ARCTURUS HK416A5(AT-HT01-BK GR16MOD5 11′ AEG BLACK)のレビュー
記事作成日:2023年1月11日
ARCTURUS製電動ガン、AT-HT01-BK GR16MOD5 11′ AEG BLACK(HK416A5)を三山商事株式会社様よりお送り頂いたのでレビューしていきます。
ARCTURUS GR16MOD5 11インチ 電動ガン BK - アークタウラス
付属品の紹介
内容物は電動ガン本体とマガジン、リアサイト、ディーンズ→ミニプラグ変換、細々した小物、L字レンチ、クリーニングロッド、初速証明及び品質証明書、取り扱い説明書となっています。
初速証明及び品質証明書はシリアルNOごとに検品・チェックされているようです。
取扱説明書は英語表記ですがイラスト付きなので基本的に困る事は無いと思います。
リアサイトや変換アダプターなど付属の細々したアクセサリーは袋に詰められています。
これらのパーツは本体のレビュー時に使い方を紹介します。
リアサイトはこんな感じで、HKタイプのフォールディングリアサイトが付属します。
側面に付いているレバーを押す事で幅が広がり、20mmレールに取り付ける事が出来るようになります。
かなりユニークな固定方法の製品です。
尚、VFCのHKタイプフォールディングリアサイトはスムーズにレバーが動くのですが、このリアサイトは少しレバーの動きが渋かったです。
ただ、シリコンスプレーを塗布する事である程度動きは改善されました。
付属のマガジンはこんな感じで、HKタイプのポリマーマガジンを模したノーマルマガジンになっています。
マガジンの左側には特に刻印などは入っていませんが、右側には色々と刻印が入っています。
リップ側とマガジンバンパーはそれぞれこんな感じ。
マガジンバンパー中央に付いているボタンを押しながらスライドさせる事で、マガジンバンパーを取り外し、インナーとアウターに分離させる事が出来ます。
マガジンインナーには30発(リアルカウント)の切り替えレバーが付いています。
ARCTURUS HK416A5本体の外観レビュー
という訳で、ARCTURUS HK416A5を見ていきます。
今回お借りした製品は黒色のモデルですが、タンカラーの製品も存在します。
全体像はHK416シリーズの中でも大幅な仕様変更が加えられた最新バージョン、HK416A5を再現しており、当製品のバレルレングスは11インチになります。
フラッシュハイダーはバードケージタイプ。
このフラッシュハイダーは14mm逆ネジでアウターバレルに固定されています。(イモネジは無し、Oリングによるテンション保持のみ)
尚、フラッシュハイダーとアウターバレルの間に入っているクラッシュワッシャーはリアル形状の物でした。
ガス流量調節ノブはこんな感じ。
刻印部分のインクが少し漏れていて滲んでいるように見えるのが少し残念な印象。
ハンドガードはこんな感じで上下左右に20mmレールが付いています。
ガスブロックを覆うような大きさ、デザインのハンドガードです。
上部レールの前側には折りたたまれたフロントサイトが付いています。
フロントサイトには白いラインが引かれており視認性が向上しています。
ハンドガード基部は大きなマイナスネジ山付きの六角ボルトが付いており、これでバレルナットとの固定を行っています。
左側のレシーバーはこんな感じ。
塗装の質感はかなり良い感じで、マットな黒色の塗装が施されています。
刻印はこんな感じ。
アッパーレシーバーとロアレシーバーには共通のシリアルNO(恐らくユニークな物では無い)が付いており、マグウェルにはHK416の刻印が入っています。
アンビ化されているマガジンキャッチとボルトリリースボタンの左側はそれぞれこんな感じ。
ボルトリリースボタンは大型化され、誤動作をさせないようにする為のガード(HK416A5の特徴の1つ)が付いています。
マグウェル内側はこんな感じで普通のM4系と同じ構造をしています。
これによりマガジンの汎用性が高まっているのもHK416A5の特徴の1つです。
また、マガジンはガタツキも少なくしっかり固定されます。
尚、手持ちのスタンダード電動ガン M4用マガジンで試してみた所、少し相性問題が激しい印象があり問題があった個体としてはSOCOM GEAR LANCER L5マガジンは挿さりはするもののマガジンキャッチに噛み込んでしまい抜く時に半ば強引に引っこ抜かないといけませんでした。
また、PTS Pマグは問題無く抜き差しが出来るものの上下のガタツキが激しく、弾上がりに影響を及ぼしていました。(マガジンお抑えながらなだ給弾する)
セレクターレバー周りはこんな感じで、ハンマーピン、トリガーピン、テイクダウンピンの中央が窪んでいるデザインが再現されています。
セレクターレバーはこんな感じ。
アンビ仕様の為動かすとギアが噛み合う独特な感触が伝わってきますがちゃんと定位置でロックされるので不安はありません。
尚、セレクターレバー中央にセレクターレバーを固定する為のネジが付いているのですが、このネジは製品に同梱されてくるキャップで塞ぐ事が出来ます。
ただこのキャップを付けた後の外し方が不明です。
もうメカボックスを分解しないとかであれば付けちゃっても良いかもしれませんが、下手に付けない方が良さそうな印象…。
トリガーはこんな感じ。
三日月状のシンプルなトリガーですが、エジェクタピンの窪みが再現されています。
ちょっとクッキリ付きすぎている気もしますが、拘りを感じる要素です。
トリガーガードは分厚い大きなグローブを装着した時でも人差し指を差し込む事が出来るように丸みを帯びた大型のトリガーガードが採用されています。
尚、本製品はマイクロスイッチトリガーが採用されており、トリガーフィーリングがかなり独特です。
軽く引くとトリガープルが突然重くなり、その状態で引ききるとスイッチが押され射撃されます。
トリガーガード下部はこんな感じで、6mm BB弾を使う旨の記載と製品のシリアルNOが入っています。
レシーバー右側はこんな感じ。
マグウェル部には製造メーカーと製造国の表記が入っています。
ボルトリリースボタンとマガジンキャッチボタンはそれぞれこんな感じ。
アンビ化されたボルトリリースボタンは押し下げるという独特な操作性になっています。
尚、マガジンキャッチボタンは電動ガン用としては珍しいボタンへのねじ込み式でリアルな見た目になっています。
ただ、ネジのサイズが一般的なサイズよりも一回り小さいので専用パーツになっている気がします。
尚、ボルトリリースボタンはライブです。
ダストカバー、エジェクションポートはこんな感じ。
ダミーボルトにはしっかりHKのロゴが印刷され、HK416仕様になっています。
チャージングハンドルを引くとダミーボルトがロックされ、HOP調節ダイヤルを操作出来るようになります。
HOP調節ダイヤルには軽めのクリック感がありました。
セレクターレバーはこんな感じ。
アンビ対応なので、左側に連動して右側も動きます。
ボルトフォアードアシストノブはこんな感じ。
グリップはHK416シリーズおなじみの特徴的なシボが入ったボーバーテール付きグリップです。
フィンガーチャンネルは無し。
全体的に程よい丸みを帯びており、握りやすいです。
グリップ底部にはモーターの上下位置調整用のネジが付いています。
また、この部分に付属の蓋を取り付ける事でよりリアルな外観になります。
トップレールはこんな感じで、ハンドガード側のレールと綺麗にツライチになっています。
チャージングハンドルはロックレバーが大型化されている引きやすいデザインの物が採用されています。
付属のリアサイトを取り付けるとこんな感じになります。
尚、フロントサイト側の調整が無く、リアサイト側だけで上下左右の調整を行う仕様になっています。
サイトピクチャーはこんな感じ。
フロントサイトの白い縦線のおかげでかなり狙いやすくなっています。
エンドプレートとキャッスルナットはこんな感じ。
エンドプレートは左右対称のデザインでスリングスイベルになっています。
キャッスルナットはHK416A5の特徴でもある長いナットが採用されています。
ストックはHK416A5でおなじみのポリマーストックを再現した物が付いています。
HKのロゴもしっかり入っています。
ストック下部にはストックポジションを変更する為のレバーが付いています。
操作性は正直良くないですが、誤作動防止の為にこういうデザインにしているものと思われます。
ストック上部には今のストックポジションを視認する為の四角い窓が付いています。
ストックを伸ばすとこんな感じ。
変則的な6ポジションです。
バットプレートはラバーで出来ており、特徴的な滑り止め形状も相まってグリップ力はかなり高いです。
バットプレートは下部の爪を押しながらスライドさせる事で取り外す事が出来、バッテリーコネクタにアクセスする事が出来ます。
ストックを外さずにバッテリー交換が出来る仕様なのでかなり便利ですね。
バッテリーコネクタはAmassのディーンズコネクタが採用されています。
最近の海外製電動ガンはディーンズコネクタを採用している製品が増えてきていますが、今でも電動ガンで一般的なバッテリーコネクタであるタミヤコネクタを使いたい場合は付属の変換アダプターを使います。
尚、ストック下部のロック部に付属のロールピンを差し込む事でワンタッチでバッテリー交換が出来る機能はオミットされますが、バットプレートの脱落防止を行う事が出来ます。
バッファーチューブはこんな感じで、先述の通り変則的な6ポジション仕様。
1〜2ポジション目と5〜6ポジション目が狭く、2〜3ポジション目の間が広くなっています。
また、チューブの後部はストックの形状に合わせて斜めにカットされています。
箱出し状態の初速と発射サイクルについて
という訳で、箱出し状態の初速を発射サイクルを見ていきます。
使用したバッテリーはSFA 7.4V 1000mAhのLiPoバッテリー、BB弾はHITCALL 0.20g バイオBB弾です。
HOPが最低の状態だと少しバラツキがあり84m/s〜87m/sでしたが、少しHOPを掛ける事で86m/s前後で安定し初めます。
ただし、フルオートを使うと初速が1m/s程度上がる感じでした。
尚、フルオートの発射サイクルは12.5発でした。
尚、HOPを強くしていくと初速が下がっていき、最大HOPの状態での初速は72m/s程度まで下がりました。
という訳で、ARCTURUS HK416A5(AT-HT01-BK GR16MOD5 11′ AEG BLACK)のレビューは以上になります。
色々なメーカーからリリースされているモデルではありますが、HKタイプのポリマーマガジンが付属するのとマイクロスイッチトリガーを採用しているのがARCTURUS HK416A5の特徴ではないかと思います。
また、正規ライセンス品では無いものの細かい所の再現度の高さやセレクターレバーのネジを隠す為のキャップが付属していたりと、細かい気配りを感じる事が出来ました。
尚、こちらの製品は引き続き分解レビューや調整記事なども予定しています。