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タナカ製モデルガン、SIG P228 Two-Tone EVO2 frame HWを購入しました

記事作成日:2023年4月20日

最近友人がモデルガンを始めた影響で、自分も久しぶりにモデルガンを買ってみました。
十数年前にMGCのモデルガンを数丁持っていましたが、今はもう全部手放してしまいましたし最近のモデルガンを買うのは初めてです。

という訳で、今回購入したのはタナカ SIG P228 Two-Tone EVO2 frame HWです。
2年前に発売された物で、新作という訳では無いですが発売当初から気になっていたモデルなので今回買ってみる事にしました。
また、カートリッジ(Evolution2 快音カートリッジ)も10発購入しています。

パッケージは赤色、SIG SAUERの文字が並んでいるおなじみのパッケージ
セラコートモデルであることを示すシール
製品名はこんな感じ

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SIG P228 Two-Tone EVO2 frame HWの内容物と外観紹介

内容物はP228本体と説明書、Evolution2カートリッジ5発、キャップローダー、六角レンチです。

内容物は非常にシンプル
カートが5発しか付属しないので、フルロードしたいなら別売のカートを買う必要がある

タナカのP228は数種類出ていますが、今回購入した物は外装がヘビーウェイト樹脂で出来ており、スライド、スライドロックレバー、トリガー、デコッキングレバー、スライドストップ、マガジンキャッチボタン、ハンマー、グリップスクリューがシルバーカラーになっている、ツートンカラーモデルになります。
スライド部分はセラコート、他の金属パーツはシルバーメッキとなっています。
シルバーカラーと言っても低反射で大人しい感じになっています。

P228はP226のスライド、グリップが短くなっているモデルでGlock17とGlock19の関係性みたいな感じだと思います。

マガジンを抜いた状態の重量は518g。
めちゃくちゃ重い訳では無いですが、ヘビーウェイト樹脂が使われている事もありずっしりとした重みを感じる重量になっています。

という訳で、SIG P228 Two-Tone EVO2 frame HWの細部を見ていきます。

スライド側を見ていきます

マズル周りはこんな感じで、SIG P226よりもスライドが短くなっています。
スライドに成形時に付いてしまうパーティングラインがガッツリ残ったままなのが少し残念…。

個体によってはパーティングラインが薄かったりするようですが、この個体はかなりガッツリ入っており、何度かスライドを動かすとオイルと汚れがこのパーティングラインに付着して黒い線みたいになるのでかなり目立ちます。

塗装前ならヤスリで削って整える事も出来ますが、セラコートまでされている状態のスライドを加工したくは無いので諦めます。
ディテールに拘るなら、普通の黒色の物を買って自分で整えた後、セラコートの依頼をした方が確実のような気がします。

正面から見るとこんな感じ。
モデルガンなのでバレルにはインサートが埋め込まれており、その奥に火薬を発火させるのに使われるフロントファイアリングピンが確認出来ます。
尚、うっすらとライフリングの再現も確認出来ます。

モデルガンはエアソフトガンよりもリアルな構造になっていますが、発火方式が実銃のそれと異なっているのと銃刀法に適合させる為の安全対策がこのような形で実装されています。

スライドの刻印はこんな感じ。
左側にSIGU SAUERの刻印が入っており、右側にP228の刻印が入っていますがP228の『8』がちょっとかすれています。(このかすれは他モデルでも似たような感じだったので、そういう仕様なのでしょう)
また、横から見ると特にスライド前側のパーティングラインが目立ちますね。

スライドのパーティングラインは他にもあり、赤矢印部分も不自然な段差が生じています。
これも個体によって目立つ・目立たないがあるようで、この個体は比較的目立たない方だと思います。(以前見た物はここの段差がかなり激しかった)

エジェクションポート部はこんな感じ。
材質はヘビーウェイト樹脂ですが、金属っぽい細かなヘアラインが入っており、横に9mm Paraの刻印が入っています。

スライド後部のセレーションはこんな感じ。
ここは気になるようなパーティングラインは確認出来ませんでした。(僅かに上の方に線が入ってますが、他の箇所よりかは目立たないのでまあ良いかなと)

フロントサイト、リアサイトはそれぞれこんな感じでフロントサイトにはホワイトドット、リアサイトは窪みの下側に縦線が入っています。
SIG P220系のアイアンサイトと言えばこれですね。

サイトピクチャーはこんな感じで、ドットと縦線を合わせるというのは結構良いですね。
左右のブレを抑える事が出来そうなサイトだと思います。
普通に3つのホワイトドット仕様も好きですが、これも良いです。

ハンマーはこんな感じ。
丸みを帯びたハンマー形状で細かなチェッカリングも入っており起こしやすいです。

ハンマーダウン状態(デコッキングした時もこの位置になる)
フルコック状態

ハンマーを起こすとリアルなファイアリングピンを確認する事が出来ます。

シャーシ側を見ていきます

続いてシャーシ側を見ていきます。
スライド側には先述の通り結構パーティングラインが目立っていたのですがシャーシ側はかなり綺麗でした。
よく見るとうっすらパーティングラインを確認する事が出来ますが、スライドのパーティングラインほど気になるような物はありませんでした。

スライドロックレバーはこんな感じ。
材質の違いから質感は異なっていますが、スライドのマットな色味に合うマットなシルバーカラーになっています。
右側にはシリアルNOと製造工場の刻印が入っています。

スライドロックレバーと同様にトリガー、デコッキングレバー、マガジンキャッチ、スライドストップなどは金属パーツになっている事もあり、スライドとは質感が異なっています。

トリガーはこんな感じ。
チェッカリングの無いシンプルなトリガーで、厚みのあるタイプです。

個人的には細みのあるショートトリガーの方が見た目的に好きなんですが、これも引きやすいトリガーのデザインをしています。
というか、SIGのハンドガンのトリガーって全体的に引きやすいんですよね。
P320のトリガーフィーリングは実銃もエアソフトも嫌いですけど。

ハンマーダウン状態とハンマーコック状態のトリガー位置はそれぞれこんな感じ。

ハンマーダウン状態(デコッキング状態も同様)
フルコック状態

デコッキングレバーはこんな感じ。
当たり前ですが、ちゃんと動作させる事が出来ます。

マガジンキャッチボタンはこんな感じ。
押しやすい角度、大きさですが誤作動が起きないように必要以上に出っ張っていないのが良いですね。

スライドストップはこんな感じ。
詳しくは後述しますが、スライドストップが直接スライドの窪みに引っ掛かる使用ではなく、ブリーチ部に付いている補強パーツに引っ掛かるようになっており、スライドが変形してしまう問題が起きない仕様になっています。

グリップ部はこんな感じでSIGらしい細かなシボが全体に入っています。

グリップの前側には横方向の細かなセレーションが入っており、後ろ側にはグリップ側面と同じシボが入っています。

こちらのグリップは左右非対称デザインになっており、グリップパネル左側に大きく膨らんでいる箇所があります。
グリップを握るとちょうど親指の付け根がこの膨らみに下側に来てフィットします。

スライドストップの下、赤矢印部に膨らみがある
ちょうど握り込んだ時の親指がフィットする

ただし、ハイグリップで握る時みたいに親指を立てた状態にしたり、左手で握ろうとするとかなり違和感を感じるというか正直握りにくくなります。
手の大きさとかも関係するとは思いますし、グリップの握り心地は好みの問題も大きいですが、個人的にはあんまり好きじゃないですね…。

グリップパネルを固定するスクリューはシルバー。
こちらはステンレスの色そのままで塗装ではないと思います。
他の塗装箇所とは異なっていますしね。

グリップパネル中腹にはP228の刻印が入っています。

グリップ底部にはランヤードを取り付ける為の場所が用意されています。

マガジンを刺した状態のグリップ底部とマグウェルはこんな感じ。
マガジンバンパーが程よく飛び出しているので、多少手が大きい場合はマガジンバンパーによって小指を保持する事が出来ます。
マグウェルはマガジンが挿しやすいように大きめの面取りがされています。

マガジンについて

SIG P228のマガジンはP226よりも少し短くなっており、装弾数は13発です。
外装はスチールで出来ており、マガジンは錆止めのオイルが塗布されており全体的にテカテカしています。

マガジンの前後には穴が空いており、残弾確認に使う事が出来ます。
また、マガジンの後ろ側には溶接跡が付いています。
モデルガンな事もあってかなりリアルな見た目になっています。

マガジン側面にはSIG SAUERの文字がプレスで入っています。

マガジンフォロワーとマガジンバンパーはそれぞれこんな感じ。
リアルですねぇ。
尚、詳しくは後述しますがフチのエッジが立っておりカートリッジを傷つけてしまうようです。
ちょっとヤスリで滑らかにしてやった方が良いかも知れないですね。

ちなみにこのマガジンの内寸はリアルサイズのようで9mmパラベラム弾のダミーカートを入れる事が出来ました

Evolution2カートリッジについて

タナカ SIG P228 Two-Tone EVO2 frame HWでは新型の同社製カートリッジ、Evolution2カートリッジを使用します。
こちらのカートリッジでは5mmキャップを1つ使用します。

また、より大きな音を鳴らす事が出来る、9mm Parabellum Wキャップ・カートリッジ(7mmキャップを2つ使うカートリッジ)を使う事も出来ます。

カートの中に入っている発火装置はこんな感じ。
音を響かせる為の4つの小さな穴が空いており、内側にはOリングが仕込まれています。(写真は快音カート、通常のEvolution2カートは穴の形が異なる)

こちらのカートリッジを装填するとこんな感じになります。

フルロードにすると火薬無しの状態で166gの重量になります

尚、マガジンのエッジが立っている事によってカートリッジを入れると中央付近に写真のような傷が付くようです。
毎回同じ場所に傷が付いている事から、少し削るだけで改善出来そうな印象があります。

ホールドオープン状態について

スライドストップが掛かった状態の見た目はこんな感じです。

スライドストップを紹介する箇所でも書きましたが、こちらの製品はスライドストップが直接スライドを抑えるのではなく、ブリーチ部に付いている補強パーツにスライドストップが当たる仕様になっています。

また、ホールドオープン状態でファイアリングピンやエキストラクター、エジェクターなどが確認出来るのがモデルガンの良い所ですね。
エアソフトガンだとここには単にノズルが付いているだけですからね…。

ショートリコイルの挙動も再現されており、バレルが若干後退し、少しだけですが上を向きます。

チャンバーはこんな感じで装填時にカートをスムーズに流し込む為のスロープを確認する事が出来ます。

Evolution2カートリッジを入れた状態の見た目はこんな感じ。

チャンバーに装填される時はこのようにスロープに沿って弾頭部が持ち上がり、入り込んでいきます。

軽く分解してみます

とりあえずメンテナンスで必要になる程度の分解を行っていきます。
まずスライドを引いた状態でスライドロックレバーを回し、スライドを外します。

リコイルスプリングとブリーチを確認する事が出来ます。
リコイルスプリングはダンパー付きの二重スプリング仕様になっていますね。

シャーシ側はこんな感じでダイカストで出来たインナーシャーシを確認する事が出来ます。

スライドストップの箇所はこんな感じ。
赤矢印部がぶつかります。

スライドからバレルとリコイルスプリングを外します。

バレルとチャンバーは2種類の素材のハイブリット構造になっており、バレル部分はABS?っぽい感じの樹脂、チャンバー部分はヘビーウェイト樹脂になっています。

暫く動かして起きた問題(未発火)

とりあえず発火させずにスライドを動かして遊んでいた所、リアサイト付近にクラックが出来ました。
調べてみるとタナカのP220、P226、P228などで同様の割れ方をしているケースがちらほら見つかったので、元々割れやすいのかも知れないです。

というか、ガスブローバックのP226もこの辺りが割れたりするので、どうしてもこの辺りは肉薄になってしまい、樹脂パーツだと強度が出ないんですかね…。

また、フルロード時にカートリッジの滑りが悪いと給弾時に弾頭が下がってしまいジャムる事がありました。
このトラブルに関しては特にフルロードにした状態で起こりやすい印象がありました。
これに関しては装填前にカートリッジに軽くオイルを塗布してあげる事で改善されました。

排莢について

ジャムに関しては気をつけていれば起きる事は無く、スムーズに装填・排莢が出来ています。
もちろん、スライドストップもしっかり掛かります。

そのうちモデルガンを発火させる事が出来る場所に行って、撃ちたいですね…。
問題は発火させる場所…ですね…。
発火後のメンテナンスも手間ではありますが、超音波洗浄機使えばそんなでも無いですし。

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