度にして0.20gで92m/sだったCarbon8 CZ P09 CO2ガスブローバックハンドガンですが、しばらく使っていくうちにどんどん初速が上っていき、購入から2ヶ月経った今では28度で相当危険な初速が平均値という状態になっていました。
条件によって初速が高めに出るという訳ではなく、今ではガス欠寸前でスライドの動きがもっさりし始めた状態でも98m/s程度の初速が出てしまっていました。
元気に動く条件が重なった時にどうなるかはお察しください。
初速の上昇は今から1ヶ月程度前から。
サバイバルゲームフィールドの弾速測定の際に0.25gの適正HOP状態で88m/s台を出していました。
一応フィールドのレギュレーションはクリアしていたので、使う事は出来ましたが流石にこの状態で使うのは怖いから調整しないとな〜と思っていたのですが、「気温も上がってきたし別にフロンガスで良いや」と思い調整する事を放置していたのですが、気づいたら更に初速が更に上っていたので、流石にデチューンする事にしました。
一般的な負圧式ガスブローバック銃の初速を下げる方法としては、ざっくり下記がありそれぞれメリット・デメリットがあります。(ぱっと思いつく物を記載。他にもあると思います)
- バレルカット
メリット:分解が少なく、一番楽
デメリット:構造によっては射撃時にバレルが暴れて命中精度が大幅に落ちる場合がある。想定より大幅に初速が下がってしまった場合、戻せない。 - ハンマースプリングを柔らかくする
メリット:一番自然な調整方法ですが、特段メリットは無いと思います。
デメリット:Carbon8のように封印されている場合交換出来ない。専用スプリングが無い場合、スプリングカットなどで対応する事になりちょっと手間。 - ノズルの絞り(詰め物)
メリット:確実にガスの流量を減らせる
デメリット:固定方法次第では詰め物が射撃時に飛んでいく可能性がある。 - フローティングバルブスプリングの調整
メリット:ハンマースプリングの変更と同様に自然な調整方法
デメリット:そんなに大幅な初速低下は起きない。 - フローティングバルブの位置調整
メリット:確実にガスの流量が減らせる
デメリット:加工がちょっと手間。製品によっては構造上出来ない場合もある。 - 放出バルブの流量調整
メリット:確実にガスの流量が減らせて自然な調整方法。
デメリット:個人で行うには極めて困難。 - ガスルートに詰め物
メリット:確実にガスの流量を減らせる。
デメリット:マガジン単位で調整を行う必要があり、手間。 - ガスカットタイミングの調整
メリット:ガスの放出量を減らせるので、燃費が改善される?(これと言ったメリットが思い浮かばない)
デメリット:機種によって出来ない場合がある。ちょっとの調整で著しい変化が起きる。加工すると元に戻せない場合が多い。
今回は銃本体の性能(バランス)を大きく崩さず、簡単に初速が落とせて微調整も可能なイモネジを使ったフローティングバルブの位置調整を行う事にします。
まず、純正のフローティングバルブ後ろに穴を開け、イモネジをねじ込みます。
埋め込んだイモネジはM4サイズです。
このイモネジの飛び出し量を変える事で、初速を調整していきます。
尚、同様の初速調整方法を取っているNPASと違って分解せずに調整する事は不可能な仕様です。
ローディングノズルに組み込むとこんな感じで、イモネジの吐出量分だけフローティングバルブが閉鎖方向にズレています。
とりあえず試しにフローティングを1.7mmズラした状態にしてみましたが、初速は0.20gで20m/sまで落ちました。
ここから初速を上げていく事にします。
また分解してフローティングバルブを取り出し、イモネジを締め込みます。
とりあえずイモネジを1mm飛び出させた状態で測ってみた所、57m/s程度まで上がりました。
もうちょっと上げたいなと思ったので、再調整。
今度は0.7mm飛び出させた状態してみた所、71m/s程度になりました。
ハンドガンならこれくらいの初速で十分なので、これでOKとします。
正直メインの銃も初速90m/s位で使っているので、サイドアームとして使っているハンドガンは高くても80m/s位で良いんですよね…。
そもそもガスガンみたいに環境による初速の上下が激しい製品は予め控えめな初速にしておくに越したことは無いと思いますし…。
尚、CO2カートリッジを入れ替えた直後は少し初速が高めに出ますが、数発撃っていれば71m/s程度に落ち着きます。
という訳で、これで安心してCarbon8 CZ P09を使う事が出来るようになりました。
安心して遊べるSTGA認可のCO2製品も増えては来ていますが、素体が海外仕様という事もあってこういう事は起きちゃいますよねぇ…。
グリスが程よく馴染んだり飛んだりして初速が上ったり、可動部がスムーズに動く事で初速が上ったり、使っているうちに上がるという事はCO2ガスガンに限らず経験がありますが、箱出し状態でかなり初速が高めに設定されている製品は特に気をつけた方が良い印象があります。