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ワンタッチで着脱可能なライザーマウント、Kinetic SIDELOK ユニバーサル・ライザー ロングを買ってみました

記事作成日:2022年12月1日

Kinetic SIDELOK、少し前までPTSパッケージ版であればどこでも入手出来たと思うのですが、最近見かけないんですよね…。
という訳で、中古でお手軽な値段で売られてる物を見かけたので買ってみました。

こちらのマウントはワンタッチで着脱する事を可能にするKinetic社のSIDELOKを搭載しているライザーマウントで、ピカティニーレール用の8スロットライザーマウントとなっています。

スペック上何インチ高くなるかとかの表記が見つからなかったのですが、測ってみた所約15.9mm(0.62インチ)の高さがありました。

左右はこんな感じで、左側には20mmレールにクランプする為の爪が2つ、右側にはKINETIC社のロゴとSIDELOKの刻印が入っています。

下部はこんな感じでパテントの表記とピカティニーレールへの装着時に前後のズレを抑える為の突起が2つ付いています。
ピカティニーレール用となっている為、ウィーバーレールや独自ピッチのレールには取り付ける事が出来ないと思います。

ロック解除ボタンは前側に付いているツノみたいなパーツです。
ここの中央に付いているボタンを押しながらレバーを押す事で、ロックを解除する事が出来ます。

レールに取り付ける為のロックはワンタッチで行う事が可能で、ロックを解除した状態で写真赤矢印部のボタンが押されるとスプリングテンションによってロックされます。

その為、ネジを締め込んだりレバーを操作したりなどをする必要が無く、単にレールに乗せるだけでロックされます。

このロック機構、かなり頼りないようにも感じますが結構レールの個体差関係無しにガッチリロックされるので結構優秀な機構だと思います。

取り付けるとこんな感じ。
Kinetic SIDELOKシリーズの中では一番長いモデルにはなりますが、それでもバックアップサイトを取り付けた状態でも少し足りてないような長さです。

基本的には光学サイトを1つ付ける為のサイズで、例えばワンピースマウントリングとかだと結構ドンピシャの幅だったりします。
Badger Ordnanceのワンピースマウントリングとかだと程よい長さで相性良いですね。

ただし、EoTech 552のような長い光学サイトだと前側が飛び出してしまい、ボタンも押しづらいのでこの組み合わせは良くないですね。
ホロサイトを乗せるならEXPSサイズが良いでしょう。

尚、Vortex UH1に関してはマウントとの相性問題で取り付ける事が出来ませんでした。
というのも、UH1のマウントとKinetic SIDELOKのレールを固定しているネジ頭が干渉して取り付ける事が出来ないのです…。

こういう底面が幅広になっているQDタイプの製品も注意が必要のようです。

ちなみに、小型なマウント同士であればマグニファイアとドットサイトの組み合わせもギリギリ乗せる事が出来ます。

という訳で、Kinetic SIDELOK ユニバーサル・ライザー ロングのレビューは以上になります。
ネジ固定式で着脱が容易ではないマウントを簡易にQD化出来る製品として使う事も出来ますし、普通にライザーマウントベースとして使う事も出来ると思います。