
2023年再販バージョン、マルシン SIG P210-6 シルバーABS ガスブローバックハンドガンを買いました
記事作成日:2023年4月17日
一足先にヘビーウェイトモデルが発売されましたが、私はシルバーABSを予約していたので手にするのがこのタイミングになりました。
という訳でマルシン製ガスブローバックハンドガン、SIG P210-6 シルバーABSを購入したのでレビューしていきます。
内容物は銃本体とBB弾、六角レンチ、説明書です。


マルシン SIG P210-6 シルバーABS ガスガン 18歳以上用
説明書はこんな感じ。
イラスト付きで使い方や注意点などが紹介されています。


こちらは改良型ブローバックエンジンを搭載し、従来品よりも作動性が良くなっているというのが最大の特徴だと思います。
また、スイスアームズ公式ライセンス品かつ図面提供により外装のリアルさはかなり高い物になっています。
SIG P210-6 シルバーABSの外観紹介
という訳で、マルシン SIG P210-6 シルバーABSの外観を見ていきます。
スライド、シャーシの材質はABSでシルバーメッキが施されており非常に綺麗な仕上がりとなっています。
また、グリップパネルは樹脂のフェイクウッドですが木目調のテクスチャがいい感じなので悪くはないです。
出来ればリアルウッドにしたいですけど…。


マズル部はこんな感じ。
インナーバレルは少し奥まった位置に配置されており、アウターバレルの上方向にはショートリコイルさせた時のバレルを逃がす為のクリアランスがあります。


刻印はこんな感じ。
スライドとシャーシにはシリアルNO(ユニークな物では無い)が入っており、上下共に同じ物が入っています。
スライド側、シリアルNOの脇にはメーカーロゴと製品名が入っています。
刻印はプレスされたような感じになっており、フチがわずかに盛り上がっています。


エジェクションポートはこんな感じ。
チャンバー側にもSIGロゴとシリアルNOが入っており、使用弾である9Para(9mmパラベラム弾)の表記が入っています。


エジェクションポートの後ろ側についているエキストラクターはモールド。
窪みで再現されています。

フロントサイトとエジェクションポートの間には反射を抑える為のチェッカリングが入っています。

スライドストップはこんな感じ。
フレーム側が綺麗なだけあって、ここのパーティングラインのバリが少し気になりますね。

トリガーガードとトリガーはこんな感じ。
丸みを帯びたデザインで綺麗です。
トリガーガード部にはよく見るとパーティングラインが確認出来ますが、そんなに目立つような物では無いです。


セーフティレバーはこんな感じ。
Fが射撃可能、Sが安全状態です。


スライド後ろ側のチェッカリングはこんな感じ。
細かく、しっかりした凹凸が付いています。

リアサイト部にはスイス連邦共和国の紋章が入っています。

フロントサイト・リアサイトはそれぞれこんな感じ。
フロントサイトには反射を防ぐ為の細かなチェッカリングが付いています。


サイトピクチャーはこんな感じ。

ハンマー側はこんな感じ。

ハンマーの動きはこんな感じ。
ハンマーダウン、ハーフコック、フルコック状態はそれぞれこんな感じになります。



尚、ファイアリングピンはマイナスネジになっています。
見栄えがちょっと残念ですが、ブリーチを固定するための物なので仕方がない気もします…。

シャーシ側のビーバーテイル部には大きなマイナスネジが付いています。

グリップ部はこんな感じ。
シルバーと茶色のツートンな感じ、良いですね。
個人的にはもっと焦げ茶色っぽい感じの色味の方が好きですが…。


グリップを握るとこんな感じ。
全体的に丸みを帯びており程よく薄く、手の小さい人でも握りやすいグリップだと思います。

ピストルランヤードはグリップ底部に付いています。

マガジンキャッチはレバー型の物がマガジン底部に付いています。


マグウェル部はこんな感じ。
特別変わった事は無い、シンプルな差込口です。

マガジンについて
マガジンの装弾数は12発、亜鉛ダイカストのマガジンです。


リップ側はこんな感じ。
ガスルートパッキンには丸い穴が空いています。
フォロワーは側面から押し下げる事が出来ます。


放出バルブはこんな感じ。

マガジン底部はこんな感じでピンによって固定されています。
注入バルブはマガジン底部に付いています。


空の状態の重量は190g、HFC134Aを満タンに入れると198gになるのでガス容量は8gです。
シングルスタックのマガジンとしては無難な容量だと思います。


ホールドオープン状態の見え方について
ホールドオープン状態はこんな感じでしっかりショートリコイルのギミックが再現されています。


ここの動作もスムーズですね。
昔は渋くてまともに動いてなかった気がします。
調整無しでもチルトの動きも滑らかです pic.twitter.com/7Zua2slN3Y
— エボログの中の人@エボログ10周年 (@Evolutor_web) April 15, 2023
チャンバーとローディングノズルはこんな感じで、エジェクションポートから確認する事が出来ます。
チャンバーのスロープ部にはBB弾の流れをスムーズにさせる為と思われる樹脂パーツが埋め込まれていますね。
また、ローディングノズルは8mmモデルの名残なのか大型な物が付いています。


スライドを外して軽く内部を見ていきます
詳細な分解は追々やろうと思っていますが、スライドを外す程度の事までは紹介しようと思います。
まず、スライドを少し後退させた状態でスライドストップを押します。


これでスライドとシャーシを分離させる事が出来ます。

シャーシ側と接触するスライドのレール部には所々膨らみがあり、スライドの動作をスムーズにしつつガタツキを抑える事が出来る構造になっているようです。


スライドストップが引っ掛かる部分には金属のピンが打ち込まれており、スライドストップの負荷によってスライドが歪まないようになっています。
無いよりかはマシ…のような気がしますがピンの左右がだいぶ肉薄なのでここが割れないか少し心配ではあります。

リコイルスプリングは細いスプリングと太いスプリングの二重構造になっています。
太いスプリングはダンパー代わりですね。

チャンバー下部には可変HOP調節用のマイナスネジが付いています。
このネジを回してHOP調整を行います。

シャーシ側はこんな感じ。

箱出し状態での作動性と初速について
新型ブローバックエンジンが搭載されているという事もあり、作動性はかなり良いです。
従来品だとスライドの動きがもっさりしていたり、スライド後退不良により動作を停止してしまったりする事がありましたが、そういう事は一切ありませんでした。
マガジンを温めなくても作動性は十分に良いです。
2023年リニューアル版のマルシン SIG P210-6、動くぞ…!!! pic.twitter.com/tUvH3oa3wf
— エボログの中の人@エボログ10周年 (@Evolutor_web) April 15, 2023
ガツガツしたリコイルという訳では無いですが、スムーズにキビキビ動いている感じはかなり気持ちが良いです。
最近の東京マルイ製GBBと比べるとちょっと物足りなさのある動作ではあるものの、ブリーチのサイズを考えると妥当な動きだと思います。
少なくとも、昔のマルシン製SIG P210と比べると劇的な変化を感じました。
動作不良が起きないだけでも万々歳ですよ…。
続いて初速を測っていきます
使用弾はHITCALL 0.20g、ガスはHFC134Aです。
まずは常温(23度)から。
この温度でも作動性は悪くはなく、しっかり動きますし連射にも全然耐える事が出来る作動性があります。
初速は57m/s〜58m/s程度と控えめな印象があります。


マガジン温度を温めて初速を見ていきます。
まずは32度。
これくらいの温度で初速が60m/s台に入り、ブローバック速度が若干上がります。


続いてマガジン温度を40度まで上げました。
初速が更に上がり、68m/sまで上がりました。
作動性に関しては30度台と比べてもそこまで大きな差は感じませんでした。


最後にマガジン温度50度の状態です。
40度の時よりも少し初速が落ちて66m/s程度になりました。
リコイルに関してもマイルドな感じでキビキビ動きますが、重いリコイルにはなりませんね。


マガジンを温めた状態でも初速は控えめなようですね。
という訳で、マルシン SIG P210-6 シルバーABSのレビューは以上になります。
8mmモデルは触ったことが無いものの、6mm化された初期のモデルとこれの1つ前(2年くらい前に再販されたモデル)は触れたことがあるのですが、それに比べて劇的に作動性が改善されていますね。

新型のエンジンになっているだけではなく、各部の寸法やスプリングの調整などが行われているような印象があり、スライドの動きのなめらかさやスライドを後退させた時の抵抗が少なくなっていると思います。
正直これだけバシバシ動くなら全然アリですね。