エボログ

VSR10 Gスペックの内部調整・検証 Part.6(ノズル絞り、若干気密を控えめに)

記事作成日:2023年3月24日

少し時間が空きましたが、VSR10 Gスペックの内部調整・検証を再開します。
今回試すのはノズル絞りです。

ノズルを絞るという事自体は4年位前からちょくちょく色んな銃に組み込んで検証をしており、絞りの具合は3.9mm、3.5mm、3.2mm、3.0mmといった感じで4mm以下で色々な内径を試していました。
ここ半年位の間は割と3.0mm内径にするセッティングが増えており、HOP量による初速の変動が少なくなるので割と気に入っています。

今回絞りを入れる目的は主に強HOP状態での初速低下を抑えるのと、ノズルを絞って初速が落ちた状態でのグルーピングの変化が気になったからです。

ノズル絞りとスペーサーの加工

という訳で、今回VSR10 Gスペックのノズルも3.0mmにする事にしました。
今回使用したのは外径4mm、内径3mmのアルミパイプです。

エアーの流れをスムーズにする為に片側のテーパーを深めに掛けています。

このパイプにロックタイト638 はめ合い用接着剤を塗布し、VSR10のノズルに差し込み接着します。
深めのテーパーを掘った側はシリンダー内側に向けています。

尚、ノズルを1mm程度飛び出させている状態にしており、ここから微調整していって最終的なノズル長を決めようと思っています。

元々BB弾の停弾位置を安定させる為に通常よりも1周多くアウターバレルを深く差し込めるようにしていたのですが、ノズルがHOPパッキンを強く押し込んでしまっていてあまり良くないのでは?と思ったので、今回は普通の差し込み量に戻す事にしたので、ノズル長を調整する必要が出てきました。

アウターバレルを通常の位置に戻したので、ノズルとHOPパッキンがピッタリの位置になった

ぶっちゃけ最新ロットのVSR10を使っているので純正のノズル長でも大きな問題は無いのですがね…。

また、組み込んでいる「VSR10のシリンダー容量を減らすやつ」を加工して内径をシリンダーヘッドのテーパー外周と同じサイズにしつつ、ここにも深めの45度テーパーを掛けました。

組み立て、HOP量を変えながらノズル長を確認し、適切なサイズを探っていきます。
最終的には0.2mm伸ばしただけになりました。

調整前、0.20gの初速が92m/s前後の初速だった物がノズルを絞った影響で81m/s前後まで落ちましたが、当初の目的であった強HOP状態の初速低下を抑える事が出来ていたので、とりあえず初速を上げる調整はせずに一旦この状態でグルーピングを測ってみようと思います。

もし初速の低下が激しく弾道がブレれてしまうようであれば上げる感じで考えています。

尚、ノズルの密着が少し緩くなった影響で、ビタビタの気密では無くなりました。

これが吉と出るか凶と出るか…。
正直、めちゃくちゃ気密を高くするとHOPを強くした時の初速低下を防ぐ事が出来るものの、軽い純正ピストンだとピストン前進中にピストンが急減速し、その時にガタつくのでそれはそれで良くないのでは?と思ったので、今回はこの仕様で行こうと思います。

グルーピング検証

先日、DEFCON1のシューティングレンジに行ってきたのでグルーピングを測ってみました。

レストバッグを使ってレスト撃ちをしており、BB弾はBLS 0.28g 黒バイオBB弾(2ヶ月前に開封した物)です。
いつもは新品のスペリオール 0.28gかG.A.W. 0.43gを使って撃ってるんですが、この日はこの弾しか無かったので…。
HOP調節は適切で概ね真っ直ぐ飛ぶような感じにしています。
初速は72.7m/s(0.74J)とPart5時点での初速よりも10m/s程度低い初速になっています。

結果はこんな感じでした。
着弾時のジュール数を見てもらうと分かりやすいですが、普段0.28gを使う時は0.25〜0.3J位のエネルギーが残っているのですが、0.16〜0.17Jしか残っていません。
それでもグルーピングに致命的な影響は出ていない感じがします。

何度か計測しましたが、概ね安定。
めちゃくちゃ良い訳では無いですが、全然普通に当たってくれています。

ただし、恐らくBLS 0.28gの問題で十数発に1発程度、大きく逸れる弾があり散る事もありました。
特に写真1枚目の142mmに広がった原因になっている大きくドロップする弾は凄くて、ものすごい勢いで落ちていきましたし、変な回転が掛かっているのかナックルボールみたいに飛んでいく弾もありました。

という訳で、これくらいの初速であればグルーピングに大きな影響を及ぼす事は無さそうな感じがしました。

ちょっと次は東京マルイ スペリオール0.28gかG.A.W. 0.43gで再検証したいですね…。