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Red Win Optics製レッドドットサイト、Mantis 1×22(RWD11)のレビュー

記事作成日:2022年8月22日

Red Win Optics Mantis 1×22(RWD11)』を、MilitaryShop TORAYAMA様よりお借りしたのでレビューしていきます。

こちらはT1/T2マウント互換の普及価格帯レッドドットサイトで、IPX6の防水とAimpoint T2っぽい見た目のラバーで保護されたボディが特徴的な製品になります。
比較的安価な製品ではありますが、308WIN弾までの耐衝撃性も兼ね備えています。

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付属品について

ハードケースに入っており、内容物はドットサイト本体(レンズガード、キルフラッシュ、ハイマウント付き)とローマウント、レンチ類、説明書、クリーニングクロスです。

ラバー製のレンズガードが付いています。
刻印無しのシンプルなレンズガードです。

キルフラッシュも標準装備されており、キルフラッシュ付きの外観はこんな感じで対物レンズがキルフラッシュの厚み分長くなっています。

付属のキルフラッシュはこんな感じで、網目は細かめ。
対物レンズ側のねじ切りを使って固定されているだけなので、簡単に外す事が出来ます。

外観の細部を見ていきます

お気づきの方も多いと思いますが、この形状のドットサイトは色々なメーカーから発売されており、自分が把握している限りでもVector Optics、MARKS、ANS Opticsの3社から発売されています。
尚、この形状のドットサイトは何度かマイナーチェンジをしており、そういう情報も特に好評されていないので今が何世代目なのかよく分からないです。(Vector Opticsから出ていた最初期ロットはそもそもT1/T2系マウント非互換だったりする)

ボディのラバーや電池収納蓋に書かれている刻印以外全て同じなので、どうせ全部どこぞの工場のOEM品なんでしょうね。
OEMカタログに「ここに刻印入れるといくら」「化粧箱はこういうのがある」とかで価格設定がされてる奴です。

ボディー上部はこんな感じでAimpoint T2っぽい形状になっています。
尚、ボディ自体は前後を少し伸ばしたようなT1サイズで、そこにラバー製カバーが付いている都合上、割とごっついです。

T1系だと思って買うと「一回りでかくね?」となるので、サイズ感に関しては注意が必要です。

輝度調節ダイヤルは左側面に付いており、0〜11の10段階になります。(0は電源OFF)
ラバーカバーに記されたホワイトドットの位置に来ている数字が現在の輝度になります。

輝度調節ダイヤルのキャップを外し、電池を入れます。
対応している電池はCR2032で、電池は付属しないので別途用意する必要があります。

エレベーションノブとウィンテージノブはそれぞれこんな感じでキャップで覆われています。
尚、ノブの間に脱落防止用のワイヤーが取り付けれそうな穴が空いています。

キャップを外すとこんな感じ。
キャップの頭がマイナスドライバー代わりに使えるようになっており、ゼロイン調整時にはキャップを逆さ向きにしてダイヤルを回します。

ダイヤルはクリック感があり、1クリック1MOAレティクルが動きます。

接眼レンズ側はこんな感じ。
特に言う事は無い、シンプルな形状です。

尚、発光モジュールの位置は下側、レンズ径が22mmと大きな物が採用されていますが、内側のチューブはそこまで広くは無いので、視野は20mmのT1タイプドットサイトとほぼ変わらないか、むしろ狭く感じると思います。

付属のマウントベースについて

マウントベースはQDレバー付きのハイマウントが標準で付いています。

反対側はこんな感じ。
20mmレールに対応しており、QDレバーはLaRueライクな仕様になっており、レール個体差に合わせてナットを回して微調整を行なう必要があります。

ドットサイトを固定しているネジを外すとこんな感じ。
マウント形状というかネジ位置自体は一応T1互換ですが、前後の幅がT1よりも長いので一般的なT1マウントと組み合わせるとドットサイトの前後が大きく飛び出してしまい違和感があると思います。

また、ローマウントベースも付属しているので、ドットサイトの位置を低くしたい場合はこのマウントベースを使う事も出来ます。

ローマウントとRedWin Mantis 1×22を組み合わせるとこんな感じになります。
ドットサイト側の丸みに続く感じでマウントも繋がっているので、相性バッチリですね。

後ろから見るとこんな感じ。

レンズコーティングと覗いた時の様子について

レンズコーティングは対物レンズがルビーコート、接眼レンズが緑系のコーティングと一般的なレッドドットサイトの仕様になっています。
尚、対物レンズ側に関してはルビーコートのレンズの手前に緑系のコーティングが掛かっている平面レンズ(汚れ対策用と思われる)が付いています。

覗くとこんな感じで、レンズはそれなりに青みがかっています。
めちゃくちゃ青い訳では無いですが、最近の透明度の高いドットサイトと比べるとちょっと青いなと感じます。

この青みも個体かロットによって様々ですね…。
今までこの製品は色々な個体を覗いてますが全然青みが無い、めっちゃ透明な物もありました。

その為、購入した時に届く製品のレンズ周りがどういう物なのかは届いてからじゃないと分からないですね。

レティクルを点灯させるとこんな感じ。
屋内だと11段階中1段階目で丁度よい感じでした。

尚、輝度を11まで上げると眩しすぎてギラギラするので最大輝度は炎天下の屋外用でしょうね。

パララックス計測

という訳で、いつものパララックス計測を行っていきます。
2.5m先からチェック用の方眼紙を覗き、視点を上下左右に動かします。

結果はこんな感じ。
中央に描いている2cmの円からちょっとはみ出したり線の上に乗っかってる状態と許容範囲ギリギリな感じでした。

また、視点を動かした時にちょっとした歪みが気になりましたが、これに関しては実際に照準器として使う際にはそこまで気にならない程度の歪みだと思います。

キルフラッシュ装着時の見え方について

当たり前の話しですが、キルフラッシュを対物レンズに装着すると若干像が暗くなり、網目がちょっと気になります。
また、覗きながら視点を動かしたり、近くにピントを合わせると更にキルフラッシュの網目が気になります。

全体がちょっとモヤッとしてる
ピントを近くに合わせると流石に気になる

銃に乗せた時の見た目や高さについて

一般的なAR15系レシーバーに乗せるとこんな感じで、ハイマウント装着時はアイアンサイトよりも少し高さの高い、いわゆる1/3 Lower co witnessの高さになります。

フリップアップ式のバックアップサイトを起こした状態のサイトピクチャーと倒した状態のサイトピクチャーはそれぞれこんな感じです。

サイトを起こした状態
サイトを倒した状態

という訳で、Red Win Optics Mantis 1×22(RWD11)のレビューは以上になります。

割とありふれた形状…というか仕様の製品なのでRed Win Optics製だからどうとかそういう事は無いのですが、メーカーロゴで選ぶと良いと思います。
OEM製品という都合上、他社製品と性能的な差が生まれないので…。(ロット差はあります)

後は販売店によって微妙に値段が違っていたりするので、安かったりアフターサポートが優秀なお店を選ぶほうが良いとかその程度の差になると思います。

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