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HOLOSUN AEMS CORE 120101 GR 2MOA グリーンドットサイトを買ってみた

記事作成日:2023年5月23日

中古品(とは言っても未使用の美品)ですが、偶然安く手に入れる事が出来たので今更ながらHOLOSUN AEMSのシングルドットモデル、AEMS COREを買ってみました。
今回購入したのは2MOAドットのグリーンレティクルモデルになります。

パッケージ左下にレティクル形状が記載
HOLOSUNのロゴはレティクルの色によって変わる

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HOLOSUN AEMSシリーズは4種類のバリエーションが存在します。

  • AEMS 211301:7075 T6アルミニウムハウジング、ソーラーパネル、バトラーキャップ付き、2MOAドット+65MOAサークル、レティクルカラー赤
  • AEMS 221301:
  • 7075 T6アルミニウムハウジングソーラーパネル、バトラーキャップ付き、2MOAドット+65MOAサークル、レティクルカラー緑
  • AEMS CORE 110101:強化アルミニウムハウジング、2MOAドットのみ、レティクルカラー赤
  • AEMS CORE 120101:強化アルミニウムハウジング、2MOAドットのみ、レティクルカラー緑

ざっくり、AEMSはハイエンドモデル(フラグシップモデル)AEMS COREは廉価グレード的な感じのようです。
同社のmicro T1系で言うと5x系と4x系の違いみたいな感じでしょうか。

AEMSとAEMS COREはおおよそ2万円程度の差があるのですが、これについて知らないと「あれ?」となる事があると思います。
今回手に入れたAEMS COREも前オーナーが間違って購入した個体のようです。

付属品について

内容物はこんな感じで、ドットサイト本体と調整工具、予備のバッテリーケース、クリーニングクロス、説明書類のみです。
マウントベースはハイマウントのみで、ローマウントは別売りとなっています。

HOLOSUN製品おなじみの調整工具が付属します。
これでマウントの締め込みやゼロイン調節などを行う事が出来ます。

予備のバッテリーケースはネジやパッキンがセットになっています。
スライド式のバッテリーケースは長く使っているとだいたいパッキンが劣化するので、これはありがたい。

説明書はこんな感じ。
基本的な操作方法が書かれており、110101と120101共通のマニュアルになっています。

AEMS CORE 120101本体の外観レビュー

という訳で、HOLOSUN AEMS CORE 120101本体を見ていきます。
非常に独特な箱型のドットサイトで、RMRやDocterサイトのようなミニリフレックスサイトや、Aimpoint ACROよりも大きく、micro T1系よりも小さい感じのサイズとなっています。

斜めからの角度だとこんな感じ。
前後の違いが少ない形状なのも特徴ですね。

サイトの上部はこんな感じ。
尚、上位モデル(AEMS)はソーラーパネル付きで、ここにソーラーパネルが付いています。

前後はこんな感じ。
前後共にHOLOSUNのロゴが付いているだけですが、バトラーキャップ付きのモデルはここにバトラーキャップが付いています。
恐らくロゴの下に付いているネジがバトラーキャップの固定ネジでしょう。

対物レンズは奥まった位置に設置されています。
小型なリフレックスサイトの設計を流用している為か、対物レンズには大きな角度が付いており湾曲しています。

本体左側にはラバーで出来た輝度調節ボタンが付いています。
ボタンはカチカチとしてクリック感があり、程よく柔らかい押し心地で操作し易いです。

消灯状態で+か-を押す事でレティクルが点灯します。
レティクル点灯状態で+と-を同時押しするとレティクルが消灯します。
レティクル点灯状態で+を押すと輝度を上げ、-を押すと輝度を下げます。
輝度は全部で12段階、うち可視光が10段階、不可視光(NVモード)が2段階となっています。
自動消灯はデフォルトで10分。(10分間動きが無かった場合、自動消灯)
この自動消灯は+を10秒長押しする事で10分、1時間、12時間、自動消灯無しの4種類の設定から選ぶ事が選ぶ事が可能で、設定内容に応じてレティクルが点滅します。(1回点滅が10分、2回点滅が1時間、3回点滅が12時間、4回点滅が自動消灯無し)

反対側にはバッテリー収納スペースがあり、その下に「AEMS CORE」とシリアルNOが入っています。

バッテリーケース両端のトルクスネジは付属の工具で回す事が出来ます。
ネジを外した後、爪で引っ掛けて引っこ抜く事も出来ますし、付属の工具のマイナスドライバー側を使って開ける事も出来ます。

バッテリーは予め入った状態になっていました。
付属の電池はHOLOSUNロゴ入りでした。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはサイト左右に配置されています。

回すには付属の工具かマイナスドライバーを使います。
カチカチとしたクリック感があり、ソコソコ固めのダイヤルです。

尚、1クリックあたりの稼働量は0.5MOAで上下左右の最大可動量は50MOAとなっています。

マウントベースはこんな感じで、側面のネジを回してクランプする仕様です。
こちらはピカティニーレールに対応しています。

尚、マウントベースの高さはLower 1/3 Co-Witness Mount(1.63インチ)に合わせられています。

ネジには緩み止めとして独特な形状のワッシャーが付いており、回すとカチカチとクリック感が伝わってきます。

マウントベースは独自規格で4本のネジで下部から固定されています。
ネジ穴はイリサートで補強されており、ズレ防止の突起がマウントベース側に付いています。

レンズコーティングとハウジング内側について

対物レンズはHOLOSUN製品でおなじみの薄めのルビーコートが施されています。
角度によって緑っぽい反射も確認出来ます。

接眼レンズ側は緑色のコーティングが施されています。

ハウジング内側下部には乱反射防止用の細かなセレーションと下部中央に発光モジュールが確認出来ます。
側面は特に何も有りません。

覗いた時の様子とレティクルについて

レンズの色味はこんな感じでフチの方が青っぽくグラデーションが掛かっています。
中央付近は概ね透明ですが、若干の青みは感じる感じ。

今回購入した120101は2MOAドットのモデルなので、シンプルなドットが点灯します。

最大輝度にすると2MOAドットとは思えないほどレティクルがギラギラ輝きます。
HOLOSUNなのでそんなに心配はしていませんでしたが、これだけ明るければ外でも全く問題にはならないでしょう。

レンズの歪みとパララックス検証

いつも通り2mの距離からモニターを覗いて歪みとパララックス検証を行います。

まず普通に中央に合わせるとこんな感じ。
特に気になるような歪みは無く、自然に覗く事が出来ます。

視点を上下左右に動かすとこんな感じ。
どうやら基準となる円からは少しはみ出してしまうようです。

しかし、視点を動かしてもほとんど歪まないのは凄いと思います。
レンズの歪みとのバランスの兼ね合いなのかも知れませんが、あんまり無茶な角度で覗くのはよく無さそうです。

動画でも撮ってみました。

サイズ感について

HOLOSUN AEMS COREのサイズ感じについて、micro T1サイズであるHOLOSUN HS403Aと並べて比較していきます。

まず、高さはほぼ同じですが前後がだいぶ小さい事が分かります。
幅はAEMS COREの方が太いですね。

レンズのサイズはこんな感じ。
明らかに大きなレンズが採用されており、AEMS COREの方が視界は広いです。

銃に取り付けた時の見栄えとマグニファイアとの組み合わせについて

という訳で、HOLOSUN AEMS COREを銃に取り付けてみます。
とりあえず直近で使おうと思っていたFTC SIG MCX RATTLERに取り付けている、Kinetic SIDELOK ユニバーサル・ライザー ロングに乗せてみました。

余ったスペースにマグニファイアを取り付ける事が出来そうだったので、HOLOSUN HM3XT 3X Magnifierを取り付けてみました。
ドットサイトとマグニファイアの間殆無い状態で取り付ける事が出来ます。

尚、HM3XTはマグニファイアを起こした状態が少し傾いているのですが、T1系だとハウジングが丸いのでそこまで気にはならなかったのですが、AEMS COREは角ばってるせいで傾きがより気になるようになった気がします。

マグニファイアの上下左右位置は概ね合ってるので、マグニファイアのバーティカル/ホリゾンタルアジャストダイヤルを回す事でドットをセンターに持ってくる事は可能です。

屋外で使ってみた感想

先日、ゲームに行ってきたのでAEMS COREを使ってみた感想を紹介します。

覗いた時の様子はこんな感じ。
屋内の時と同様にフチが特に青く、中央が少し青い感じです。
そこまで気になるような物では有りませんし、狙うのに支障をきたすような物は無いです。
ドットも綺麗に鮮明に見えていい感じです。

グリーンレティクルとアンバー系レンズとの組み合わせについて

今回、グリーンレティクルを選んだ理由の1つとして、アンバー系の色味のレンズと組み合わせた時のレティクルの視認性が高まる為です。

通常時と色調補正無し状態のアンバーレンズで覗いた時はそれぞれこんな感じになります。
尚、自分が今使用しているレンズ(夏用に購入した物)はESS CROSSBLADE ハイデフカッパーになります。

色調補正を効かせた状態で覗くとこんな感じです。
肉眼を再現出来ている訳ではないですが、緑色が強調されている事が分かると思います。

このように赤みのあるレンズや黄色系のレンズを使った時のグリーンレティクルの視認性が高くなるので、使用しているアイウェアの色味との相性を考えてレティクルカラーを選ぶと良いかも知れません。

後は日本人にはあまり関係の無いですが、目の色素によって見やすい色というのは変わるので、自分が見やすい色の物を選ぶのも良いと思います。


という訳で、HOLOSUN AEMS CORE 120101 GR 2MOA グリーンドットサイトのレビューは以上になります。
かなり独特な形状、レンズサイズの製品なので好みが大きく分かれると思いますが、個人的には割と良いドットサイトだと思いました。

色々なドットサイトをローテーションさせて使っていますが、AEMS COREはローテションの中に組み込まれると思います。

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