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audio-technica ATH-AD2000X 開放型ヘッドホンを買いました

記事作成日:2023年2月14日

8年程使ってきたAKG K712Proの右耳から音が聞こえなくなってしまったので、新しいヘッドホンを購入する必要が出てきました。
尚、ケーブルを交換したり別の機材に繋げてみたりしても直らなかったので、本体側の問題のようでした。

ヘッドホンは必需品というか毎日仕事でも使っているので、修理を待ってる時間もありません。

もう1回K712Proを買い直しても良かったのですが、どうせなら別の機種を買ってみようと思い、色々と調べていたのですが最近出たヘッドホンで興味をそそられる物があんまりなかったのと、見たことの無い物は好みに合うかどうか分からないという不安があったので視聴した事がある製品を選ぼうと思い、AKG K712Proを購入する時に悩んでいたaudio-technica製の開放型ヘッドホン、ATH-AD2000Xを購入する事にしました。

ATH-AD2000Xは古い製品ですが今でも人気のある機種の1つです。

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非常におしゃれなパッケージで、側面に付いている窓や蓋を開ける事で中身を確認する事が出来る仕様となっています。

中身を取り出すのは箱の上部を開けます。
左右のツメを外すような感じで広げて開ける、独特な形をした蓋の構造になっています。

内容物は取り扱い説明書(日本語・中国語が個別の別紙になっており、多言語の物が1枚になっている)と、ATH-AD2000X本体、3.5mmステレオミニプラグ→6.3mm標準ステレオプラグの変換です。

ATH-AD2000Xの本体を見ていきます

ATH-AD2000X本体はこんな感じ。
大型なヘッドホンではありますが、重量が270gとそこまで重い訳では無いです。
これくらいの重量のヘッドホンであれば1日中付けっぱなしにしてても疲れなくて良いですね。(K712Proも1日中付けっぱなしな事が多かった)

ATH-AD2000Xは53mmのダイナミック型ドライバーを採用した開放型オーバーヘッドヘッドホンで、インピーダンスは40Ω、音圧感度は103dB、再生周波数帯域は5Hz〜45Hzという製品です。

ケーブル側の端子は3.5mmステレオミニプラグですが、6.3mmの標準プラグに変換する為のアタッチメントも付属します。
標準プラグへの変換アタッチメントはねじ込み式で、変換を噛ませた時の一体感がいい感じです。

ストレートケーブルで長さは3mとかなり長く、サラサラとした肌触りの良いラバーで覆われています。
ケーブルの外径は約4mmです。

ケーブルはヘッドホンの左右から伸びる仕様になっており、ヘッドホンから約43cmの所でケーブルが1本になります。
首元で1本にまとまるタイプは窮屈な物が多いのであんまり好きじゃないのですが、これは腹部辺りで1本にまとまるのでかなりゆとりがある感じです。

ハウジングはこんな感じで金属メッシュの隙間からドライバーを確認出来ます。
開放型なら何でもこういう感じですが、非常にスカスカなヘッドホンである事が分かります。
また、ハウジングにはメーカー名が入っている金色のプレートが取り付けられています。

イヤパッドはレザーとスウェードのハイブリッド。
中には低反発ウレタンが入っており肌触り、装着感がとても良いです。

イヤパッドは若干角度を付ける事が出来ます。

ヘッドバンド根本には製品名とLRの記載が入っています。
左右対称デザインなのでこの文字以外にLRを判別する術が無く、直感的にLRが分かりづらいです。

ヘッドバンドはこんな感じで調節可能なスライダーなどは無く、ヘッドバンド自体のテンションと同社製ヘッドホンの特徴でもあるウイングアームが稼働する事により自然な装着感を実現しています。

ヘッドバンドは2本の金属棒で出来ています。
この構造もユニークですよね。

ウイングアームにはクッションが付いています。

ウイングアームはスプリングテンションが掛かっており、このように動きます。

AKG K712Proとの比較

まずは元々使っていたAKG K712Proとカタログスペックを比較していきます。

AKG K712ProATH-AD2000X
ドライバーサイズ40mm53mm
インピーダンス62Ω40Ω
音圧感度105db103dB
再生周波数帯域10Hz – 39.8Hz5Hz〜45Hz

ドライバーサイズと再生周波数帯域はATH-AD2000Xの方が高く、インピーダンスと音圧感度はK712Proの方が高いようです。

正直このスペック差だけだと劇的な音の変化があるようには思えないですが、AD2000Xの方が22Ωもインピーダンスが低いのでアンプ無しでも使いやすい機種ではあるのかな?と思います。
40Ωもあればアンプあった方が良いでしょうけど…。

再生周波数帯域も広く、広範囲の音を鳴らす事が出来るのがATH-AD2000Xの特徴ですが、これに関しては自分の耳がそこまで高スペックだとは思っていないので、K712Proよりも鮮明で高解像度な音を体感出来る…とかはあんまり考えて買っていません。

ただ、9年くらい前に視聴した時に解像度の高さはAKG K712Proよりも感じたので、なんとなくではあるもののちゃんとスペックの高さは体感出来ていた記憶があります。
ただし、当時K712Proを選んだ理由は値段の問題と低音の感じが好みだったからです。

見た目に関してはこんな感じでサイズ感はほぼほぼ同じです。
開放型でイヤパッドが程よく柔らかく、耳全体を覆うデザインのヘッドホンが好きなんですよね。
共にヘッドバンドの締め付けも程よくキツくもなく緩くもなくの丁度よい具合なので、一番疲れないです。

左がAKG K712Pro、右がATH-AD2000X
左がAKG K712Pro、右がATH-AD2000X

尚、K712Proはヘッドバンドがもうボロボロで、ヘッドバンドにテンションを掛けるゴムヒモも伸び切っているので、別途スポンジを巻いて調整して使っていました。

ラトックシステム REX-A2496HA1に繋いで聞いてみた

元々使っていたREX-A2496HA1にATH-AD2000Xを繋いで色々聞いてみました。
繋いだ直後は中高音がかなり強めで昔視聴したATH-AD2000Xの音と結構違っていましたが、一晩音楽を流しっぱなしにして放置していたらだいぶ低音から高音まで幅広い音がしっかり聞こえるようになりました。

その後、2日ほど使ってみた感じですがK712Proほど低音が強くは無くちょっと物足りなさを感じました。
低音も響かない訳ではなくちゃんと響くので不満はありませんが、低音に物足りなさを感じるならアンプを変えたりイコライザーで調整すれば良いと思います。

尚、これはヘッドホンの問題ではなくアンプの問題なのですが、ホワイトノイズがかなり気になるようになりました。
音を鳴らしているとあんまり気にならないのですが、無音の状態だと遠くの方で「ピーーーー」や「ジジジジジジ」といった感じの音がずっと鳴っていました。
このノイズはATH-AD2000Xを経由させず、Mac本体に直接繋いでやると聞こえなくなります。

これはK712Proを使っていた時は気にならなかった物で、何故だろう…といった感じ。


という訳で、audio-technica ATH-AD2000Xを購入しAKG K712Proの後継機種として使う事にしました。

アンプから出るノイズが気になるのでアンプを変えようと思いました。
ATH-AD2000Xも8年くらい使ってますしね。

尚、アンプに関しては既に購入(FX-AUDIO- DAC-X6J+)しているので、後日記事にする予定です。

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