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NORTHEAST(東北製作所) MP2A1 GBBの分解レビュー(一部外装、バレル、ボルト、マガジン)

記事作成日:2022年6月29日

先日レビュー記事を書いたNortheast MP2A1 GBBを分解していきます。
尚、この製品は一部パーツが溶接されていたりピンが潰されていたりしてそもそも分解する事が出来ないパーツが存在しています。
また、分解してもあまり弄る余地が無さそうな箇所に関しては当記事では分解していません。

という訳で、まずは開封レビュー記事でも紹介した基本分解から。
ここまでは一切工具を使わずに分解する事が出来ます。

バレルの分解

まず、アウターバレルとインナーバレルを分離させていきます。
MP2A1のチャンバーはアウターバレルにピン止めされているので、下部の2本のピンを抜きます。

ちなみに、かなり硬いのでベンチブロックのようなピン抜き用の治具を持っていないなら諦めた方が良いと思います。
誤ってアウターバレルを歪ませてしまうと取り返し付かなくなる可能性もありますので…。

MP2A1のチャンバー+バレルはこんな感じ。
インナーバレルがすでに結構汚れているのと傷だらけですね…。

HOP調節用のドラムを外した後、チャンバーに付いている2本の小さなプラスネジを外す事で、チャンバーを真っ二つにする事が出来ます。

HOPアーム、HOPクッションはこんな感じ。
クッションゴムは結構固めのゴム製で形状は面タイプ
HOPパッキンの丸みに沿って面が丸まっているタイプです。(個人的に結構この形状は好き)

HOPパッキンは基本GBB系ではあるものの、HOPクッションがハマる窪みが設けられています。
また、ノズルの差込口側のテーパーがかなり深めなので、下手に社外製パッキンに交換すると問題が起きる可能性がありそうなので、パッキンを交換しようと思っている人は気をつけた方が良いでしょう。
尚、パッキンは結構固めで70度位はありそうな感じ。HOPは2点長掛けタイプです。

インナーバレルもGBB系ですが、チャンバーに固定する為の溝が2本付いているので一般的なGBB用インナーバレルをそのまま流用する事は出来ません。
チャンバー側の溝を削るか、インナーバレル側に溝を追加するか、複数個溝が入っているインナーバレルで溝位置の合う個体を探す必要があります。

HOP窓は全て削られている大きめなタイプで深めの面取りもされている
チャンバー側に2つの突起

ボルト周りの分解

続いて、ボルト周りを分解していきます。
まず、ボルト上部の2本のネジと、ボルト後部のEクリップを外します。

これでローディングノズルとローディングノズルを押さえておく為のパーツを外す事が出来ます。

ピストンの蓋は右上に付いているネジを外した後、マイナスドライバーを使って蓋を回す事で外す事が出来ます。

ローディングノズルはこんな感じで前側と後ろ側で2分割されているような形状をしていました。
外側から見えるピンは1本だけだったのでこれを抜いてみた所、単にリターンスプリングが外れるだけでした。
恐らく接着ですね…。(パーツリストでもローディングノズルは分解されていませんでした)

残念ながら、フローティングバルブを取り出す事は出来そうに無かったのですが、見た感じ普通のマルイ負圧式でした。

また、このピンは外すのは簡単ですが再度差し込む時にリターンスプリングの輪っか部分をピンに引っ掛ける必要があり、戻す作業が割と面倒なのでローディングノズルのピンを外すのはお勧めできないです。

一部外装の分解

続いて、外装パーツを軽く外していきます。
まず、ストックは後部の大きなネジを外した後、レシーバー内側に入っているネジ受けを外せば取り外す事が出来ます。

ストック基部はこんな感じ。
実物のストック基部の仕様を知らないので何とも言えませんが、木製ストックとか付けれるんですかね?

続いて、レシーバーからグリップを外してみます。
グリップはグリップセーフティ上部の大きなピン1本抜くだけで外す事が可能です。

グリップ側にはトリガーやセーフティ、セミ・フル切り替えなどの機構が備わっています。
尚、グリップ側の分解は面倒だったのでやりません。多分分解しても特に弄れる所は無いと思いますし…。

ボルトを後退状態で停止させる機構をトリガーのシアーから外した状態はこんな感じ。

バルブノッカーはレシーバー側に付いています。
トリガー周りやバルブノッカーはスチールですが、ディスコネクター的なパーツは亜鉛かアルミのダイカストのようです。
こちらはアルミ製のボルトに接触するパーツなので、材質を変えているのかも知れません。

次に、ハンドガードを外してみました。
ハンドガードは下部のネジ2本を外すだけで真っ二つに出来ます。

という訳で、Northeast MP2A1の本体側の分解はこんな所です。

マガジンの分解

ついでにマガジンも分解する事にしました。
開封レビュー時に注入バルブの交換は行いましたが、それ以上の分解は行なっていなかったので、見てみる事にします。

まず、マガジンバンパーは前方向に叩いていけば外れます。
その後、インナーとアウターを固定しているネジを外せばアウターからインナーを引っこ抜く事が出来ます。

インナーはざっくり3分割になっており、放出バルブなどが付いているリップ側がダイカスト、真ん中のガスタンク部がアルミ削り出し、注入バルブが付いている蓋がダイカストといった感じです。

この3つのパーツを分離させるには底部の蓋に付いているネジを外すだけです。

まず、驚いたのはこの気化室の大きさ。(銀色のシャフト)
ガスタンク部の2/3位が気化室になっている事が分かります。

この巨大な気化室が作動性を向上させていると思われます。
実際、MP2A1の作動性はかなり高いですからね…。
結構フルオートでバカスカ撃ってもマガジンも冷えにくい印象がありますし、今の所生ガスを吹くような事も起きたことがありません。

ただ、もっとガスをガンガン消費させたい仕様(リコイルUPやフルストローク化などの燃費を犠牲にするカスタム)を行おうと思った場合、もう少し気化室を減らしたくなるかも知れません。

尚、ガスタンク部には2本のピンが刺さっており、それぞれ同じ形状のスプリングガイドというかフォロワースプリングを抑える為のパーツが付いています。

上に付いているのを外す事で装弾数増やせますね。
というか、上に付いているのはリアルカウント用のパーツなのかも知れません。

ちなみに、上に付いているパーツは樹脂製(恐らく光造形の3Dプリント)、下側はダイカストで、下部の穴にねじ切りが付いています。

リップ側のブロックはこんな感じで、側面に空撃ちモード切り替えレバーが付いているので、外します。
この切り替えレバー、動かすのにめちゃくちゃ力を要するのですが、これだけ突起が大きく肉厚ならそうですよね…。

誤作動防止なのかも知れませんが、もう少しクリック感を軽くする事は出来なかったのでしょうか…。
まあ、突起を削る事で改善出来るかも知れません。(削りすぎ注意)

放出バルブは普通にバルブレンチで取り外す事が出来ます。
形状も特に気になる事は無い、普通の形状ですね。

ピンを2本抜いてリップ、ガスルートパッキンなどを外しました。

ガスルートパッキンはかなり薄いです。


という訳で、NORTHEAST(東北製作所) MP2A1 GBBの分解レビューは以上になります。
この後は調整しながら組み立てていこうと思っていますが、調整箇所はバリ取り程度なので記事にはしないかも知れません。

箱出しでこんなに動くんですから、これ以上動作性を上げるカスタムは要らないと思いますし、それをやるならフローティングバルブを弄りたい…。