ARES RDBやM45、ARROWARMS APC9-Kなどのパッキン巻き込み・二重給弾対策になるスペーサーを作りました
記事作成日:2022年6月7日
ARES RDBやM45、ARROWARMS APC9-Kなどの電動ガンで採用されているチャンバーはかなりルーズな設計になっており、糾弾ルートの口のサイズが7.7mmもあり、これの影響でHOPパッキンの組み合わせによっては大きく給弾ルートにパッキンが飛び出してしまい、パッキン巻き込みによる弾詰まりや二重給弾など色々な弊害が起きます。
HOPパッキンやノズルとの相性だけではなくBB弾やマガジンとの相性なども絡んでくるので、全く問題の無い場合もありますし、ほぼ毎回問題が起きる場合もあります。
自分もそうでしたが、実は問題があるのに今の自分の環境では問題が起きず、問題に気づいていないというケースもあると思います。
という訳で、そんなARESの純正チャンバー特有の問題を解決する為に、チャンバーに埋め込むスペーサーを作ってみました。
まあ、このパーツで全部の問題が改善する訳では無いと思いますが、自分はパッキンの巻き込み問題を解決したかったので、こういう物を作りました。
小型なパーツなので、いつもの光造形3Dプリントです。
こういうのを作るのに光造形は便利です。
という訳で、まずは特定の条件でこのパッキン巻き込みが多発しているARES RDBのチャンバーから。
色がオレンジ色になっていますが、同社製のM45やARROWARMS APC9-Kなどに採用されているチャンバーと同仕様の物になります。
巻き込み事故が起きる条件として、ARES製のマガジンの残弾数が減ってきた状態でG&GのBB弾を使うと高確率でパッキン巻き込みが起きます。
マルイのBB弾では一度も起きたことが無かったので、長いこと気づけませんでした…。
また、色々検証しましたが、PTSのPマグでは起きなかったので、色々な相性問題が組み合わさった時に起きる感じです。
私のRDBには東京マルイ純正パッキンを取り付けているのですが、その状態でこんな具合にパッキンの口が飛び出します。
まあ、この時点であまりよろしくないのですが、これを組んだ当時はノズル側での調整で妥協していました。
このパッキンの口にBB弾が触れると巻き込みが起きるので、この部分を今回作ったスペーサーで埋めます。
スペーサーは給弾ルートに接着剤で貼り付けるので、基本的に破壊しない限り元に戻すことは出来ません。
尚、変な所に接着剤が付着すると良くないのでハケ塗りの接着剤か粘度の高いゲル状の接着剤を使うのが良いと思います。
RDBにはロックタイト ブラシ付き接着剤を使いました。
チャンバーの前側に取り付ける事により、巻き込み防止の他給弾された弾が一旦ノズル側に向かうので、パッキン側に弾が流れていき2重給弾してしまうという問題の対策にもなっていると思います。
まあ、2重給弾だけが問題であれば、上部に窪みを設けてあげれば解決したりしますが…。
RDB本体に組み込んだ状態だとこんな感じ。
給弾ルートの前側に取り付けたスペーサーが確認出来ます。
ついでに、稀に巻き込み事故を起こすARES M45(現在は電磁弁を入れて運用)にも入れることにしました。
なお、こちらの発生条件は低確率すぎる為不明。
極稀に弾が出なくなります。(恐らくパッキン巻き込み)
こちらにはメイプルリーフのHOPパッキンを組み込んでおり、スペーサーを付ける前と付けた後はこんな感じ。
こちらにはセメダイン 3000ゴールドを使ってみたのですが、取り付け時に接着剤がはみ出して微妙な見た目になっちゃいました…。
まあ、接着剤がこんもり膨らんでしまっていたらカッターナイフなどで剥ぎ取ってあげればよいと思います。
ARESのチャンバーは昔から大変微妙な仕様だったのですが、新しいモデルが出る度にどんどん改悪されていっている気がします…。
緩みやすいHOP第あるはOリングのサイズを調整したり、薄っぺらいパッキン直押しのHOPアームに関してはプラ板を貼り付けたり削ったりする程度で修正する事が出来るのですが、給弾ルートに関してはこういうパーツを作らないと解決出来ないのが厄介ですよね…。
自分もめんどくさくて長らく放置してましたし…。(久しぶりにRDBを使いたくなったので、重い腰を上げて作る事にした)
という訳で、こちらのスペーサーはBOOTHにて販売しています。
尚、最近の個体だと給弾ルートの穴のサイズが最初から小さくなっているという報告を受けましたので、ご購入される方はお手持ちのHOPチャンバーの給弾口のサイズをご確認の上、ご購入ください。
ARES RDB/M45、ARROWARMS APC9-K用給弾ルートスペーサー(2個セット)を購入するhttps://evolutor.booth.pm/items/3913832