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JapanNext JN-IPS5500TUHDR 4K 55インチ液晶ディスプレイとFITUEYES テレビスタンド(F82F2444L)を買いました

記事作成日:2022年11月8日

引っ越ししてリビングが広くなったので、友人を呼んで遊ぶために大きめのディスプレイでも買おうかと思っていました。
ちなみに私は地上波も衛星放送も、何なら円盤(DVDやBD)も見なくてAmazon Prime VideoとYouTubeさえ見れたら良いのでテレビではなくディスプレイを買おうと思っていました。

また、ゲーム用PCの出力先としても使おうと思って機種を選んでいます。

ディスプレイとスタンド選びの基準について

という訳で、下記条件を元にモニターを選びました。

  • インチ数は今作業用に使っているメインディスプレイが43インチあるのでそれより大きいサイズ
  • 1人で設置が出来るサイズ、重量が上限(MAX60インチ、重量15キロ未満位?)
  • 最低限HDMI入力が3つあり、全て4K 60Hzに対応している事
  • VESAマウントに対応している事
  • 光デジタル出力に対応している事
  • パネルはIPSかVAであれば良い。ただし、質の悪そうなパネルはNG
  • モニター下、中央に飛び出した形でエンブレムが無いデザインである事(ベゼル薄くなくて良い。ロゴが飛び出しているデザインはあんまり好きじゃない)
  • ディスプレイスタンドを外した時に違和感の少ない見た目である事
  • 予算感はスタンドと合わせて10万円以下(ディスプレイ本体は7〜8万円程度を想定)

この条件で探していたらめちゃくちゃ絞り込まれたので、最終的にJapanNext製の4K 55インチ液晶ディスプレイ、JN-IPS5500TUHDRになりました。
特に複数の映像入力が4K 60Hz対応という製品が少なかったです…。

尚、ディスプレイスタンドは下記条件で選びました

  • 動かしやすい事(キャスター付き必須)
  • スタンドに台があり、そこに色々物が置ける事
  • 配線を束ねる事が出来る穴やカバーなどが付いている事
  • ディスプレイを設置した時にディスプレイの中央が床から110cm〜120cmになる事
  • ディスプレイに合った対応するインチサイズと耐荷重

この条件に合致する製品はいくつか見つかったのですが、個人的に「面白いデザインだなぁ」と思った『FITUEYES テレビスタンド F82F2444L』を購入する事にしました。

という訳で、開封と組み立てをしていきます。

FITUEYES F82F2444Lの内容物と組み立てについて

まずはFITUEYES テレビスタンド F82F2444Lからです。
開封すると部品がバラバラになって詰まっていますがそこまでパーツ点数は多くはないので困る事は無いと思います。
使うネジの種類にさえ気をつければ良いかと。

尚、ゴミとして大量の発泡スチロールが出てきて、ある程度細かく砕いてもこのスタンドだけで45リットルを2袋使いました。
組み立てるならゴミ出しの日に合わせた方が良いですね。

組み立て説明書は図解のみのシンプルな仕様。
イケアの組立家具と同レベルなので、一般的な組み立て家具が組み立てられるなら全然問題なく組み立てる事が出来ると思います。

ネジは色々な大きさ、長さの物がありますがそれぞれの袋にアルファベットが書かれているので説明書と照らし合わせながら使えば困る事は無いでしょう。

組み立てにあたっては電動ドリル・電動ドライバーがあると便利です。
ドライバービットは+3もしくは+2と5mmの六角があれば大丈夫です。
板スパナは製品に同梱されている物を使いました。

今回の組立時に使った工具

組み立てはそこまで難易度は高くは無く、1人でも全然余裕で組み立てる事が出来ました。
作業時間は15分位で終わりました。(電動工具を使わなければ20分位掛かったかも?)
スタンドを組み立てる際に倒したり起こしたりするので、最低でも150平方cmのスペースが無いと組み立てる事は出来ないと思います。

尚、VESAマウント取付部には3本の梁があり、この2本の梁にネジ止めする仕様なので、取付部の高さは2段階で調節が可能です。(梁の間隔は13cm)
今回は上に取り付けましたが、1段下げる事も出来ます。
ディスプレイの位置を大きく動かしたい場合はここで調整するのが良いでしょう。

尚、この基部は上下の角度調節は出来ませんが左右の角度調節は可能になっています。

JN-IPS5500TUHDRの内容物紹介とVESAマウントを使ったディスプレイスタンドへの取り付けについて

続いて、このスタンドにJapanNext JN-IPS5500TUHDRを取り付ける為に開封していきます。
JN-IPS5500TUHDRの内容物はディスプレイ本体とディスプレイスタンド、HDMIケーブル(HDMI 2.2)、面ファスナー、リモコン、電池(リモコン用)、説明書です。

ディスプレイの消灯時の反射がすごいのでモザイクを掛けています…。
ハーフグレアって基本的にグレアパネルとノングレアパネルの中間じゃなくて、グレアパネルの反射を少し弱くしただけみたいな感じですよね。

付属のリモコンはこんな感じ。
沢山ボタンが付いていますが、上の数字ボタンとか下の再生停止ボタンなどはチューナーやビデオデッキなどをつなげた時に互換があれば使えるボタンだと思われます。

尚、電池を入れた状態でもリモコン本体の重量がかなり軽く、ボタンのクリック感もゴムが潰れるような「グニッ」みたいな感じでかなり安っぽい印象を受けます。

電池は単4電池2本を使います。

ディスプレイ背面には200mmx200mmのVESAマウントが付いています。(テレビ台に設置しやすいように上下逆にして置いている為、写真も上下逆になってます)

このVESAマウントにFITUEYES F82F2444L付属のマウントを取り付けます。
VESAマウントを取り付けるにはM-A〜Jのネジやワッシャーなどを使う事になるのですが、どのネジが適合するかはディスプレイ側のネジ穴にはめて確認する必要があります。
今回は適合する丁度よい長さのネジが無く、M-Cと手元にあったワッシャー2枚を使って取り付けました。

尚、VESAマウントはかなり細かく上下位置を調節する事が出来るので、大まかな調整はスタンド側の梁で行い、細かい調整はVESAマウントで行えば良いと思います。
もっとも、調整するには何度もVESAマウントを着脱する必要があり簡単に調整が出来る訳では無いので、ある程度は決めておいた方が良いでしょうけど…。

最後にVESAマウントをスタンドに引っ掛け、ロックしたら完成です。

横から見るとこんな感じで、マウント基部が分厚い事もあって割と前側に飛び出しています。
しかし、このレイアウトの影響で重心がスタンド中央付近に寄るので、安定感が高まっていると思います。

裏面はこんな感じ。

取り付け後になりますが入出力端子を見ていきます。
入出力はVESAマウント部の右側と下部に付いています。

JN-IPS5500TUHDRの入出力端子について

右側に付いている物は上から順にUSB入力とHDMI入力です。
USBはサイネージとして使う為の物のようで画像や動画を入れたUSBメモリを挿します。(画像や動画のフォーマット、複数個のデータを入れるとどうなるのか、スライドショーになるのかなどは不明)
HDMIは3ポート全てHDMI2.0 HDCP2.2対応で3840×2160@60Hzになります。
尚、HDMI1のみCEC/ARC対応になるので、CECやARC対応の機器を繋ぐ場合はHDMI1に挿す必要があります。

下部右側に並んでいる端子は左から順にラインアウト(3.5mm)、光オーディオ出力、コンポジット入力、RCA入力、コンポーネント入力といった感じ。
これらの端子はサポート対象外らしく、詳細なスペックも記載がありませんでした。

また、10Wのステレオスピーカーも搭載されているので、別途スピーカーが無くても映像や音楽を再生させる事が可能となっています。

下部左側には電源ケーブルが伸びています。
このケーブルは外す事が出来ません。

ディスプレイ下部にはスタンド固定用のネジ穴が空いているのですが、スタンド無しの状態だと単なるエアフロー用の穴にしか見えません。
今回このディスプレイを選ぶ事にした理由の1つとして、ディスプレイスタンドを外した時の見た目が悪くない事というのがあるのですが、こういう仕様だったので選んだんですよね。
また、ディスプレイ正面の下部にはJAPANNEXTのロゴが入っているのですが、これも無駄に主張していないあっさりした感じなのが良かったです。

ディスプレイスタンド取り付け位置
本体下部に付いているJAPANNEXTのロゴ

配線の取り回しについて

ケーブル類は左右に伸びている足の裏側に隠す事が出来ます。
この蓋はかなり固めの爪でロックされているのでかなり強めの力で引っ張ったり、隙間に棒を突っ込んでテコの原理で開ける必要があります。

また、付属の面ファスナーを梁の所で使う事で、ディスプレイ側に伸びている配線を隠す事も可能です。

また、今回はディスプレイスタンドの足にマグネットで固定出来るタイプのテーブルタップを取り付けてそこに周辺機器の電源を繋いで配線を極力外側に出る配線類を抑えて、ディスプレイを移動させやすくしました。

ディスプレイの電源ケーブルをコンセントに繋ぐと画面右下のランプがオレンジ色に光ります。
これがスタンバイ状態で、リモコンの電源ボタンを押すと緑色に点灯します。

尚、ディスプレイ側に電源ボタンや操作用のボタンなどは無いので全ての操作はリモコンで行う必要があります。
大きいディスプレイって基本的に本体のボタンが無いですよね。

初期設定と設定可能な項目について

電源を入れるとJAPANNEXTのロゴ(スプラッシュ画面)が写ります。
その後、ディスプレイの初期設定を行えばディスプレイを使う事が出来るようになります。

ディスプレイの設定画面はこんな感じで映像設定に関しては基本的な項目は一通りありますが、色空間の設定が無いので色の正確性を気にする場合は要注意です。
尚、ピクチャーモードの設定でプロファイルの中から選べる他、マニュアルで項目ごとの設定を行う事も可能です。
自分はデフォルト設定(スタンダード)で特に色味などに違和感は無かったのでそのまま使っています。

個人的にはもし普段作業で使っているメインディスプレイで使うなら色空間の設定、出来ればRGBごとの微調整が出来る事がかなり重要なのですが、今回は遊び用のモニターなので別にそこまでは要求していません。
そこを気にするならもっとメジャーなメーカーかつ情報豊富な製品を選んだ方が良いと思います…。

音声設定は重低音の調整やデジタル出力のフォーマットの設定やサラウンド、AVLのON/OFF(外部スピーカー仕様時に使用すると思われる)、内蔵スピーカーのON/OFFなどがあります。

時間では自動消灯の時間が5分〜240分の間で設定可能、各種設定では言語、ODSタイムアウトや設定のリセット、CEC設定が行えます。
ロックは設定画面用のパスワード設定を行えます(サイネージとして使う時に使用すると思われる)

色味のチェック

明るさ、色味などに関しては特に気になるような事は無かったのですが、一応EIZOのサイトにあるテスト画像を使って確認してみました。(1920×1200の画像を使用)
尚、写真に写っている汚れみたいな黒点はカメラのセンサーの汚れのようで取れませんでした(レンズを変えても同じ場所が汚れていた)

撮影時は照明の影響を受けないように部屋の電気を消して真っ暗にした状態で撮影しています。

16段階のカラーグラデーション(難度:低)

流石にこの状態ではなんの問題も無いですね。
ちゃんと色が見えています。

64段階のカラーグラデーション(難度:中)

ここも特に問題は無し。
各色の境界線もしっかり見えます。

無段階のカラーグラデーション(難度:高)

ここだとシアンの辺りが少し汚く感じられました。
ただしPhotoshopで各ピクセルの色コードを見てみるとJPEG圧縮時に発生したと思われるノイズのせいで色がブレていたので、綺麗に見えないのは仕方がないのかも知れません…。
MacBookProのディスプレイでも同じように綺麗には表示されていなかったので、ディスプレイの問題では無いような気がしています。

モノクログラデーション(難度:低~高)

これはちょっと気になる所があって、所々赤みがありました。
設定を変えても大きな変化は無かったので、単純に赤色が強いのかも知れません。
RGBでそれぞれの強さを調整出来れば解決したりするのかも知れませんが、残念ながらそういう設定はありません。

まあ、こういうモノトーンベタ塗りの画像を見ない限り気になる事は無いと思います。
実際普通に映画を見てみた分には暗いシーンであっても「なんか赤いな」とか気になる事はありませんでした。

明部に近い階調のカラーパターン(難度:中)

特に気になる事は無く、境界線もハッキリ見えています。
白系は強いのかも知れません。

暗部に近い階調のカラーパターン(難度:高)

黒い画像に関してはちょっと苦手なようで最下部の境界線がかなり曖昧でした。

という訳で、ざっくり明るい色が付いている物に関しては大きな違和感が無いものの黒色は苦手といった印象があります。

色の正確性を求める人にはあまりおすすめ出来ませんが、値段を考えるとこれくらいは妥協しといた方が良いでしょうね…。

尚、ドット抜けは白(255,255,255)、赤(255,0,0,)、緑(0,255,0)、青(0,0,255)、黒(0,0,0)でチェックして見ましたが確認出来ませんでした。
ちなみにドットはRGBが棒状になっているシンプルな形状で、非常に安価なディスプレイで見かけるドットが省略されてたりはしていませんでした。(2022年になってもそういう製品があるのかは知らないですが…)

とりあえず現状は友人と集まって映画・アニメを見たり、ゲームしたりするのに使っていますがそういった事をしている限り特に気になるような事は無いので、普通に使っていれば気になるような事は無いと思います。

内蔵スピーカーの音質について

色よりもかなり気になったのは内蔵スピーカーです。
スピーカーの音が本体内部から響いてくるというのも理由として考えられるのですが、とにかく音が籠もっています。

解像度の低い、もやっとした音で低音は音量を上げないと聞こえにくく、高音は逆にキンキン響きます。
全体的にモヤッとした音なので会話シーンなどの声も聞こえづらく(BGMと声が重なると最悪)、音量を上げると高い音が鳴った時に煩いという、家の中で使うにはかなり使いづらいスピーカーだと感じたのでスピーカーは後日別途購入しました。

まあ、元々内蔵スピーカーには期待していなかったので使ってみて駄目だったら買おうと思っていたので別に良いんですがね…。

総評

ディスプレイ(JN-IPS5500TUHDR)の総評としては価格相応の性能で全然アリだと思います。
メーカー保証は1年付いていますし、何より55インチ IPSパネル、HDMI入力が3つ全部4K 60Hzに対応しているディスプレイが68000円で買えるんですから、これで十分でしょう…。

結構4K 60Hzを謳っている製品でも詳しく調べてみると1ポートのみで残りは30Hzになってたりしますので…。

黒色に弱かったり内蔵スピーカーの性能がイマイチだったりと不満はありますが、値段を考えると仕方がないかなとも思いますしね…。

ディスプレイスタンドの方に関しては欲していた機能は一通り網羅していたので特に不満はありません。
組み立てもしやすかったですしね。

個人的に一番重要だったキャスターについてもスムーズに移動させる事が出来ましたし、固定させたい時は4箇所全てにロックレバーが付いているので、固定させる事も可能です。

安定感に関しても特に気になるような事は無く、先日軽めではりますが横揺れの地震に遭遇した時もなんの問題もありませんでした。

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